2017.08.10

BM RECORDS TOKYOへようこそ 夏に聴きたいUK懐メロ80’s パート2

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好評につき第2弾。行楽のお供に懐かしのUKヒット曲を。

何かもう、どこまで暑くなるんでしょうか、日本の夏というか東京の夏……と、ウダウダしていても何も始まらない!
前回、懐かしの80’s UKミュージックにスポットを当ててみたのですが、これが好評だったようなので、今回はそのパート2をお届けします。

今回もあくまで独断と偏見で、個人的に「夏のドライブとかで聴いたらいいかも?」と思った曲を、前回の6曲をA面とするならば今回の6曲はB面のようなニュアンスで、ざざっと列挙してみます。 まあノリ重視の選び方ですので、これまた今回もシリアスな突っ込みはナシにして「あったねえ!」とか「知らなーい」と、ライトにお楽しみいただけたら嬉しいです。

まずは御大ポール・マッカトニー。ご存知の通り、ポール師匠については現在もバリバリの現役な上に、どの曲を聴いてもあまり懐メロ感がありません(それがもう偉大なことなんですけどね)。その中から「そっか、これ80’sなんだよな」とセレクトしたのが、1983年の「セイ・セイ・セイ」。そう、UK縛りとしてはちょっと反則技ですが(笑)、あのマイケル・ジャクソンとのデュエット曲です。
Paul McCartney & Michael Jackson – Say Say Say “HQ”
もうねえ、私、大好きなんですよ、この曲。よく聴いているので自分には懐メロ感が薄いんですが、やっぱりイントロや曲間に聴こえるシンセのサウンドは80’sだなあと。メロディ、ボーカル、ハープやホーンのアレンジ。卓越したソングライティングの才能を持つ二人が手を組んで、とことんまでメロウなポップスを作ったことに今も感動します。ビデオでマイケルが楽しそうなのもまた良くて。このデュエットは、マイケルからポールにかけた電話がきっかけだったと言われており、シングルリリースされてチャート1位を獲得。ポールのアルバムにおける初出は「パイプス・オブ・ピース」で、二人はこの曲と「ザ・マン」をレコーディングしています。

後年、二人はビートルズの版権をめぐって仲がこじれてしまいますが、取材の発言から見ると、現在のポールはもうマイケルにさほどネガティヴな感情は抱いていない模様ですね。2015年にはリミックス盤が出て、ビデオもニューバージョンが披露されています。
Paul McCartney and Michael Jackson ‘Say Say Say [2015 Remix]’
うーん、まあイマっぽいっちゃイマっぽいんですが、やっぱり二人が出ているほうがいいですね(笑)。それぞれのベスト盤にも大抵は収録されているので、ぜひ。

続いてはポリス83年の「見つめていたい」。はい、広く知られたド定番です。
The Police – Every Breath You Take
これはなぜセレクトしたかというと、先日のスティング来日時の武道館公演が、まあ素晴らしかったと私の周りで絶賛の嵐だったから(見逃した……(泣))。わずか6年でピークを迎えた彼らのラストアルバム「シンクロニシティー」に収録されています。“元祖ストーカーソング”なんて呼び声もありましたが、やはり名曲だと思います。

お次は変化球。ジェフ・ベックとロッド・スチュアートによる85年のカバー「ピープル・ゲット・レディ」です。
Jeff Beck, Rod Stewart – People Get Ready
これはまず原曲が良い。アメリカのインプレッションズによる65年の曲で、メンバーだったカーティス・メイフィールドが公民権運動をモチーフに書いた曲です。彼のバージョンも有名ですね。ジェフとロッドによるこのシングルは、欧米でもベスト10には入っておらず、日本で大ヒット、という曲ではなく、懐かしさを感じる人は少ないかもしれません。でもいい曲ですし、ビデオが旅っぽいのもあってセレクトしてみました。ベック85年のアルバム「フラッシュ」に収録されており、双方のベストにも収録されているソウルのスタンダードナンバーです。

