2017.11.21

川合亮平、僕のUK観光道 A Day in the Life of East London

こんにちは!東京から川合亮平です。

割と年がら年中イギリスの情報を発信してるような雰囲気の僕なんですけど、まあほぼ東京に居ます。
夏は2ヶ月ほどロンドンに滞在してて、冬はたまに1ヶ月ほどロンドンにいることもあるんですが、それ以外はまあほぼ東京に居ます。

今回の記事では、僕の東京ロンドンノマドライフの裏事情、僕のA Day in the Life of East Londonをちょびっとだけ明かしてみたいと思います。
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マザー・イン・ロー

そもそも、なぜそんな長期の滞在が可能なのか?宿泊費はどうしてるのか?
という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
ロンドン滞在時、普通はイースト・ロンドンにあるMother in Lawのお家に間借りさせてもらってます。

間借りといっても家賃を払ってるわけじゃないので、本当にありがたい限りです。

僕のMother in Lawは(40年以上前)英国に移住してきたポーランド人なんですが、彼女の子供達がまだ小さかった頃(つまり僕の妻が小さかった頃)は、イギリス人の夫と子供3人で毎夏ポーランドに数ヶ月里帰りしていたらしいです。

だから彼女にしてみると、世代が変わって、“今度は私が外国に住む娘家族をホストする番”みたいな感覚があるのかもしれません。それと、あくまで僕の私観ですが、そもそも、ポーランド人って家族・親戚(そして友達)をものすごく大切にするんですよね。彼女の出身地が、住人はほぼみんな親戚、みたいな超田舎の村だからなのかもしれないけど。もっとも、彼女自身が、暖かく優しい人物であるというのは大前提なんですけどね。
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日本から(超)やかましい子供(複数)を連れて一家でMother in Lawの家に押し寄せる、という習慣をもうかれこれ10年弱続けています(Father in Lawは数年前に亡くなりました。その話はまた別の機会にでも)。

10年もそういう生活を続けていると、いくら極度に気ぃ使いぃで、人見知りの僕でも、慣れてきます(もちろんそれは家主であるMother in Lawのウェルカムな気持ちがあってはじめて成り立つことなんですけど)。

とはいえ、やっぱり自分の家ではないので、それなりに気は使うし、自分の家のように好き勝手には生活はできません、例えば半裸でウロウロしたりとかできません(あたりまえ)。

人によっては「ロンドンで2ヶ月もホテル代無しで過ごせて良いなー!」と思われるかもしれないんですが、もちろんその(めちゃくちゃ)恵まれている状況は僕は理解しているつもりで、そういったご意見を断じて否定はしませんが、安易に、「川合はズルすぎる」と思っている人は、もしかしたら物事の1つの面しか見てないからそう思ってるのかもしれません。

もし他の面を僕がチラッと見せれば、「あ、そうか、そんな裏があったのか。じゃあ、やっぱ、私(俺)いいわ」と、もしかしたら思うれるかもしれません。

そんなわけで、“裏”をいつくか紹介してみます。
20171121_2 Mother in Lawの手料理。東京では僕が家族の食事担当なんです。だから、料理をしなくてもいい(献立を毎日考えなくても良い)という状況は、かなりのエネルギーが別のことに使えるもんやな〜、と毎夏感謝してます。
20171121_2-5 スタバのロンドン特製マグ(お土産に良いと思いますよ)

裏1:トイレとシャワー

まず、Mother in Lawの家には彼女だけでなく、妻の妹家族も住んでいます。一つ屋根の下に生活する人数が多くなれば多くなるほど、必ずしも自分の好きなようにトイレ・シャワーを使えない、という状況は必然だと思います。 誰かが使っている場合は(もちろん)使えないし、誰かが寝てる場合も、気ぃ使いぃの僕としては使えない(音がして起こすと悪いから)。あと、僕、ちょっと変わってて、逆潔癖症というか、人の家(または公共の)のトイレとかシャワーを自分が使うことで少しでも汚すことを、不本意に感じるんですよね。使った後に綺麗に掃除して出れば良いんだけど、それはそれで面倒臭い、だからいっそ使わない、という結論に至るわけです(いや、使った時はちゃんと綺麗にしてから出ますよ)。
だから僕はトイレはなるべく外でするようにしてるし、シャワーもなるべくしないようにしています。

