2017.04.08

BRITISH NOTE 25 Drake’s/タイの定番コレクション、その魅力と合わせの極意

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シャツやタイ、マフラー、チーフなどのコレクションで世界にその名を轟かせている英国ブランド、ドレイクス。今回は、現在のドレイクスの地位を築いた主軸アイテムといっても過言ではないタイにスポットを当てます。定番コレクションの50オンスシルクタイ、グレナディンシルクタイ、シルクニットタイに加えて、シーズンコレクションのスーパーレップレジメンタルタイをご紹介。それぞれの魅力はもちろん、これからの季節の合わせ方にもご注目ください。

最良の生地と芯地、職人の技術と厳しい検品がドレイクスの矜持

ドレイクスのネイビータイ

上から時計回りに「50オンスシルクタイ」「グレナディンシルクタイ」「シルクニットタイ」。それぞれに豊富なカラーバリエーションをご用意していますが、写真の3点はすべてソリッドなネイビーになります。シルク100%でネイビーカラーという共通点はあっても、織りまたは編みの違いによって生地の表情がまったく異なっているところにご注目ください。同じサイズのタイを作るにしても生地の特性に合わせてカッティングの段階で幅や長さを調節していく必要があります。また、ドレイクスで使用しているタイの芯地は4種類で、これも生地の特性によって使い分けています。最良の生地と芯地を組み合わせてハンドメイドで生み出され、最終的に厳しい検品項目をクリアしてから世の中に送り出されているのがドレイクスのタイです。

50オンスのシルクから優美な艶がこぼれる


ドレイクスを代表するアイテムとして人気の「50オンスシルクタイ」は、マンチェスター郊外のファクトリーでひとつひとつ手作業によって丁寧に生産されています。その名のとおり、50オンスというヘヴィウエイトなシルク素材を使っていて、手染めによって表現された優美な光沢に品格が漂います。ビジネスシーンで定番的な合わせとして愛されているのはホワイトのブロードシャツ×ネイビーの50オンスシルクタイですが、これからの季節、より爽やかな印象を手に入れるとしたらサックスブルーのシャツにブルーのタイというグラデーション配色のVゾーンがオススメです。上品さと涼感が相まって、春のスーツスタイルをスマートに格上げします。

グレナディンはドレスとカジュアルの中間に位置


ドレイクスのラインナップにおいて、ドレッシーな「50オンスシルクタイ」とカジュアルダウンが楽しめる「シルクニットタイ」の中間に位置づけられているのが「グレナディンシルクタイ」。グレナディン織りの生地は、1871年創業でイタリアでも最古とされるシルク織り工場にて1920年代製の木製織り機を用いて織られています。現在の高速シャトル織り機では生み出すことができない、空気を含んだような柔らかい風合いが魅力。ブロードシャツからリネンシャツまで幅広く合わせられて、様々なシチュエーションに応じてくれます。もちろん、オックスフォードシャツとの相性も抜群。春らしい趣きで周囲と差をつけたい日は、定番のネイビーカラーに色みを連携させたストライプ入りのオックスフォードシャツはいかがでしょうか。

より柔らかい雰囲気を狙うならシルクニットで

ニットタイ

織りではなく、編みによって凹凸のある独特な表面感が生み出されている「シルクニットタイ」。ざっくりとしているように見えますが、しっかりと目が詰まっていてシルク特有の光沢感もあるので上品なイメージは損なわれていません。また、ウールのニットタイであれば秋冬シーズンの気配が強くなるところですが、シルク素材なので特定の季節感が打ち出されることもありません。ツイードジャケットからシアサッカージャケットまで、年間を通して合わせることができるのです。その柔和な表情を活かした春夏仕様のルックとして押さえておきたいのは、白いリネンシャツとの組み合わせ。堅さのない仕上がりになり、少しカジュアルに寄せたビジネススタイルに、休日の洒脱なタイドアップスタイルにと、まさに柔軟に対応してくれます。

レジメンタルは今季の旬として注目される存在


カジュアルとドレスを分断していた垣根が低くなり、ドレッシーな装いにスポーティな要素を加えるなどの進化型スタイルが見られてきた昨今。この流れは継続していますが、スーツはクラシックな路線に回帰する動きが出てきています。連動して再び注目を集めているのがレジメンタルタイです。軍の連隊、パブリックスクール、社交クラブなどで独自の配色を定めて着用されてきたストライプ柄のタイは、英国のクラシックスタイルを象徴するもの。ブレザーやコットンスーツを軸にしたスタイリングにも合います。ドレイクスの「スーパーレップレジメンタルシルクタイ」には、太い畝が特徴のスーパーレップと呼ばれる生地を採用。今シーズンは、定番のレジメンタルよりもストライプの幅が太めにアレンジされたシーズンモデルが登場しています。この春夏は、タイドアップでコットンスーツを着るのが気分。ベージュのコットンスーツにシャンブレーシャツと合わせて取り入れてみると最旬の装いになります。

ドレイクスのタイは親子2代の情熱の賜物

ハンドメイド

ドレイクスは、アクアスキュータムのアクセサリーコレクションを手がけていたマイケル・ドレイクによって1977年にスタート。スカーフやマフラーが設立当初のアイテムでした。タイの展開が始まったのは、1986年。タイのデザイナーとしてチャールズ・ヒルを迎え入れてからです。現在のドレイクスでクリエイティブディレクターの役職に就いているマイケル・ヒルは、そのチャールズ・ヒルの息子。ドレイクスのタイには、伝統の熱き血潮が流れているのです。

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Photo by Katsunori Suzuki / 鈴木克典
Text by Kiyoto Kuniryo / 國領磨人


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