ここで爽やかなナンバーを。3曲目はリマールの「ネバー・エンディング・ストーリーのテーマ」です。
Limahl – Never Ending Story – 1984
カジャグーグー(これもナツイ!(笑))のボーカルだったリマールがソロとして大ヒットさせた、映画「ネバー・エンディング・ストーリー」の主題歌です。これ、なんとダフト・パンクがリスペクトを表し、15年には30年振りのアルバムをリリースしたイタリアの巨匠、ジョルジオ・モロダーが詞曲プロデュースを手掛けた曲なのです。彼は他にも「フラッシュダンス」や「トップガン」のサントラを手掛けていますね。日本でもえらくヒットした映画でした。ちなみにこの曲ぐらいしかヒットのないリマールですが、ネットによるとどうやら現在も現役で歌っている模様です(びっくり)。

ではさらに爽やかに、4曲目はフレディ・マーキュリー85年の「アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラブ」です。
Freddie Mercury – I Was Born To Love You (Official Video)
前回も紹介したクイーンのボーカルであるフレディですが、こちらは彼のソロアルバム「Mr.バッド・ガイ」に収録されたナンバーです。ちなみにクイーンのアルバム「メイド・イン・ヘブン」にはこの曲のクイーン演奏バージョンが収録されています。
この曲、日本ではノエビア化粧品のCMで広く知られました。同社は当時洋楽を積極的に使い、やたらと解放感を打ち出した(笑)CMを連発していました。力強いポップバラードですね。

そしてノエビア化粧品のCM続きで、ジェネシス86年の「インヴィジブル・タッチ」です。
Genesis – Invisible Touch
フィル・コリンズ率いるジェネシスは、最初こそプログレのバンドだったのですが、80年代に入るとポップソングでヒットを連発。のちにフィルはソロとして映画出演やシングルヒットに恵まれます。

再結成時のレッド・ツェッペリンやエリック・クラプトンから依頼されるほどの名ドラマーでもある彼は、ともかく仕事を断らないのがモットーで、一時は“世界一忙しい男”という異名をとりました。しかし難聴や脊椎障害からドラムを叩かなくなり、表舞台から姿を消していました。ですが先ごろ、遂にボーカルのみのカムバックツアーをスタート。でもこれがまた転んで怪我をしたそうで、ロンドン公演が延期になっています。多くのヒット曲を持つアーティストなので、元気な姿を見せてほしいものですね。

最後はスイング・アウト・シスターズ。1986年の「ブレイクアウト」です。ブルーアイド・ソウルやクロスオーバーと言われる彼らですが、日本ではオシャレポップス(笑)の代表格としてヒットしました。最初はデュオではなくトリオでした。
Swing Out Sister – Breakout
この曲を収録したアルバム「ベター・トゥ・トラベル」は当時のUKチャート1位に輝きました。コードン・デュリー、いい声ですね。彼らは90年代に入ってからもヒットを飛ばし、日本でも94年の「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」や96年の「あなたにいてほしい 」が売れました。親日家でもあり、日本でテレビCMに出演したり、久保田利伸や松任谷由実のトリビュート盤にも参加。現在も活動を続けています。

いかがでしたか? 懐かしい曲、思い出の曲、気に入った曲が入っていたら幸いです。ともかく暑いので、どうか皆さんお身体ご自愛を。ではまた!

Text by Uchida Masaki

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内田 正樹

内田 正樹

エディター、ライター、ディレクター。雑誌SWITCH編集長を経てフリーランスに。音楽、ファッション、演劇、映画、フードと様々な分野におけるインタビューや編集制作全般に携わる。編著書に『椎名林檎 音楽家のカルテ』がある。サンデー毎日で「恋する音楽」を連載中。NTT DOCOMO『dヒッツ』にてプレイリストを月2回提供中。テレビ朝日の配信チャンネル「LoGiRL」ではシンガーのハナエとともに毎週木曜日の生番組にレギュラー出演中。

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