2017.08.15

川合亮平、僕のUK観光道 自家製アイスクリームと、世界的名画。ダービー!

こんにちは!ロンドンから川合亮平です。

訪れていないイギリスの都市は(もちろん)まだまだ沢山あります。
先日も初めての場所に行ってきました。

London St. Pancras駅から列車で北西に進むこと約1時間半弱。

Derby(ダービー)です!
0170815_uk_1 滞在したホテルJurys Innの部屋からの眺め。Derbyの街の全貌が眺められるホテルはこのホテルだけ。
0170815_uk_1-5 Jurys Innのお部屋。朝食も美味しかったし良かったですよ、おすすめです。
出発前、Derby以外に住むイギリス人の知人・家族に「Derbyに行く」と話すと、
「ダービー?何でまたダービー?特に何にもないと思うけどな〜・・・」というような、味も素っ気もない反応が一様に返ってきました。

僕は人の話を聞かないことで有名なんですが、そんな僕でもそのような反応はちょっと気になるもので、出発前の期待値としては低かったんです。

しかししかし、なかなかどうして。予想に反して、ダービー、本当に良かったんですよね〜。
「知らへんだけやん!」と、ダービーをUnderestimateした人たちには言ってあげたいです。

すごく素敵なサプライズでしたね、実際。今回は1泊2日の短期滞在だったんですが、まだまだステイしたかった。2日じゃ全然物足りないと思ってます。

何がそんなに良かったかというと、まず人がみんな本当に親切。ロンドン辺りではなかなか触れられない素朴な親切心を感じました。
そして、ダービーの行政はここ数年、文化的、観光的発展にすごく力を注いでいるようで、街に新鮮な活気があったし(実質的におしゃれなカフェやレストランも続々オープンしてるようです)、地元の人々もそんな雰囲気を受けて、「ダービー、最近勢いあるで!」という感じで、外から来る観光客に対してとてもウェルカムな態度なんですね。

ダービー、これから益々面白くなるな〜、と感じた滞在でした。
典型的な観光地ではなく、新しい街を開拓したい!という方にとってオススメの場所です、ダービー。


まずは自家製アイスクリーム

Derby駅に到着して、街の中心部からタクシーで10分ほどの場所にある、Bluebellsというファームへ行きました。
どえらい美味しい自家製アイスクリームを出す農場カフェがあるということなので。
0170815_uk_2 地元の人で知らない人はいないほど有名なファーム。“British Farming Award”という賞も受賞している場所。
0170815_uk_3 農場内にあるこちらのカフェが有名なんです。新鮮なファーム・フードと、自家製アイスクリームを堪能できる場所。
0170815_uk_4 出ました、自家製アイスクリーム!なぜそれほど有名かというと、もちろん美味しいのは言わずもがな、イギリス全土を対象にして、厳選した美味しい食品・食材のみに与えられる由緒ある称号“great taste”という賞を、これまで幾度となく受賞しているアイスクリームなのです。太鼓判が押されているわけですね。
0170815_uk_5_2 ちなみにこちらが“great taste”のステッカー。イギリスに行ったことがある人ならどこかで見たことあるかも?例えばスーパーとかで買い物する時でも、このステッカーのある食品・食材の味はまず間違いないと思っていいと思いますよ。良い目印です。
0170815_uk_6 実は僕が訪れた当日に、2017年度のGreat Taste受賞食品が発表され、Bluebellsのアイスクリームの2つの味が見事受賞したとのニュースが入っていました。
このファームは家族経営なんですが、お母さんのローズマリーさんに自慢のアイスクリームについてインタビューしてみました。
0170815_uk_7 2017年度Great Tasteを受賞した、“リコリッシュ味”のアイスクリーム。
僕、全世界にある、ありとあらゆる食べ物のなかで、リコリッシュだけ食べられないんですね(誇大発言)。だから、あえて、このリコリッシュ味に挑戦しました。なにぜ、Great Taste受賞のアイスクリームですから。

結果は、もちろん、めちゃくちゃ美味しかったです。このアイスクリームのお陰でリコリッシュを見事克服して、全世界にあるありとあらゆる食べ物のなかで食べられないものはなくなりました(誇大発言)。

