2017.04.18

川合亮平、僕のUK観光道 これぞイギリス!700年前のB&Bに快適ステイした話

こんにちは!東京にいます、川合亮平です。

先日、「イギリスの中で、川合さんのおすすめの場所はどこですか?」と尋ねられました。

難問でございます。

甘党の人に、ショートケーキとティラミスとおはぎ、どれが一番好きですか?と尋ねているようなものですから。

正直な回答としては「気分によりけり」、いや、
「気分によりにけり」なんですが(どっちでもいい)、

そんな曖昧な回答だと
「それでは私の望む所の回答ではないですやん」と言われそうなので、

その時は、
ピークディストリクト、その中のチャッツワース・ハウスとか」
と答えました。

しかし、後から考えると、確かにピークディストリクトも良いけど、
あそこもいいし、あっちもいいし、な気分になってきました。

ふと考えると、こちらで書かせて頂いている
イギリス観光記事数も御陰様で、今回で34個目になっております。

だから、次に例の質問をされたらこう答えようと思います。

「ぼくの過去記事をチェックしてみて〜〜!」

こんなイギリスB&Bに泊まってみたかったんです

20170418_travel_01 Strand Houseの外観
ロンドンから南東へ、車でも電車でも2時間弱。

知る人ぞ知る、ラブリーなイギリスの小さな町Rye(ライ)。

そのもう1駅先に、

これぞイギリス!というB&B、Strand Houseがあります。
20170418_travel_02 入口
なにをもって“これぞイギリス”なのかと申しますと、

とにかく古いんですよ!
いや、ちょっと表現代えよ、
すごく歴史があるんですよ!

こちら、700年以上前の建物なんです。

700年前ってぇと、日本は、“みんなで遊ぼう”でお馴染みの・・・、
いや、違う、
“いい国つくろう”でお馴染みの鎌倉幕府の鎌倉時代です。

藤原定家さんが、新古今和歌集を詠まれてた時代の建物に、
21世紀の、もはや半分アンドロイド化した我々現代人が宿泊する、という構図です。

中におじゃましてみましょう。
20170418_travel_03
歴史のある建物の中って、なんだか妙に落ち着くんですよね。
長い歴史がそのなかに凝縮されている感じがして、ほんとに、
特にメトロポリス・トーキョーから来た身としては、
時間の流れ方が違うのが肌感覚として感じられるのです。

雰囲気満点。

お部屋を覗いてみましょう。

忍者屋敷さながらのレイアウト

20170418_travel_04 1階のコモン・ルーム。inglenook fireplace(暖炉)があります。このお部屋で、履き古した靴下のごとく、だらっとくつろぐもよし、他のゲストの人と、ゆっくり交流の場としてもよし、アベックでワイングラスを傾けるのもよし。
20170418_travel_05 1階から階段伝いに上を眺める
20170418_travel_06 上階からの眺め
20170418_travel_07 中2階
階段を上がる時とか、中2階に立った時とかに、
「あれ、なんか重力が・・・」と感じたんですが、
それもそのはず、700年の歴史の重みにより、内部が所々傾いているのです(でももちろん建物としての強度は十分、ということ)。
20170418_travel_08-09 ぼくがお世話になった部屋Tudor(チューダー)
20170418_travel_10 こんな歴史のあるお部屋に泊まれるのはそうそうできない体験。真ん中奥の黒い扉がシャワー・トイレの洗面所
20170418_travel_11-12 洗面所はこんな感じ。清潔で使いやすいです。
20170418_travel_14 雰囲気抜群
こちらのB&B、Strand Houseには全部で13のお部屋があるんですが、
どれ1つとして同じ部屋はありません。
それぞれに素敵な名前がついていて、デザインから雰囲気から間取りから、全部異なります。

では、その他のお部屋も覗いてみましょう。
20170418_travel_15-16 20170418_travel_17-18 20170418_travel_19-20 20170418_travel_21-22
この建物、その時代時代の増築を経て、現在の姿になったんですが、
13世紀の元々の建物から現在も残る部屋は、Crow’s Nest、Willow Room 、Inglenookの3つだそうです。
だから、特に歴史のある部屋に泊まりたい方は、この3つの部屋を選んでみてくださいね。

700年以上の歴史

13世紀に、麦芽製造所として建てられたのがこの建物の始まりです。

その後、14世紀には、農場の母屋として使われ、

ヘンリー5世が統治していた15世紀に救貧院になり、この時代に多くの増築がなされたということです。

ちなみに、ヘンリー5世というと、ぼくは、今をときめくイギリススター、トム・ヒドルトンを思い出すんですよね。

シェイクスピア原作の歴史ドラマ『ホロウ・クラウン』、ご覧になりました?

