2015.03.24

London Yarns ロンドンからのDay trip その1「バーゲン ハント!」

カーブーツセールというのは、主に日曜日に学校の校庭や街の広場などで開かれる蚤の市のことです。

ずっと前から気にはなっていたのですが、家から遠いのと朝早いのとで、寒い間はなかなか足が向かなかったのですが、暖かくなってきたので思い切って早起きして向かった先は「Chiswick カーブーツセール」。

Chiswickはロンドンの西側にある落ち着いた住宅街で、少し先にはキューガーデンや鹿がいるので有名なリッチモンドなどがあります。ちなみに綴りを見ると「チスウィック」と読みたくなりますが、実際には「チュジック」と発音します。イギリスには綴りと実際の発音が違う地名がほかにも色々ありますが、それはまた機会があればご紹介しますね。

カーブーツセールというのは、主に日曜日に学校の校庭や街の広場などで開かれる蚤の市のことです。「カーブーツ(car boots)」というのは車のトランクのことで、不用品を車のトランクに詰めて持ってきて売ることからこう呼ばれています。 「カーブーツセールで10ペンス(今のレートで約18円)でした。」とテレビの鑑定番組に持ちこまれた汚れた銅版が実は古代エジプトの鏡だったり、「1ポンド(約180円)で売られていた額縁に入っていたのがリンカーン大統領の直筆サインで、その価値なんと50万ポンド(9000万円以上)!」と新聞で報道されたりと、思いがけないお宝が見つかることもあるようです。私はまだそんなすごいものには巡り合っていませんが…。
 
 
車が並んでいますが、駐車場ではなく、1台1台がお店です。

校庭と聞いて1時間もあれば…と思っていたのですが、所狭しと並ぶお店にどこから見始めていいかわからないほどで、全部見終わるまでには3時間ほどかかってしまいました。アンティークのディーラーさんのお店と、一般の人が家の不用品を持ってきているお店が入り混じっていて、お宝さがしのワクワク感がたまりません。
 
ごちゃごちゃした中に面白いものがたくさん。
ミニカーのお店。子供じゃなくても欲しくなります。
ボタン屋さん。素敵なボタンがありすぎて選べません。
ビンテージメガネフレームのお店。奥のゾウさんも気になります。
古い本をリメークしたコート掛け。真似したくなるアイデアです。

今回の一番の戦利品はコーヒーカップ。この小さい筒型のカップは英語で「コーヒーカン(coffee can)」と呼ばれています。私が買ったのは1930年代のものでそれほど古くはありませんが、私の好きなイギリスの伝統柄「Willow pattern (willowとは柳のこと。18世紀に人気を博した東洋風の柄で、柳の木や城が描かれています。)」とソーサーとカップ全部で10ポンド(!)という、アンティークマーケットとは比べものにならない破格のお値段で、即決でした。

家に帰って早速これでコーヒーをいただきました。

あまりにたくさんのものを見て少し疲れたので、帰りは学校のすぐ向かいにあるChiswickハウスの庭園を見ながらのんびりとバス停まで行くことにしました。
 18世紀初頭にはバーリントン伯爵の邸宅だったChiswickハウスは、古代ギリシャやローマの左右対称の建築様式を取り入れた建物で、その前にはイギリスの風景式庭園(自然の風景を描くように作られた庭の様式)の先駆けとなった庭園が広がっています。
 

Chiswickハウスの外観。
庭のほんの一部。とても大きな庭園で、川も流れているほど。
温室もあり、中にはさまざまな種類の椿が植えられています。椿は日本ではおなじみの花ですが、こんなに種類が豊富だとは知りませんでした。
 

ガラスの温室。

さまざまな種類の椿が植えられています。ちょうど見ごろでした。

Chiswickハウスの敷地を出て、バス停に行くまでにイギリスで人気のビールのひとつ「London Pride」の醸造所と、イギリスを代表する画家のひとり、William Hogarthの住んでいた家を見つけました。残念ながら今回は時間がなくてどちらもゆっくり見られませんでしたが、次回はぜひ!。
 

London Prideを作っているFuller’sの醸造所。

画家William Hogarthの暮らしていた家。中も見学できます。

カーブーツセール、庭園散歩、絵画鑑賞、蒸留所の隣のパブでビールを1杯…と日曜日をたっぷり楽しめるChiswick。びっくりするようなお宝は見つけられませんでしたが、素敵な一日を過ごすことができました。また必ず行こうと思っています。
  
詳しくは改めてお知らせいたしますが、4月18日(土曜日)と19日(日曜日)にBritish Made青山店にてワークショップを開催させていただく予定です。今回のカーブーツセールで見つけてきたものも使います。皆様にお会いできるのを今から楽しみにしています。
 


2015.3.25
Text&Photo by Amesbury Kae

4月18日?19日開催のイベントにつきましては詳細決まり次第、サイト上にてお知らせ致します。

plofile
アムスベリー 加恵

アムスベリー加恵

ロンドン留学中にヴィンテージウエアを販売する「Old Hat」ロンドン店でアルバイトをしたことをきっかけに、紳士服に興味を持ち始める。職人の技を身近に見る機会にも恵まれ、英国のクラフツマンシップにも刺激を受ける。カレッジを卒業後、いったん帰国。結婚を機に2012年10月に再渡英、現在ロンドン在住。
夫に作ったニットタイが好評で、夫の友人たちから注文が相次ぎ、2013年11月にオーダーメイドの手編みニットタイを販売する「Bee’s Knees Ties」を立ち上げる。

Bee’s Knees Ties
ロンドンを拠点に、オーダーメイドの手編みのニットタイを制作、販売しています。
色はもちろん、ステッチや結び目の大きさ、長さや太さなど、お客様のお好みをおうかがいお伺いしてから、1本1本、手で編みあげます。素材にもこだわり、大量生産の糸にはない魅力を持つ糸を探し求め、何度も試作を繰り返した後に、品質が良く、ユニークで、長く愛用していただける糸だけを採用しています。手編みならではの親しみやすい風合いが、スーツだけではなく、ニットウエアやツイードにもよく合い、日常の色々なシーンでお使いいただけます。
ロンドンではサヴィル・ロウのテーラー「L G Wilkinson」にてお取り扱いいただいております。
facebook.com/bees.knees.ties

現在、BRITISH MADE青山本店にてオーダーを承っております。また実際にいくつかお手にとって店頭にてご覧頂けます。詳細はお気軽に店頭スタッフまでお訪ね下さい。

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