アイスクリームだけじゃなく、自家製・地元素材をふんだんに使用したファーム・フードも見逃せません。
0170815_uk_8 Farmhouse Platter (single) :このクオリティ、ボリュームでお値段なんと、£6.99!!びっくりです。超リーズナブル!ロンドンで同じようなものを食べたら確実に倍以上の値段はしますよ、正味の話が。チーズの大きさの気前の良さに驚愕しました。大人の男性の拳の1.5倍の大きさくらいの(美味しい)ブルーチーズの塊がドーンッ!と載ってくるんですからね(写真一番手前)。イングリッシュ・ファームの心意気を感じずにはいられませんでした。
その他のフードも一様にして、ボリューム・クオリティの割に、本当に驚くばかりのリーズナブルさ。
0170815_uk_9 Farmers’ Stew of the Day £6.95
0170815_uk_10 0170815_uk_11 ビーフバーガーとツナサンド
ローズマリーさんにオススメのフードを聞いてみました。
地元民に愛されるファーム・カフェです。そして、自然の恵みを堪能した後は、ラブリーなTraditional British Countryside(伝統的な英国の田舎)でリフレッシュできます。
0170815_uk_12 Bluebellsの広大な敷地。45分程度でできるカントリー・ウォークや、迷路もあるよ。
0170815_uk_13 もちろん動物たちとも触れ合えます。案内してくれたスタッフのレアさん。一頭一頭の動物を愛する気持ちが伝わってきて、とっても素敵な方でした。
English Countrysideの魅力をローズマリーさんに聞いてみました。


イギリス名画に酔える穴場発見!

さて、ダービーに来たら絶対ここには行って!という場所その2。
0170815_uk_14 Derby Museum and Art Galleryの玄関。
話は少し変わって、ロンドンの観光メッカの1つといえば、トラファルガー広場にある、ナショナル・ギャラリー。 膨大な数の世界中の名画が集められて、いつ行っても大体混んでます。

いつも人だかりが出来ている、人気のある絵画というのはある程度決まってるんですが、その1枚がジョセフ・ライトの『空気ポンプの実験』。

ジョセフ・ライトは18世紀イギリスの画家で、イギリスは元より、アメリカでの評価がとても高く、米の名だたるアートギャラリーにもその作品が引っ張りだことのことです。

実は、ライトさん、ダービー出身で、その名前も、“Joseph Wright of Derby”と表記されるほどなんですね。

そして、そんなライトさん作品を世界で一番所有しているのが、(当然ながら)こちらDerby Museum and Art Galleryなのだ。
0170815_uk_15-16 0170815_uk_17-18 圧倒的なコレクション。彼のファンになりますよ、ホントに。素晴らしかったです。彼の作品を知らなかったとう方でも、この圧巻のコレクションは鑑賞する価値有りです。
こちらのギャラリー、全体的にはこじんまりしてるんですが、それがすごく丁度いい。大きな美術館・博物館ももちろん良いんですが、ぼくなんかどうしても「これ、全部ちゃんと観るのに一体何回生まれ変わらなあかんねん」という無力感に襲われるのも事実なんですね。

そういう意味で、こちらは、ジャスト・サイズだし、同時に、細部にまでキュレーターの方々のお世話が行き届いていて、愛が感じられるんです。

スタッフの方もみんな仲が良くて、そういうアットホームな雰囲気がすごく心地良い場所でした。
0170815_uk_19 ギャラリー内のカフェも、マスト・ヴィジットです。
ダービーは、陶磁器の生産でも有名で、“Royal Crown Derby”は、英国で一番歴史のある製造メーカーなんですよ。

カフェの壁に所狭しとディスプレイされたRoyal Crown Derbyの美しい陶磁器の数々を眺めながら、お茶やお菓子でリラックスタイムって、いかにも最高だと思いません?実際最高だったんですけどね。

こちらのカフェ、ダービー市の飲食店を対象にしたフード&ドリンク賞を受賞しているんですが、それもうなづけます。

大聖堂から街を一望だ!

