2016.04.09

BRITISH NOTE 03 GLENROYAL / 時代に合わせて進化する、グレンロイヤルの長財布

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年に一度くらいのペース買い換える方もいれば、ひとつの物を大切に長く使う方も多いのが「財布」です。そんな“長く使う派”の方から支持され続けているのが、英国の革小物メーカー、グレンロイヤルの財布です。ブライドルレザーを使ったこのブランドの財布の最大の特徴は、質の高いレザーの経年変化を楽しみながら、自分の使い勝手に馴染んでくるところ。一度使ったら手放せないとリピート続出の財布は、実はさまざまな意見を取り入れながら、少しずつ進化をしています。今回はグレンロイヤル長財布の特徴とその進化について、ご紹介します。

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スコットランド発。ブライドルレザーの名門

1979年にスコットランドで設立されたグレンロイヤルは、ブライドルレザー小物のクオリティの高さで知られています。創業者はピーター・パティソン。スコッットランド語で“谷”を意味するGLEN(グレン)と、スコットランド王室を表すROYAL(ロイヤル)は、スコットランドでは重要な意味を持つブランドネーム。このブランドの最大の特徴はブライドルレザー(※ 牛革をワックスや蜜蝋、牛脂で仕上げ、ベジタブルタンの製法で作られた革の総称)を使った革小物。もともと馬具にも使われていただけに屈強で耐久性が高いだけでなく、自然な光沢が美しいのも特徴です。1806年に創業し、1815年にロイヤルワラントを授かるという歴史をもつW&H GIDDENの生産を長年手がけていた工場では、現在約25名の職人がハンドメイドでグレンロイヤルの製品を作っております。

キズやアタリまでが愛おしい。グレンロイヤルの経年変化

グレンロイヤルの最大の魅力は、独特の経年変化です。油分が多く、なめすのにも膨大な時間を費やして生まれるブライドルレザーの光沢は、新品の時はもちろんのこと、使い込めば使い込むほど味が出てきます。右の財布は7年くらいの時間をかけて使われたもの。使い方にもよりますが、1年も使用すると独特の光沢が現れてきます。グレンロイヤルのヘビーユーザーによれば、「使い続けることでできた小さなキズやアタリは自分の歴史の一部。だからこそ愛おしい」そうです。

なぜコインジップはカーブを描いてる?
使い勝手を追求して生まれた小さな発明、「ラウンドジップ」

財布に求める条件は人さまざまですが、どんな方であれ重視するのはその“使い勝手”ではないでしょうか。グレンロイヤルの財布は全体的に使い勝手も追求していますが、中でも特徴的なのは「ラウンドジップ」と呼ばれる仕様です。なぜコインジップの端の方がカーブを描くように作られているかお分かりになりますか? そう、特に硬いレザーの場合、一直線にジップがあると、財布の下の方にあるコインを取り出すのが少し大変なのです。だからグレンロイヤルの財布は端にカーブを付けることで、奥の方に入ったコインを取り出しやすくする工夫がされています。これは見た目や質感だけではなく、使い勝手を追求するグレンロイヤルの小さな発明。だからこのラウンドジップのモデルは一番人気なのです。

「カード時代」だからこその大容量収納

現代人の財布事情で誰もが頭を悩ませているのが、「増え続けるカード」ではないでしょうか。クレジットカードや免許証といったライセンスカードに始まり、さまざまなショップのポイントカードが財布の中に増えて行く。これはその昔財布というものが登場した時からは考えられなかった現代特有の事情と言えるでしょう。そんな現代的事情を踏まえ、収納力にもこだわっているのがグレンロイヤルの財布です。収納力のある財布というのはどうしてもボリュームが増え、財布単体でも大きくなってしまうのが通常です。ところがグレンロイヤルの財布はご覧の薄さ。これはしっかりとした革の強度がありながら、厚みが出ないように設計しているからこそ生まれる特徴なのです。

強度のある素材だからこそ生まれるこの薄さ

強度の高いブライドルレザーだからこそ生まれる“薄さ”。これがグレンロイヤルの財布のひとつの特徴です。写真はコインポケットなしのモデルの新品の状態ですが、こちらもご覧の通りの薄さです。このモデルも使い込むほどに革が馴染み、より薄く、使い勝手良く“成長”し、スーツの内側のポケットにもすっきりと収まるようになります。かさばる財布をよりスマートに。さすがは「ドレスの国」英国生まれの財布と言えるでしょう。

改めて新鮮なマネークリップ・モデル

グレンロイヤルの財布についてさまざま触れて参りましたが、最後に実に英国らしい、少し特徴的な財布をご紹介します。これは内側にマネークリップの付いたコインポケット付きのモデルです。このモデルの特徴は、「ミニマルな使い勝手の良さ」に尽きます。マネークリップ方式の構造は2つ折り。札入れ部分を減らしているので、よりシンプルな作りになっています。とはいえ、ただのマネークリップとは違うのは、十分な量が入るカード入れやコインポケットの作りです。普段そんなにお札を持たず、最低限のクレジットカードやポイントカード、そして小銭を入れておきたい人には最適な作りになっています。このモデルも人気モデルのひとつですが、カード入れの位置や数など、実は少しずつ進化をしています。英国らしく頑なに伝統的な作りにこだわりながら、時代やユーザーの声に耳を傾けて進化する。これがグレンロイヤルが多くの方に支持される理由なのです。

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Photo by Kengo Shimizu / 清水健吾
Text by Yukihisa Takei(HIGHVISION) / 武井幸久


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