2016.06.21

正統派スタイルの必需品。ポケットチーフを見直そう(後編)

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前回「基礎知識編」にてポケットチーフのベーシックな種類や挿し方をご紹介した本企画。今回は応用編として、実際にコーディネイトを組みつつ、どういう種類のチーフをどのように挿すべきかを実力派スタイリスト監修のもと、種類豊富に提案していきたい。

明日から使えるコーディネイト例を
多彩にピックアップ

実際にこのコンテンツを閲覧し、すぐに多くの人が意義あるチーフライフをスタートできるよう、今回も多くのファッション誌にて腕を揮う実力派スタイリストに力添えをいただいた。旬にしてリアルなコーディネイトを元に提案するチーフの取り入れ方は、どれも参考になるものばかり。使用するチーフはオーセンティックな白無地リネンチーフを始め、柄入りのシルクチーフや難しいとされる多色使いのもの、それに昨今話題のミックス素材のものまで多種多様。ベーシックでありつつチーフ一枚でパッと華やかにランクアップするスタイリングの妙を、是非チェックしていただきたい。

正統派の礼装には
白無地チーフを

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ドレスコードに「ブラックタイ」と明記されている場合は、正統派のタキシードを着用するのが原則だ。「その場合のチーフは、白無地のリネンか同じく白無地シルクのチーフを胸に挿しましょう。パフドスタイルやTVでも問題はありませんが、せっかくのハレの場であるなら3ピークスにて挿すことをオススメします(四方)」

まずマスターすべきは
白無地のTVから

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普段のビジネスシーンにおけるスーツスタイルでは、白無地リネンのポケットチーフが大定番。畳み方もプレーンな外観のTVフォールドを基本としたい。「TVフォールドは本来、胸ポケットから水平にチーフの頭を露出させるスタイルですが、チーフの一角をやや上げることで胸元に男性的な立体感を演出することが可能です。また応用編として、チーフそれぞれの角を僅かにズラし表情を出すテクニックも、この機会に覚えておきましょう(四方)」

カラーや柄を揃えれば
洒落感もアップする

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チェックジャケットなどがメインとなる寛いだ装いが許されるシーンでは、積極的に華やかな印象のタイやチーフを起用したい。昨今は大柄のペイズリープリントのタイがファッションシーンでも見直されている。それに合わせたチーフを選ぶことで、華やかでありつつ統一感あるお洒落が演出できるのだ。「ジャケットの柄やタイのベースカラーを考慮しチーフの色を決めましょう。そしてタイの柄と同種となる小柄をあしらったチーフであれば、ロジック的にも統一が図れます。パフドスタイルにて挿すことで、華やかさとまとまり感に加え、ソフトな洒落感も胸元に加わります(四方)」

クラッシュドスタイルで
男臭さを洒脱に軽減

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“ミリタリー”がトレンドの今季。多くのブランドからオリーブグリーンのジャケットがリリースされている。そんなコットンジャケットを軸に据えた装いは、ファッショナブルだがともすると男臭くなりがち。「フワッとしたタッチのガーゼ風チーフをクラッシュドスタイルにて挿すことで、着こなし全体の堅さが緩和されます。さらにこの使用したチーフはキュートな自転車柄をプリントしたもの。男臭いユニフォーム的なスタイルに、チャーミングな遊び心をさり気なく添えることが可能です(四方)」

注目のジレスタイルも
チーフ一枚でこなれた印象に

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暑い季節のカジュアルな装い方として、ジレを取り入れたコーディネイトが昨今話題となっている。胸ポケット付きのジレであるなら、そこにチーフを挿すのも良いアイディアだ。「特に無地のジレは胸元が平板に見えがちです。チーフをあしらうことで、装いに適度なメリハリが生まれます。なかでもリネン素材のチーフは“涼”を感じさせるもの。ポイントはあえて折り目正しく畳まず、ちょうどTVフォールドが崩れたくらいのラフさにて挿し込むこと。軽快な着こなしが堅く見えないように注意しましょう(四方)」

ラフなカジュアルスタイルが
グッと大人っぽく変化する

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これからの季節のアウターとして、着込んでも暑苦しくなりすぎず、腰に巻いてもサマになるジージャンは、なにかと重宝するアイテム。その胸ポケットにチーフをあしらうことで、手軽に大人の存在感をアピールすることができるのだ。「ただしあくまでカジュアルスタイルにおける小技なので、ドレッシーに仕上げないことが大きなポイントです。ジージャンの朴訥な印象に呼応するウール・シルク製など豊かな素材感を持つチーフを選ぶことも肝心。こちらも折り目正しく畳まず無造作に、しかも露出させすぎずに挿し込むことがコツですね。サングラスなど小物を組みあわせることで、さらに自然で洒脱な印象になるでしょう(四方)」

「絵」になる胸元を
作り出す高感度な3枚

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ネイビー無地のポケットチーフはリネン製。「紺色のスーツやジャケットをトーン・オン・トーンのコーディネイトにて着こなすとき、チーフもブルー系でまとめるとミニマルな洒落感が漂います。基本的に無地のデザインですが、エッジ付近に小さい透け柄模様があり、軽やかさを感じさせるところもポイントです(四方)」。プレーンな装いにおいてアクセントを添えたいときに便利なカラフルなチーフ。「この一枚はシルクコットン製。シルク100%だとしなやかすぎて形がとりにくい場合があるもの。しかしコットンをブレンドしたこの一枚は、適度に張り感も兼備しているのでクラッシュドなどの畳み方がキレイに決まります。白色ベースということもあり、多色使いでも使いやすいのが特徴的(四方)」。
さらにもう一歩踏み込んで洒落感を追求するなら複雑柄のシルクチーフにトライしたい。「一見、取り扱いが難しそうに感じるデザインですが、ブルーやベージュ、オリーブ、それにブラウンというカラーはメンズ服の定番色。ゆえにいろいろなスタイリングに取り入れることが可能です。例えば昨今のスーツスタイルはワントーンで着こなす控えめな装い方がトレンド。ビジネスでは白チーフにてシックに装いつつ、アフターファイブのシーンでこのチーフに差し替えるなどしてみても面白いと思います。少々難しいと感じる配色でも、実際に合わせてみると意外にハマる場合も少なくありません。どんどんトライして自分らしい挿し方を見つけてほしいと思います(四方)」


Text by T.Hasegawa / 長谷川 剛
Photo by K.Suzuki / 鈴木克典


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四方章敬さん

実力派の若手として多方面から支持されるスタイリスト。「LEON」「Mens’ EX」「Safari」など人気男性ファッション誌を数多く手掛ける。クラシックの基本を踏まえつつ、モダンなエスプリを効かせたコーディネイトにファンも多い。スーツなどのドレススタイルからカジュアルモードな装いまで、幅広い守備範囲も持ち味。

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