BRITISH NOTE 08 Church’s/ポリッシュドバインダーカーフの魅力

2016.07.02

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チャーチは英国のノーザンプトンにて、1足につき約8週間、250にも及ぶ工程を経て質実剛健な靴を生み出しています。今回は栄えある歴史を改めて振り返りながら、チャーチの魅力のひとつに挙げられるポリッシュドバインダーカーフについて掘り下げていきます。

チャーチの靴は、洒落者の紳士&淑女に愛される存在

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1945年に誕生してから内羽根式セミブローグシューズの定番として愛され続けている「ディプロマット」、1970年に生まれて映画『007/慰めの報酬』でジェームズ・ボンドも着用したプレーントゥ「シャノン」などを擁し、英国紳士靴の正統派として名を馳せてきたチャーチ。近年ではレディースラインも充実して、男女ともに洒落者御用達となっています。

現在の”常識”は、チャーチによる”革命”が起源になっている

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1873年にノーサンプトンで創業して、ドレスシューズに大きな革命を起こしたのがチャーチです。今では考えられないことですが、当時の靴は左右が同じ形状でした。そこに左右それぞれの足型に合わせた湾曲構造を初めて取り入れ、履きやすさを劇的に向上させたのです。さらには、サイズ展開においても当時の常識を打ち破りました。従来にはなかったハーフサイズを導入したのもチャーチが初めて。そんな革新含みの靴は、1881年の世界大博覧会でゴールドメダルを獲得。名声は英国内にとどまらず、世界へと拡がっていきました。

傷・汚れ・雨に強いのが、ポリッシュドバインダーカーフ

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ポリッシュドバインダーカーフは、チャーチを語る上で欠かせないワード。チャーチが独自に開発した素材です。カーフレザーの表面に特殊な樹脂加工が施してあり、通常のカーフよりも光沢感が増しています。この上品な艶は、コードバンとは違った独特の味わいがあります。そして、傷や汚れが付きにくく、雨にも簡単には負けないところが最大の利点になっています。ブラック、ライトエボニー、サンダルウッド、バーガンディ等のカラーを展開しています。

ポリッシュドバインダーカーフを使った靴は、男女ともにバリエが豊富

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ポリッシュドバインダーカーフを使用したチャーチの主要モデルがこちら。左の3足がレディースモデルです。左側から順に、サイドゴアタイプのショートブーツ「ケッツビー WG」、上品さと可愛らしさを兼ね備えたプレーントゥ「シャノン Ⅱ WR」、ウイングチップ&ダブルモンクのスタイルにスタッズが映える「ラナ メット」。右の3足がメンズモデルで左から、プレーンでいて重厚な面持ちの「シャノン」、ポッテリとしたエッグトゥが特徴的な「バーウッド」、現代人の足型を考慮して進化させたラスト173を採用している「グラフトン」です。メンズ3型には分厚いトリプルソール、レディース3型にはラバーソールを使用していて、雨に強いポリッシュドバインダーカーフとの組み合わせで、水が靴の内部に侵入しにくい作りになっています。

ともに過ごした年月が、他には代え難い愛着を生む

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写真は、およそ5年間(最初の3年は週2〜3回、残りの2年は2週間に1回のペース)の着用履歴を経た「グラフトン」です。ポリッシュドバインダーカーフならではの上品な艶を保っていますが、新品時にはなかった重厚なシワが刻み込まれています。堅牢なグッドイヤー・ウェルテッド製法とも相まって耐久性を享受できるだけでなく、愛着のある姿に育てていくことが可能なのです。履き込めば履き込むほど、自分だけの1足になっていきます。

ポリッシュドバインダーカーフの他にも注目素材が目白押し

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もちろん、チャーチの靴はポリッシュドバインダーカーフ以外の素材も充実。その一例をレディースモデル(左の2足)とメンズモデル(右の3足)で見てみましょう。左から、カーフの「マリー」、パテントレザーの「ローウィック」、カーフの「ディプロマット」、スウェードの「フェアフィールド」、コードバンの「キーツⅡ」と並んでいます。様々なシーンやコーディネイトに合わせられるように、素材のバリエーションも幅広いものとなっているのです。

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Photo by Katsunori Suzuki / 鈴木克典
Text by Kiyoto Kuniryo / 國領磨人


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