ドレイクスのクリエイティブディレクター マイケル・ヒル氏に聞くタイの魅力。

2015.05.14

職人、土地含めてドレイクスというブランド、商品が生まれます。


英国に残る希少なファクトリーブランドとして知られるDrake’s/ドレイクスより新作アイテムが届きました!中でもロンドンの自社工場で作られ、世界中から高い評価を受けているドレイクスの英国製タイの魅力について、ブランドのクリエイティブディレクターであるマイケル・ヒル氏に伺いました!


―ドレイクスのタイの生産背景について聞かせてください。

マイケル:英国製のタイはすべてHABERDASHERY STREETにあるオフィス兼自社工場で作られています。このエリアは300年前にネクタイの生地に使われる絹織物で栄えたエリアで、この場所には昔からタイ作りの職人が住んでおり、彼らがいるからこそドレイクスというブランドは成り立っています。デザインと生産背景がしっかりしていることがドレイクスの長所であり、私たちは生産背景が無ければ商品の価値は薄れてしまうと考えています。職人、土地含めてドレイクスというブランド、商品が生まれるのです。

だからこそ私たちはこの場所から離れることは考えていませんし、今以上に働く環境を良くすることでさらに良い商品が作れると考えています。安い場所に工場を買う、生産を移すのではなく、生産背景がしっかりしている場所で働く人、環境に投資していき、価値を高めていきたいです。

また、工場が自社工場の為、修正が必要であればすぐに修正することができます。マーケットリサーチをしてお客様の声や市場の動向を反映した商品をすぐに作ることができます。自社工場があることで、常に進化していくことが出来るのです。



―次にタイの素材に関して教えてください。まず日本で非常に人気の高い50オンスのシルクタイについて。

マイケル:50オンスの生地はマンチェスターの郊外で、手作業で生産されています。この生地は手染めで作られており、こういった伝統的に生み出される手の込んだいいもので商品を作り続けていきたいと思っています。着けてもらうと分かると思いますが、生地にハリがあるため非常にキレイなディンプルをつくることが出来ます。
上品な光沢感のあるシルクです。
50ozハリのある生地なのでキレイなディンプルをつくることができます。

→50オンスのシルクタイはこちらからご覧いただけます。


―他にもドレイクスを代表する素材はありますか?

マイケル:その他にはグレナディンという生地があります。イタリアで織られている生地ですが、なんと世界に6台しかない1923年生の織機で未だに生産されています。ただ、この織機だと80cm幅の生地しか織ることができないため、現在主流である140センチ幅の生地と比べ生産性が低く、生産スピードも非常にゆっくりとなる為、効率は良くありません。しかし、この生産方法でないと出せない素材感や味わいがあります。この様な背景やストーリーをとても大切にしています。「作ること」というのは「加えること」で元になる素材、生地が良ければさらに素晴らしいモノが出来上がります。

グレナディン……主にコットンやシルク、合繊、ウールなどの強撚糸を用い、「からみ織り」で織られる織物のこと。光沢を特徴とした薄手絹織物にも多く用いられ、ネクタイ生地として使われる。

今シーズンおススメのグレナディンのタイ。
シャッリとした素材感が魅力です。

→グレナディンのタイはこちらからご覧いただけます。


―マイケルさんにとっていいタイというものはどういったもの?理想的なタイは?

マイケル:waaaaao!(笑)とてもいい質問です。私が考える理想的なタイはその人のスタイルに合っているタイだと思います。例えば私はこのプリントネクタイを10年前に買いました。1年前に着けて以来、3週間前までずっと着けていなかったのですが、ここ3週間で10回も着けています。

つまり何が言いたいのかというとその時によってベストなタイは変わるということです。自分が着るスーツであったり、シーズンであったりまたは気分であったり、そういった様々な要因の中でその場所や自分自身に合うものが理想的なタイだと思います。

とはいえもちろん私にもお気に入りのタイはあります。例えば、ひいおじいさんが付けていたタイとか、父であるチャールズ ヒルが着けていて、プレゼントしてもらったタイは今でも凄く気に入っています。私自身、今はメインで6本を使っています。何千本という数を持っていますが、最近は6本しか使っていないのです。


―それはなぜ?

マイケル:私は糸の開発で、ある工場に赴くことがあります。そこには、60代の男性でスタイリッシュな方が沢山います。彼らは自分自身それぞれスタイルを持っていて、それを楽しんでいる。型もあるのですが、それにとらわれることなく時には野暮ったくも着たりします。それは自分の芯があるからで、そこはネクタイにも通じるものがあると考えています。今、自分のスタイルがあるかどうかが大切なのです。


―では最後になりますが、ドレイクスはどんなブランドだと思いますか?

マイケル:私たちは、つま先ぐらいはファッションという部分に入っていますが、飛び込んではいません。奇抜なファッション、デザインをするブランドがもちろんあっていいと思いますが、私たちはそういうブランドではありません。クラフトマン、その背景が分かることが大切だと思っています。

ただオーセンティックになり過ぎてもつまらないので、何か楽しみが必要だと考えています。フォーマルではありますがカジュアルよりな、そこがドレイクスだと考えています。例えばドネガルツィードというクラシックでカントリーな素材を使いながらも、裏はハンドロールになっており、熟練の職人の手作業により完成するタイを作っています。どちらも昔ながらの素材や製法ですが、使い方や組み合わせ方によって新しく見えてくると思います。


―ありがとうございました!



→ドレイクスのアイテムはこちら

RECOMMEND