「いやいや、ちょっとちょっと、川合さん、アナタ何考えてはるんですか、シャワーの音で迷惑がられる前に、体臭で迷惑がられますよ」と言われるかもしれませんが、それはもちろん一理あります。
だから僕はシャワーの代わりに、厚手の濡れタオル(ボディペーパーともいう)で身体を拭く、という手段で(自分としては)シャワーと同様の効果を得たつもりになっています。
いや、これ、それほど悪くないんですよ、東京だったら完全にアウトの手段なんですが、ロンドンの夏は湿気がないので、ベットベトに汗ばむ感じがほとんどないですから。

それは良いとして、しかしですね、シャワーをしないことで髪の毛から立ち上る野性味溢れる匂い、そして、天才棋士にでもならない限りは“ただのだらしない人”という評価を受ける寝癖、これらの脅威に濡れティッシュで立ち向かうことはできません。残念ながら。

だから僕としては夏は坊主(またはそれに近い短髪)にする、そして、シャワー室が空いた隙を狙って、誰にも迷惑かけないよう“3分ほどで頭だけ洗う”という方法で、これらの脅威に立ち向かっている次第です。

ホテルで悠々自適の暮らしとは、まずもって勝手が違うんですよ。
20171121_3 Mother in Lawの家の近所のフィッシュ&チップス店から持ち帰って家の皿に載せて食べる、の図。ここの店の女性店員の対応は味も素っ気もありません(ただ、僕はその感じ、きらいじゃない)。

裏2:今、そこにあるカオス

イーストロンドンのMother in Lawの家には、親戚の子供達も日常的に出入りしてて、うちの子供を合わせると、マックスで6名のヤング・チルドレンが騒ぎまくるという図式が出来上がります。
(特に僕の子供がうるさい)

いや、良いんですよ、子供は本来やかましい生き物で、それはもう、思う存分やかましくしてもらって構わないんです(むしろ、子供はできるだけやんちゃすべきだというのが持論です)、でもですね、おばあちゃんの家ではちょっとは遠慮して!!

おばあちゃんが最近買った椅子に爪でビャーっと傷跡つけんとって!!
おばあちゃんが頑張って何日もかかって綺麗に塗ったリビングの壁紙にジュースをバシャ〜ってこぼさんとって!!(床にこぼすならまだわかるけど、どんな飲み方したら壁一面にジュースをこぼせるのか・・・)

Mother in Lawは日常的に子供達に対して「やかましい〜!!」って怒ってるんですが、もう慣れたもんだし、愛があります(それがわかります)。
本気で嫌がってるわけでは決してないけど、でも、気ぃ使いの僕としては、自分の子供が人の家を破壊していく様子はなかなか見るに堪えません。そして、子供達の夕食を準備して、子供達が食べ始めた瞬間のつかの間の静寂の中、肩で息をする老婆の姿を見るに堪えません。
いや、僕が子供達を注意することももちろんできるんです、それはもちろんしてるんです、しかし、注意しても、相手は集団なんで、はっきり言ってOut of Controlです、焼け石に水です、カオスです、混沌です、無力感です。

このザ・カオス(英語ではケーオスって発音しますけど)が、日常として続きます。

ホテルで悠々自適の暮らしとは、まずもって勝手が違うんですよ。
20171121_4 Cup of tea+Mother in Law特性スイーツが癒してくれます。これがないとやってられない、正味の話が。

裏3:オイルマネーはありません

僕は別に親が資産家で毎月使い切れないほどのお小遣いをもらってるとか、数年前に当選した宝くじ3億円で暮らしてるとか、オイルマネーの恩恵を受けてるとか、そういったことは一切ありません、

だから、「2ヶ月間ロンドン滞在」とはいえ、基本は“勤労状態”なんです。

濡れテッシュとカオスと対峙しながらの勤労状態です。

ロンドン滞在時は食費と光熱費が浮くのは大変ありがたい反面、家族全員で東京⇆ロンドン往復するのは「引越しか!」と突っ込みたくなるほど旅費がかかるしね。

だから、ロンドンに居ても東京にいる時と変わらずノマド・ワークしてますよ。

取材で移動している以外は、イーストロンドンのMother in Lawの家の近くの、笑っちゃうくらい荒れたカフェで、仕事してますし。

2ヶ月の間ロンドンでハイビスカスの花が入った水色の飲み物をビーチで飲んでるわけじゃないんです。
20171121_5 ロンドンのカフェでノマドワーク中(って、新聞読んでるだけやん)
20171121_6 朝・昼食のチョイスになりがちな、りんご。ロンドンのリンゴは日本のリンゴに比べて小さい。服でこすって、そのままかじりつくのが正しい食べ方です。

裏4:謎の甲虫

熱帯気候の東京の夏に(ほぼ)2ヶ月間、家を完全に留守にすると、家の中がどういうことになるかご存知でしょうか?