0170815_uk_20 街の中心部にあるダービー大聖堂
0170815_uk_21 大聖堂の内部
0170815_uk_22 是非おすすめなのが、内部の189段の階段を登って屋上に登る、Tower Tours
20170815_uk_23 ダービー大聖堂は、イギリスで2番目に高い教会。
20170815_uk_24 ダービー市街で一番高い場所からの眺めは最高。案内してくれたアレックスさんも、ナイスヒゲ&ナイスガイだった。

その他のおすすめ場所

20170815_uk_25 ダービーの文化の発信地がこちら、QUAD
映画館、ギャラリー、カルチャークラスなどを有し、誰でも大歓迎というフレンドリーさと、カティングエッジな前衛性をうまく融合させた、素敵な施設です。

僕なんか、こんな施設が家の近くにあったら通っちゃうな〜、ていう感じ。
20170815_uk_26 カルチャルで自由な雰囲気が心地いい併設のカフェもおすすめ。
20170815_uk_27 ヴェジタリアンのFalafel Burger、とっても美味しかった。チップスもカリカリで美味しかった。Falafelってまあコロッケみたいなものです。
QUADの映画館では、ポピュラー系だけではなく、常に非ポピュラー系(外国語映画含む)も上映しています。 ジブリ作品も結構上映してるんだって。ちなみに、ジブリって、英語では“ギーブリー”って言いますので、覚えておいてください。それと、『千と千尋』は“Spirited Away”ね。
20170815_uk_28 Paradise Island Adventure Golf 日本語では何て言うんだろ。パットゴルフ?英語では総称して「クレイジーゴルフ」って言うんですけどね。ダービーでは結構流行っているみたいで。
20170815_uk_29 家族づれとか、職場帰りの同僚グループとか、カップルとか、けっこう賑わってるんですよね。ちょっと日本とは違う文化ですね。日本でいうとカラオケに行く感覚に近いのかな?楽しかったです。
というわけで、一泊二日ではとても足りない感じ、お分かり頂けましたでしょうか?

また戻ってくるよ、ダービー!

では、また次回もアナザー観光地でお会いしましょう。
川合亮平でした。

p.s. ダービーは、日本の豊田市の姉妹都市でもあるんですね。豊田市のサイトです。青少年の交流も行われているようで、素晴らしいな。

♦ 使える英会話!

『レストラン食事する時よく使う簡単な表現だけど、日本人は意外に知らない表現:3選』

その1:Acquired taste(アクヮイアード・ティスト)
この表現に対応する日本語が何なのか良く分からないんですが、例えば、ブルーチーズはAcquired taste。そして、納豆もAcquired taste。リコリッシュもAcquired taste。僕が大好きなマーマイトもAcquired tasteだな。
なんとなくニュアンスわかります?
敢えて日本語にすると、好きになるのに(慣れるのに)時間がかかる味、とか、食べる人を選ぶ味、そんな感じ。

その2:Doggy bag(ドギー・バーッグ)
今回の記事に登場した、ファーム・カフェで出てきた巨大なブルーチーズの塊。これはさすがに食べきれず、Doggy bagに入れてもらいました。そして、夜になり、ホテルの一室で一人ブルーチーズの塊をかじりにかじった僕です。喉乾いてしゃあない、という。それいしても、こんなブルーチーズの塊、日本で買うとかなり高価のはずなんですけどね。さすが、ファームの恵みです。
ということで、Doggy bagというのは、レストランで残したものを持って帰るための包み、というニュアンス。
I’m sorry I can’t finish everything on the plate. Could you put them in a doggy bag? (ごめんなさい、食べきれませんでした。持ち帰り用の袋に入れてもらえますか?)っていう感じで使ってください。

その3:Tap water(タップ・ウォーター)
これは解説するまでもないかもしれませんが、僕の経験上、イギリスのレストランではWaterを注文すると、それは「ミネラルウォーター」を意味し、しっかりチャージされることが多い。日本のように“只の”水を注文したいときは、Tap Waterと言いましょう。これは「水道水」という意味です。でも、ロンドンの水道水はとてもクリーンでおいしいんですよ、だからご心配なく。

Text&Photo by R.Kawai

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川合 亮平

川合 亮平

東京、ときどきロンドン在住のイギリス英語通訳者・翻訳者、メディア・ジャーナリスト
AllAboutイギリスガイド
『英語』『イギリス』『コメディ』『ファミリー』をテーマに1つの枠にとらわれない活動を展開中。
BBCドラマ「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマンをはじめ、歌手のエド・シーラン、英大ヒットドラマ「ダウントン・アビー」の主要キャスト17名など、UK出身のミュージシャン、俳優への英語インタビュー・通訳を多数手がけている。ロンドン五輪では、五輪公認ジャーナリストとして活動
(詳しいプロフィールはコチラ

出版物
著書 「なんでやねんを英語で言えますか?」「つながる英会話」
共著 「イギリス英語を聞くThe Red Book」「イギリス英語を聞くThe Blue Book」など

関連リンク
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