2017.04.07

Drake’sの世界観が詰まった、ロンドン直営店の魅力を紐解く

装い新たに、Drake’sの「今」を体感できる旗艦店

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アクアスキュータムでアクセサリー・コレクションのデザインを担当していた、マイケル・ドレイクが1977年に立ち上げたブランドが、Drake’s(ドレイクス)。

ネクタイやスカーフで有名なこのブランドは、エトロ、ポール・スチュワートやバーニーズ・ニューヨークら海外の一流ブランドの製品を受注しており、良質な素材を使った製品のクオリティの高さはもちろんのこと、英国らしさがふんだんに詰まっているのが特徴です。
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ドレイクスは近年、シャツやジャケット、スーツらのアパレル・ラインや、靴、バッグにも製品ラインアップを拡大し、時代を超えて着用できる紳士服を提案するブランドへと変化してきました。そして、どの製品にも「素材の良さ、英国らしさ」というプリンシパルはしっかりと継承されています。
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英国に残るネクタイとシャツの希少な『ファクトリーブランド』であるドレイクスのネクタイは様々な場所より最高の素材(生地)を選び、縫製はロンドンのハバダッシャーストリートにある工場で行われています。ドレイクスのネクタイには『Handmade in London』とマークされています。そう、ロンドンで作られることはドレイクスの誇りなのです。
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メイフェアにあるドレイクスの旗艦店が最近改装されました。伝統的な高級メンズファッションで一番有名な通り、サヴィル・ロウに交わるクリフォード・ストリートにお店を構えています。
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20170405_dks_11 改装したショップの外観
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ピカデリー・サーカスやボンド・ストリートと言う、賑やかな通りからサヴィル・ロウの方に抜けてくると、時間の流れが緩やかに感じられます。歩調も自然にゆっくりと変化し、道の東側のショー・ウインドーを眺めながら歩いていると、『ロンドンにいるんだ』と言う気分が増してくるのです。
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Huntsman & Sons、Gieves & Hawkes、Henry Poole & Coと言う、有名テーラーが並び、それらを通り越し、北上して左(西)に折れるとクリフォード・ストリートにあたります。
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サヴィル・ロウのテーラー群の中でも、スタイル、色使いなどで老舗のテーラーとは一線を画し、もっと若々しいイメージの、リチャード・ジェイムズやエドワード・ボウテンに近い場所にあるのも、今のドレイクスの立ち位置を象徴しているような気がします。以前は、重厚な内装で「伝統的」と言った感が強かった旗艦店でしたが、改装して随分と軽やかになりました。店内に入ってみると、カップルでショピングを楽しむ光景も見られます。「専門店」的な雰囲気と違い、かなり戸口が開かれて、誰でも気軽に足を踏み入れられる印象です。昼休みの時間というのもあって、次から次にお客様が入ってきますが、20歳から30歳代と言った感じの若い世代の人が多いのが、今のドレイクスを物語っています。
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店の一番奥がスーツの[ビスポーク(オーダーメイド)]スペース。ここにもひっきりなしに人が向かいます。以前にはあまり見られなかった光景です。
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ショップスタッフのユースフさん(集合写真右から二人目)の話によると、『もちろん、ドレイクス のトレードマーク商品である’ 50オンスシルクタイ’はコンスタントに売れていますが、シャツや、ジャケット、ジーンズ、靴など、満遍なくみなさんお買い上げくださいますよ。ネクタイだけでなく、それに合ったシャツ、ポケットハンカチーフなどをコーディネートしていかれるわけです』
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前述のカップルで来店したスヴェンさん(ガールフレンドはリーサさん)はドレイクスの魅力をこう語ります。
『今日はネクタイとシャツを買いに来ました。やはり、ネクタイのプリントの美しさは、他のブランドに比べて群を抜いています。シャツも素材の良さが、見た目にもはっきりと分かるので、まとめて何枚か買います。ドレイクスは、とても英国的であり質の良さを証明するブランドなので、人に自慢しやすいです(笑)自慢しても下品にならない。(笑)』
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ロンドンのイーストエンドに位置する、ドレイクスの本社兼工場もあり、ホームである、ファクトリーショップにも足を運びました。こちらは、オールド・ストリート駅前の大きなラウンドアバウトを北上したところに位置します。
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オールド・ストリート駅を東に向かえば、ホクストン、ショーディッチという、最もカッティング・エッジなロンドンを代表するエリア。最新ロンドン・カルチャーの発信地です。南に向かえば、モーゲイト駅、バンク駅など、ビジネスの中心街。西に行くと、クラーケンウエルという、伝統職人エリアが残り、さらに進めばオックスフォード・ストリートら繁華街に向かう、文化のクロスロードです。だから、オールド・ストリート駅周辺には、身なりの整ったビジネスマン風の人たちや、マスコミ、クラブ文化ファッションの人たちが違和感なく溶け込んでいます。
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約40年続くイーストロンドンのファクトリー

20170405_dks_26 ファクトリーの外観
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本社、工場、ファクトリーショップがある建物は特徴的で、このエリアのランドマークになっています。外にせり出した時計からも、ドレイクスらしさが伝わります。
ファクトリーショップの内装には、オークやマホガニーの木材、革が使われ、イギリスの伝統を感じさせる作りとなっており、いかにドレイクスが「今」を取り入れたとしても、この雰囲気だけは変わることはないだろうという気がします。
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ショップスタッフのモウラットさんに話を聞きました。
『ここは私たちドレイクスにとってホームなのです。他ブランドが自社生産を諦めていく時勢であっても、このファクトリーの存在がある故、ドレイクスはその精神を忘れることがありません』
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この場所は、まさにドレイクスの精神の拠り所なのです。その精神に思いを馳せれば、ドレイクスのネクタイを締めるだけで気分が高揚します。ノットの仕上がりの重み、締めごたえの妙は、このファクトリーショップで感じて頂けるのではないでしょうか。
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No3. Clifford St..
住所: No. 3 Clifford Street, London W1S 2LF.
TEL:+44 (0)20 7734 2367

Haberdasher St Factory Shop
住所: No. 3 Haberdasher St, London, N1 6ED
TEL:+44 (0)20 7993 0899
Text & Photo by Shu Tomioka
Edited by RSVP
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『RSVP』は「イギリスの暮らし」をテーマにしたライフスタイル誌です。2004年に『英国特集』として創刊し、以降、さまざまなアングルからイギリスの魅力を紹介しています。ページを開けば、ガイドブックやインターネットの情報からは得られない “生きたイギリス”が感じられる内容がご覧いただけます。

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