イズリントン地区に来たら訪れるべきパブ 『THE DUKE OF CAMBRIDGE』&『SMOKEHOUSE ISLINGTON』 | BRITISH MADE

2018.05.08

Food For Thought イズリントン地区に来たら訪れるべきパブ 『THE DUKE OF CAMBRIDGE』&『SMOKEHOUSE ISLINGTON』

イギリス人の憩いの場所と言えば、パブ。皆住んでいるエリアに必ずしも行きつけのパブがあるのが当たり前と言っても過言ではない。今日は僕が良く行くパブの中から、週末にふらっと食材を買いに行く、ロンドン北部・イズリントン地区の美味しくて安定感が特徴のパブ(レストラン)2軒を紹介したい。
パブにはイギリス発祥で日曜日に食べる習慣のある『Sunday Roast』(サンデーロースト)。是非これを目当てに足を運んでほしい(要予約で!)。
サンデーローストとはローストされた肉、ポテト、野菜、ヨークシャー・プディング(シュークリームの皮に似た様なふわふわしたパンのようなもの)に、グレービーソースをたっぷりとかけた伝統的な料理で、日曜日に食されることから「サンデーロースト」と呼ばれているイギリスを代表するディッシュの一つ。お肉はビーフが主流だが、チキンやポーク、ラムなどを選ぶこともできるイギリスのソウルフード。日曜日と言えば、パブでゆっくりローストを食べながら新聞を読み、友人とキャッチアップするゆっくりした時を過ごす日。

その伝統的な慣習の一つであるサンデーローストを紹介したかったが、サンデーローストのジャンルでは知る人が知る『SMOKEHOUSE ISLINGTON』は残念ながら2週間続けで予約が一杯でサンデーローストは断念する結果に。今日紹介するディッシュは彼らの通常メニューだが、ここは肉のスペシャリストとして知られていて、肉好きには平日でも行く価値のあるパブだ。

THE DUKE OF CAMBRIDGE

20180508_doc_outside 20180508_doc_inside2 20180508_doc_inside THE DUKE OF CAMBRIDGEの外観と内観
まず1軒目は、ロンドンで唯一の全てがオーガニックにこだわるパブ『THE DUKE OF CAMBRIDGE』。当然ビールまでもオーガニック。田舎のパブっぽい内装も実に雰囲気がある。イギリスのデヴォン地方で『RIVERFORD』農場を運営し、そこからの食材を中心に、その他新鮮な食材の仕入先を誇るオーガニックパブ。サステイナブルでインディペンデントなサプライヤーからの仕入れと、ロンドン市内に農協のようなシステムで、季節の野菜、肉や果物もデリバリーするサービスも行っているぐらい徹底したサービスを行っている。お店の外壁に構えたサプライヤー(仕入先)リスト、徹底ぶりが伺える。
20180508_suppliers サプライヤーリスト
20180508_menu2 メニュー
20180508_organicbeer オーガニックビール
20180508_lambroast 20180508_lambmeat2 ラムロースト
外壁の仕入先リストに掲載されていたウェールズ地方にある『RHUG ESTATE』からのラム肉。それで今日のオーダーは決まり。ラム肉のローストと『FREEDOM BREWERY』のオーガニックビールをオーダー。ローストには調理中に出てくる肉汁で作るグレービーソースが欠かせない。その他にも牛肉にはホースラディッシュソースとイングリッシュマスタード、豚肉にはアップルソース、ラム肉にはミントソースかミントジェリー、鶏肉にはブレッドソース、レッドカラントやクランベリーを使ったソースなどが添えられていることが多い。ウェールズ産のラム肉は嘘みたいにクセと臭みがなくて、やわらかくて美味しい。この大雑把な感じの野菜も甘くて美味しい。さらに安心して食せるのも嬉しい。今までローストを食べたことがない人は、このコクのあるグレイビーの虜になるのは間違いない。

SMOKEHOUSE ISLINGTON

20180508_shoutside SMOKEHOUSE ISLINGTONの外観
そして2軒目は、残念ながら日曜日のローストは人気が高く、今月行けずじまいの『SMOKEHOUSE ISLINGTON』。バーベキュースタイルの料理で著名なNEIL RANKIN(ニールランキン氏)のレストラン。お肉をテーマにアルゼンチンスタイルから韓国スタイルまで多様な味付けをするバーベキュースペシャリスト。日曜日のローストは残念ながら、人気で今月は行けずじまいだが、サンデーローストの写真は彼らのウェブサイトで拝見してください。
20180508_shmenu メニュー
20180508_shinside SMOKEHOUSE ISLINGTONの内観
20180508_meat_part2 肉の部位
これからの季節、こんな中心街でゆったりとした屋外スペースがあるのは嬉しい。肉の部位をキャッチーなイラストで説明している黒板。肉のスペシャリストを全面的に打ち出している。今日はイギリス人も大好きなバーガー。それにエスニックな味を施した下記の2種類のバーガーを試食。本日は、珍しくこの時期でまさかの25℃を記録したロンドン。それにあやかりアペロールスプリッツをオーダー。ご存知かも知れないが、イタリアの食前酒的なものとして良く飲まれるアペロールをソーダ割りしたもので、夏の到来を感じさせる味。
20180508_sprits アペロールスプリッツ
20180508_shchickenbueger チキンバーガー
メキシカン料理には欠かせないチポトレガーリックソースをベースにし、鳥の唐揚げに目玉焼きをのせたバーガー。日本の唐揚げは、今やこちらでは大人気。チポトレソースの独特のスモーキー感と燻し感が実に深くて、更に辛いのと濃くのあるグアコモレとの相性が抜群。このチップスの量にも唖然!
20180508_shbeafbueger1 20180508_shbeafbueger ビーフバーガー
ビーフバーガーにのせた韓国流にマリネされたプルドポーク。プルドポークはバーベキューの代表的なメニューの一つで、豚の腕肉や肩肉の塊を低温のBBQスモーカーでゆっくり5時間以上かけて調理し、それをほぐしたもの。味付けはブルゴキっぽい。それにコチュジャンマヨネーズでいただく牛肉と豚肉の融合したバーガー、実に美味しい。
20180508_shopcard ショップカード
そうは言いながらもここのお勧めは、サンデーロースト。ただ、日曜日は要予約なので結構前もって予約をオススメします。イズリントン地区に来たら、この2大巨頭に是非足を運んでください。ローカルに愛される理由が分かると思います。

The Duke of Cambridge
住所:30 St Peter’s Street, London, N1 8JT
TEL:+44 020 7359 3066
最寄り駅:地下鉄ANGEL駅から徒歩10分程
dukeorganic.co.uk
SMOKEHOSE ISLINGTON
住所:63–69 Canonbury Rd, Islington, London, N1 2DG
TEL:+44 (0)20 7354 1144
最寄り駅:地下鉄ANGEL駅から徒歩15分程
smokehouseislington.co.uk
Text&Photo by Tatsuo Hino

関連リンク
ロンドン在住の2人が選んだイーストロンドンのおすすめグルメスポット10選(前編)
ロンドン在住の2人が選んだイーストロンドンのおすすめグルメスポット10選(後編)


plofile
日野 達雄

日野達雄

英国在住歴16年のメディア/ファッションコンサルタント。
英スタイル雑誌の出身で英/日の雑誌にも寄稿をするライターでありながら、音楽、ファッション、フード、写真と様々なジャンルでのコンサルティング業務に携わる。

日野達雄さんの
記事一覧はこちら

RECOMMEND