お教えしましょう。
謎の甲虫が大量発生します。
全長2mmほどの大きさの背中が硬くて、フワーッと飛ぶ虫が、家を占拠してるんです。
まあ、多少大げさに書けば。

面白いでしょ。いや、気持ち悪いですか?

僕なんかもう慣れっこなんですけどね。ただ、もちろんめんどくさいですよ、つぶしてもつぶしてもきりないですから。

その虫の正体も謎なら、どこから発生しているかも謎なんですよ。
わかっていることといえば、この甲虫は、極度に暑くて湿気が高く、密閉された人のいない生活空間を好む、ということくらいでしょうか。

僕は、彼らとの共同生活を(8月下旬に帰国してから)10月の半ば頃まで余儀なくされるわけです。
そして、季節が秋に移るくらいの時期になると彼らはどこへともなく姿を消します。
また来年の夏、会おうな。
(いや、できればもう会いたくない)

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さて、とりとめのない文章になっていますが、今回は、僕の東京ロンドンノマドライフの裏事情、僕のA Day in the Life of East Londonをちょびっとだけ明かしてみました。

「2ヶ月間ロンドンに滞在」って書けばなんだか良いことづくめのような印象をもたれるかもしれないんですが、裏事情をちょびっと明かすことで“そうでもないな・・・”と思っていただけたかもしれません。
つまるところ、美輪明宏さんが提唱されているところの『正負の法則』、ということですかね。

まあ、何にせよ、東京でも、ロンドンでも、濡れティッシュでも、カオスでも、謎の甲虫大量発生でも、心から愛おしい日々であることに違いはありません。

では、次回もアナザー観光地でお会いしましょう。
川合亮平でした!

♦ 使える英会話!

『ヘアサロンは容赦のない自然な英語を味わえる場所である』

先日行ってきたロンドンのメンズ・ヘアサロン:RUFFIANS

ロンドンのおしゃれメンズ御用達のお店。
今着実に店舗数を伸ばしている、勢いのあるお店です。
20171121_8僕が行ったのはMARYLEBONEのお店 この辺り、周りには小洒落たお店が沢山あります。
20171121_9店内。受付の女性2人はいい意味で非常に気軽でキュートでヒップでした。
20171121_101階がヘアカットのスペース、地下はグルーミングとマッサージスペースになっています。“男をリセット”する場所ですね。
20171121_11人気店なので、事前に電話かオンラインで予約をしてくださいね。
20171121_12お店のモットーは、「とにかく、くつろいでもらうこと」とのこと。ジュースやビールのサービスもカット料金に含まれています。来店してまず聞かれるのが「何飲む?ビール?」。“友達の家か”とツッコミたくなりました。
↓↓僕を担当してくれたスタイリストの人も、とにかくめちゃくちゃフレンドリー。「友達に会いに来る感覚で来店して欲しい」という彼の言葉通り、こちらが気を使わない、ものすごく丁度いい加減のフレンドリーさに関心しました。ホントに、コミュニケーション能力の高いスタイリストさんでした。
20171121_13 誰かは教えてくれませんでしたが、RUFFIANSさんには有名顧客も多いらしいですよ。僕がお世話になったMARYLEBONEのお店は、ウェストエンド(劇場街)に近いので、役者さんの来店が多いのが特徴らしいです。
20171121_14カットが終わると「もう1杯飲んでいく?ここのテーブルでずっと仕事してても良いよ」って本気で言ってくれるあたり、このお店の人気の秘密を見たような気がしました。
20171121_15お値段はそれなりにしますが、なかなかの名店でしたよ。
Text&Photo by R.Kawai

plofile
川合 亮平

川合 亮平

東京、ときどきロンドン在住のイギリス英語通訳者・翻訳者、メディア・ジャーナリスト
AllAboutイギリスガイド
『英語』『イギリス』『コメディ』『ファミリー』をテーマに1つの枠にとらわれない活動を展開中。
BBCドラマ「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマンをはじめ、歌手のエド・シーラン、英大ヒットドラマ「ダウントン・アビー」の主要キャスト17名など、UK出身のミュージシャン、俳優への英語インタビュー・通訳を多数手がけている。ロンドン五輪では、五輪公認ジャーナリストとして活動
(詳しいプロフィールはコチラ

出版物
著書 「なんでやねんを英語で言えますか?」「つながる英会話」
共著 「イギリス英語を聞くThe Red Book」「イギリス英語を聞くThe Blue Book」など

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