2017.06.10

BRITISH NOTE 29 JOSEPH CHEANEY/「PURELY MADE IN ENGLAND」なローファーたちに注目

ハドソン
今年で創業131周年となるジョセフ チーニーの魅力は、オックスフォードシューズやブーツだけでは語り尽くせません。カジュアルなムードで履くことができるローファーも大人気です。アメリカものともフランスものとも違った、英国ならでは&ジョセフ チーニーならではのローファーたちに注目です。

ジョセフ チーニーのローファー、3大モデルが揃い踏み

チーニーローファー

ブリティッシュメイドで展開しているジョセフ チーニーのローファー(メンズモデル)は、写真の3型になります。左から「ハドソン」「ハワード R」「ハリー」。ラストには5203または214、アッパーの素材にはカーフまたはグレインカーフ、ソールにはレザーまたはダイナイトが使われています。各モデルの特徴やオススメのコーディネートについて説明していきましょう。

ジョセフ チーニーのローファーで最大のセールスを誇る名作


ジョセフ チーニーのローファーラインナップにおいて最定番に位置づけられるモデルが、こちらの「ハドソン」。ローファーのためだけに作られたラスト、「5203」を使用しています。英国靴らしい程よい丸みとボリューム感があり、品格も十分に兼ね備えたフォルムが特徴です。アッパーには、キメの細かい革質が自慢のカーフ素材を採用しています。ヴァンプの長さ、甲革に載ったサドルの幅、モカシン縫いの凹凸によって立ち上がっている革の高さ。これらの数値の相関関係によってもローファーの顔立ちは変わってきますが、あくまでもローファーの定番たる表情を貫きつつ、ほんのりと柔らかいエレガンスを漂わせているのが「ハドソン」です。そこにレザーソールを組み合わせたことで、スタンダードな一足としての風格が全身にみなぎっています。大人の余裕を薫らせたデニムスタイルはもちろんのこと、カジュアルテイストのジャケットスタイルにも合わせやすく、非常に使い勝手の良い一足に仕上がっています。

カントリーな趣きとローファーならではの軽さがポイントに

ハワードHOWARD R

こちらは、最定番の「ハドソン」と同じラスト5203を用いつつ、アッパーの素材使いによって新たな表情を獲得している「ハワード R」。シボ感が際立つグレインカーフを採用しているので、ブリティッシュカントリーの趣きを漂わせています。ただし、紐靴特有の堅さや、ブーツならではの重さなどを感じさせない、ローファーらしい軽やかな仕上がりになっているところが利点です。これからの季節は、少しロールアップしたチノパンやくるぶし丈のスラックスに合わせるなど、スタイリングにおいても軽さを意識しながらこなしていくのがオススメ。「ハドソン」と比較すると、甲革に載ったサドルが太めにアレンジされていて、踵周りにまでぐるりとコバがあしらわれたオールアラウンドヒールの仕様になっているところもカントリー調です。また、甲革のエッジ部分(足首に一番近いところ)に施されたパイピングもさりげないアクセントとして効果的。モデル名に含まれる「R」は、「RUBBER(ラバー)」の頭文字で、このモデルにはラバー製のダイナイトソールが採用されています。気負うことなく履くことができて、幅広いシチュエーションにマッチしてくれるローファーです。

今年のクールビズをバージョンアップする洒脱ローファー


これまでに登場した「ハドソン」と「ハワード R」にはラスト5203が使用されているのに対し、「ハリー」はラスト214で製作されています。横から見た際の甲の高さが「ハドソン」や「ハワード R」よりも抑えられ、トゥもほっそりとスマート。さらには、モカシン縫いの凹凸によって立ち上がった革の高さまでも控えめ。着用者の動きに合わせて揺らめくタッセルがプラスされて、洒脱な印象を残すローファーが完成しています。甲革のエッジ部分(足首に一番近いところ)が華麗なる曲線を描き、履き口に沿って通された革紐でも見る者を惹きつけ、甲と同じモカシン縫いが踵の両サイドにおいてもジョセフ チーニーの確かな職人技をアピールして、ソールにはレザーソールを採用してシックに。どの角度から注目されたとしても隙がなくて万全なローファーなのです。クールビズを意識した軽妙なスタイルなど、夏のビジネスシーンにおいても積極的に取り入れることができそうです。

「PURELY MADE IN ENGLAND」が創業時からの哲学

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ジョセフ チーニーは英国靴の聖地として名高いノーザンプトンの郊外、デスバラーで1886年に設立されました。昨年には創業130周年を記念したアニバーサリーコレクションが発売になり、今春からは日本では初となるパーソナルオーダーサービス「1 of 1」が始まり、ますます話題になっているシューメーカーです。残念ながらパーソナルオーダーが可能な5モデルにローファーは含まれていませんが、ここでご紹介してきた3モデルの中から選べるのであれば、靴好きの皆様にとりましても「相手にとって不足なし!」といえるレベルでしょう。自分にとって最適なスタイルをよく吟味していただき、「PURELY MADE IN ENGLAND」のローファーを楽しんでください。

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Photo by Katsunori Suzuki / 鈴木克典
Text by Kiyoto Kuniryo / 國領磨人


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