ヘンリー5世を演じたヒドルストンにカンバーバッチ、ジュディ・デンチ、などなど、新旧イギリススターがそろい踏みの、
超重厚な歴史絵巻。

重いやつガッツリ行きたい!という方へおすすめです。
見応え抜群。
建物の話に戻ると、ヘンリー5世の時代を経て、18世紀には、新約聖書に登場するイエス・キリストの12人の使徒の中の一人、使徒トマスが、この建物を教会区として使ったと言われています。

そんなこんなの濃い歴史を経験し、
ゲストハウス(宿場)として機能し出したのが1922年のこと。

今は、ヒューさんとメアリーさんという中年のご夫妻がオーナーとして経営されています。
20170418_travel_23 とっても気さくでナイスガイなヒューさん。Strand Houseから少し離れた場所に住んでいらっしゃって、ホテルには基本的にいつでもいらっしゃいます。
「田舎でB&Bを経営するのがずっと夢だったんだよ。妻のね。ぼくもまんざらではなかったから、この物件を見た時に思い切って購入して、脱サラしたよ。今の生活はとても気に入ってる。休みの日なんかに、ロンドンに住む孫娘に会いにいくのが楽しみだね。」

と語ってくれました。

田舎でB&Bを経営する!!

これが、1つのイングリッシュ・ドリームのかたちなんでしょうね。

お食事はシェフの気まぐれで

こちらのB&Bでは、土曜日と、特定の金曜日にディナーが食べられます。

それ以外の夕食は、近くの町Rye(ライ)に繰り出して食べるも良し、B&Bから徒歩5分にあるパブ、“New Inn”もおススメとのこと。

さて、ぼくは運良く土曜日にチェックインしたのでStrand Houseの夕食にありつけました。

夕食のテーブルに何が並ぶかはその日のシェフの気まぐれだそうです。
シェフがたいそう気まぐれな質で、という訳ではなく、
その日にライの漁港に揚がった魚、その日に農場から届いた野菜、その日に届いた肉、
という素材の新鮮さにトコトンこだわった結果とのこと。

イッツ・ディナー・ターイム!
20170418_travel_24 ダイニングルーム。朝食もこちらのお部屋でいただきます。
20170418_travel_25 Stand Houseがあるイースト・サセックス州は有名なワイナリーがいくつか存在します。その記事はまた別の機会にでも・・・。
20170418_travel_26 Roasted red pepper soup
20170418_travel_27 Hot-smoked salmon, Scottish smoked salmon, smoked mackerel and fish pate beetroot salad。
20170418_travel_28 English lamb rump with a rich redcurrant, rosemary and port sauce / Roasted potatoes and mixed roasted root vegetables Panache of vegetables
20170418_travel_29 Sticky toffee pudding with fruits a rich butterscotch and walnut sauce
20170418_travel_30
新鮮な地元食材をつかった料理を雰囲気満点のB&Bでいただく、
心躍る食体験です。

そして、イッツ・ブレックファスト・ターイム!
20170418_travel_31 アットホームな感じがとっても心地いい
20170418_travel_32 裏庭に蜜蜂の巣箱があります。朝食に出るハニーはここから取ったもの!
20170418_travel_33-34 イギリスはパンが美味しい
20170418_travel_35-36 イングリッシュ・ブレックファスト(肉有りとベジタリアン)
20170418_travel_37 夏は、お庭で朝食をいただくことも可能とのこと。これは爽やかでしょうね〜〜。
さてさて、これぞイギリス!な南東イングランドのB&B、Strand House、いかがでしょうか。

英語で、“a home from home”という表現や、TLCという表現があるのですが、
そんな表現がピッタリくる素敵な場所です。

意味はそれぞれ、

◯ a home from home:家の外の家、つまり自宅みたいにくつろげる、自宅以外の場所の事
◯ TLC: Tender Loving Careの略。訳は、優しくて愛情たっぷりのおもてなし

宿泊は、一人でも友達同士でも、家族でも、
ですけど、カップルで過ごすとめちゃくちゃロマンティックなB&Bだと思うな〜〜。

では、次回もアナザー観光地でお会いしましょう。
川合亮平でした!

♦ 使える英会話!

学習を継続する方法

4月になって、心機一転、英語学習を始められた方もいらっしゃるような気がします。

英語力というのは結局のところ、英語に(集中して)触れた量なんですよ、
だから、学習はそれが何であるかは実はあまり重要でなく、

とにかく継続することが大切なのです。
継続していれば、おのずと英語力がその分絶対ついていく。

継続するコツをアドヴァイス。

それは、ずばり、

学習する(英語に触れる)、場所と時間(曜日)を固定すること。

モバイル時代で、“いつでも”、“どこでも”、がさも万能のように感じますが、
実は、だからこそ、
“いつでも” “どこでも”勉強しない、ということも少なからず起こりえます。

だから、やると決めたら、とにかく、
場所と時間を固定する。

英語学習、継続して1年後に理想の英語力を手にしたい方は、
是非実践してみてくださいね〜。

Good luck and have fun learning English!

Text&Photo by R.Kawai

plofile
川合 亮平

川合 亮平

東京、ときどきロンドン在住のイギリス英語通訳者・翻訳者、メディア・ジャーナリスト
AllAboutイギリスガイド
『英語』『イギリス』『コメディ』『ファミリー』をテーマに1つの枠にとらわれない活動を展開中。
BBCドラマ「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマンをはじめ、歌手のエド・シーラン、英大ヒットドラマ「ダウントン・アビー」の主要キャスト17名など、UK出身のミュージシャン、俳優への英語インタビュー・通訳を多数手がけている。ロンドン五輪では、五輪公認ジャーナリストとして活動
(詳しいプロフィールはコチラ

出版物
著書 「なんでやねんを英語で言えますか?」「つながる英会話」
共著 「イギリス英語を聞くThe Red Book」「イギリス英語を聞くThe Blue Book」など

関連リンク
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