2015.07.14

BRAND STORY – 英国の正統派、チャーチの物語

創業140年を超えるチャーチ、その尽きない魅力とは?



チャーチの始まり


チャーチ(Church’s)の礎を築いたストーン・チャーチは1675年に生まれ、修行の後に靴作りの名匠となりました。その後、1873年5月1日に初代の技術を受け継いだ曾孫のトーマスが妻のエリーザ、息子のアルフレッド、ウィリアムと共にノーザンプトンのメープル・ストリート30番地に小さな工房を開きます。

この当時、靴は左右の区別がなく真っ直ぐなものでしたが、チャーチは初めて左右のある靴を製造し、サイズ展開にもハーフサイズを取り入れました。この革新的な発明によって、チャーチは1881年にロンドンで行われた靴の展覧会で金賞を受賞します。これをきっかけとして、数年のうちにチャーチは高級シューズの代名詞的な企業へと成長し、ノーザンプトンだけでなく、ロンドンやその他ヨーロッパの最高級シューズショップでもその名を知られるようになりました。



  靴作りの街ノーザンプトン


チャーチの歴史の背景には、ピューリタン革命時に軍用靴を大量生産したことで発展したノーザンプトンの街の歴史があります。耐久性と実用性を重んじた靴作りを元に発展したノーザンプトンは、その後「グッドイヤー・ウェルト製法」の靴作りの街として有名になりました。

グッドイヤー・ウェルト製法とは、中底と甲革をまず「ウェルト」と呼ばれる細革に縫いつけ、その後、ウェルトに本底を縫い合わせる方法です。この方法で作られた靴は甲革から本底を取り外しやすいため、本底の張り替えが容易に行なえ、靴を長く愛用することができます。また、甲革と靴底に厚手の素材を使用することが多く、頑丈で型崩れが少ないのも特徴です。中底にコルクを挟んで縫製されることで、耐久性のみならず、履くほどに足に馴染み、履き心地が良く長時間の歩行にも適した靴を作ることができます。

現在ノーザンプトンはチャーチをはじめ、ジョンロブ、クロケット&ジョーンズ、エドワード・グリーンなど、英国を代表する高級靴メーカーの工場が多く集まっていることで知られています。





英国の正統派


1965年にチャーチはエリザベス2世の訪問を受け、その輸出力に対して英国産業界で最高の名誉とされる「クイーンズ・アワード」を授与されます。これによって、世界ブランドとしてのチャーチの地位はより強固なものになりました。

19世紀に靴の概念を革新したチャーチは、そのスタイルを長い時間をかけ普遍的な物にし、王道を行く格調高いブランドとして現在も変わらぬ魅力を放っています。その品質は高い評価を受け、物を大切に使い続ける英国紳士に愛されてきました。チャーチのウェルト・シューズは今もノーザンプトンの工場で製造され、1足あたり8週間の時間をかけ、250に及ぶ工程を経て製造されています。その実直な靴作りは創業から140年を超え、現在も継承されています。










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