2017.01.22

BRITISH NOTE 20 JOSEPH CHEANEY/計算しつくされたシェイプとフィッティングの「125ラスト」を知る

ALFRED
2011年、ジョセフ チーニーが創業125周年を迎えて新たに生み出したのが125ラストでした。もともとは日本市場からの意見を取り入れて開発されたラストですが、その完成度の高さから、現在では本国のイギリスでも大人気に。アッパーのデザインバリエーションが数多く展開され、いわば、チーニーにおいてメインの木型といっても過言ではない存在になりました。今回は、その125ラストの魅力を探り、定番モデルをご紹介していきます。

ジョセフ チーニーで初めてのコンビネーションラストとして登場

ラスト125

125ラストのトゥは、ラウンドシェイプ。名作と謳われる2003ラストのラウンドトゥを継承しているとされ、程よいボリュームバランスが魅力です。ヒールカップ部分は、6184ラストがベースになっています。現在、日本で展開されているウィズは「F」が多いのですが、この場合のヒールカップは「Dハーフ」に設定。ウィズのサイズに対し、ヒールをタイトなフィッティングにしたコンビネーションラストであるのが特徴です。つまり、甲が広くて踵が小ぶりという日本人の足型に合いやすいといえます。125ラストはチーニー初のコンビネーションラストとして生まれ、その計算されたシェイプとフィッティングによって現在では定番ラストの筆頭に挙げられるまでになりました。

サイドビューの美しさに惚れ込む

アルフレッド

125ラストを採用しているストレートチップモデル「アルフレッド」のサイドビューがこちら。キメの細かいカーフ素材が125ラストに沿って各所で優美な曲線を描いています。レースは5穴、ソールはシングルソールと基本に忠実な作りになっているため、ビジネスシーンにおける信頼感は抜群です。さらには、内羽根に入ったスワンネックステッチが優美な印象。ビジネススタイルをより端正な姿に仕上げてくれることでしょう。

ストレートチップの「アルフレッド」が最定番

アルフレッド

125ラストが採用されたモデルを俯瞰で捉えると、やはり、そのシルエットバランスの良さに気づかされます。シングルレザーソールの「アルフレッド」に加え、ダイナイトソールの「アルフレッド R」もご用意していて、ソールは2種類から選べます。ドレススタイルの基本に立ち返るなら、エレガントなレザーソール。雨の日や歩行距離が長くなりそうな日には、グリップ力のあるダイナイトソール。このふたつを使い分けて、より賢くスタイルメイクするのが大人の嗜みです。

セミブローグモデルの「ウィルフレッド」も人気

ウィルフレッド

125ラストを起用しているモデルでストレートチップの「アルフレッド」と並んで人気なのが、セミブローグモデルの「ウィルフレッド」。ブローギングから英国テイストが醸し出されています。程よい丸みがあってシルエットバランスに優れた木型で、内羽根式のセミブローグだから、都会的な印象。オンからオフまで幅広い着こなしに合わせることができます。ソールは、シングルレザーです。

純然たる英国靴を作り続けて今年で131年

チーニー工場

チーニーはジョセフ・チーニー氏によって、1886年に設立されました。創業時からのポリシーは、「PURELY MADE IN ENGLAND」。英国靴の聖地とされるノーザンプトンに工場を構え、グッドイヤーウェルテッド製法のドレスシューズを作り続けてきたブランドです。1896年に工場を現在地に移転して以来、レザーのカッティングからファイナルポリッシュまで、全工程が当時から続く工場で行われています。

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Photo by Katsunori Suzuki / 鈴木克典
Text by Kiyoto Kuniryo / 國領磨人


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