2014.10.28

ニットタイブランド「Bee’s Knees Ties」のアムスベリー加恵さんインタビュー

手編みニットタイブランド「Bee’s Knees Ties」のアムスベリー加恵さんによる新連載スタート!

BRITISH MADE青山本店で現在取扱中の手編みニットタイのブランド「Bee’s Knees Ties」。その代表でもあり、実際にタイを制作されているアムスベリー加恵さんによるSTORIES「London Yarns」が来月より連載スタートします!。そこで第1回の前に、アムスベリー加恵さんにこれまでの経歴や手編みニットタイを始めるきっかけなどご自身についてお伺いしました。

ー初めに簡単に自己紹介をお願いします。
手編みのニットタイを販売するBee’s Knees Ties代表のアムスベリー加恵と申します。
大学卒業後、5年の会社員生活を経て、約4年間、ロンドンに留学、カレッジにて写真を勉強しました。留学中に東京にもお店のある「Old Hat」のロンドン店でアルバイトをさせていただき、その経験からイギリス文化や紳士服飾の奥深さと面白さを学び、また、テーラー方々や靴職人の方々など、ものを作る人たちに会う機会も多く、イギリスのクラフツマンシップにも興味を持つようになりました。2012年10月に結婚を機に再渡英し、現在はロンドン在住です。
ーニットタイをつくるようになったきっかけを教えて下さい。
夫が市販のものとは一味違うネクタイを作って欲しいというので、編み物の本を参考に最初の1本を編んだのですが、市販品とあまり印象が変わらず、「もっとゴロっとした存在感があるタイを編んで欲しい」と言われてしまいました。本やインターネットを調べたのですが、そんなものはどこにもなく、色々な糸を買い、編み方も色々違えて、試行錯誤を繰り返してやっと気に入ってもらえる1本が出来上がりました。それを夫が着けて出かけると、知らない人に電車の中で褒められたとか、友人たちから買いたいと言われたと言って帰ってくるので、それならば本格的にと思い、今の形でスタートしました。

ーまた、ブランド名の「Bee’s Knees Ties」の由来を教えてください
 Bee’s kneesとは「最高のもの、とびきり上等なもの」を意味する英語の俗語で、例えば「That’s bees knees!」は「そりゃ最高だね!」という感じです。「Bee’s knees」が「business」とよく似ているから(すごく良いねと言う意味でIt’s business!と言ったりします。)とか、蜂は膝に花粉を付けて運ぶので、蜂の膝には素晴らしいものが集まるからだとか、語源は諸説あるようです。 Bee’s Knees Tiesのタイは、いつでもどこへでも着けていっていただける親しみやすさが特長のひとつなので、その意味ももちろんですが、ゴロが良く覚えやすくて、「蜂の膝」というなんだかコミカルで親しみのわくイメージがぴったりだと思い、この名前にしました。

ーニットタイを制作するうえで“こだわり”や“心掛けていること”はありますか?
糸や色、ステッチをお客様にお選びいただいてからお作りするので、お客様とのチームワークでひとつのタイが出来上がると思っています。 ご注文いただいた時点で現物を見ていただけるわけではないので、お渡しして包みを開けられた時にきちんとお客様のご期待に添えるもの、さらに喜びを感じていただけるものを作りたいと思って作業をしています。そして、お客様の「Good old friend」になるようにと素材選びや編み方などにも工夫をし、長くご愛用いただけるものを作るように努めています。
ーニットタイに限らず「タイ」の魅力は何ですか?
顔のすぐ下にあるので、目に入りやすく、小さいものですが、印象を左右する大きな存在だと思います。着けるタイによって季節感を演出したり、見慣れたスーツやニットの印象を変えたりできるだけでなく、個性を表現できるというところに魅力と面白さを感じます。

ーロンドンで生活されてどれぐらいになりますか?またそのきっかけもあればお願いします。
 2000年から約4年間、ロンドンに留学していました。そのあと約10年間日本で暮らしていましたが、結婚を機に2年前にロンドンに戻ってきました。  日本で元写真家の方が開いている小さな写真教室に通い、主に暗室作業を学んでいたのですが、撮影についても学びたいと思い、12歳くらいの頃からぼんやりと一生のうちに一度は海外で暮らしてみようと思っていたので、海外の学校に行くことにしました。 卒業旅行でロンドンに来たのですが、初めてとは思えないほど居心地がよく、迷わずロンドンを選びました。実際、1年の留学のつもりでしたが、気が付くと4年経っていたという感じです。  ちなみに今は暗室がないので自分で現像はしていませんが、写真は撮り続けています。

ーロンドンでお気に入りのスポットがあれば教えて下さい。
 ロンドンには大英博物館のような大きな博物館だけではなく、小さな博物館や美術館がたくさんあります。その楽しみ方についてはいつか私のコラムについて詳しく触れようと思っていますが、家から歩いて行ける距離にある「ロンドン博物館」はお気に入りの場所のひとつです。 古いものにも大変興味があるので、マーケットにもよく行きます。有名なアンティークマーケットだけではなく、家の不用品を人々が持ち寄って売っているカーブーツセールなどにも宝探しに出かけます。 そして、ロンドンのスーパーマーケットも楽しいです。世界の色々な国の食材やスパイスなどが並んでいて、改めて本当にいろんな国の人が暮らしているのだなと感じます。あるスーパーの日本コーナーにはインスタントラーメンがたくさん並んでいて少し複雑な気持ちになりましたが…。
ー(最後に)お気に入りのタイのコーディネートなどがあれば教えて下さい。
 最初のロンドンの滞在先はホームステイで、そこのご主人が92歳のイギリス人の方でした。どこにも出かけない日でも、いつもさりげなくタイをして、セーターかカーディガンを着ておられました。今思えば、それがタイの持つ力と魅力を感じたひとつの出会いだったように思います。  今でもブレザーやツイードジャケット、ニットウェアにさりげなくタイを合わせている人たちを見ると素敵だなぁと思います。
 
ーどうもありがとうございました!
来月から始まるアムスベリー加恵さんによる新連載「London Yarns」をぜひお楽しみに。



2014.10.28

plofile
アムスベリー 加恵

アムスベリー加恵

ロンドン留学中にヴィンテージウエアを販売する「Old Hat」ロンドン店でアルバイトをしたことをきっかけに、紳士服に興味を持ち始める。職人の技を身近に見る機会にも恵まれ、英国のクラフツマンシップにも刺激を受ける。カレッジを卒業後、いったん帰国。結婚を機に2012年10月に再渡英、現在ロンドン在住。
夫に作ったニットタイが好評で、夫の友人たちから注文が相次ぎ、2013年11月にオーダーメイドの手編みニットタイを販売する「Bee’s Knees Ties」を立ち上げる。

Bee’s Knees Ties
ロンドンを拠点に、オーダーメイドの手編みのニットタイを制作、販売しています。
色はもちろん、ステッチや結び目の大きさ、長さや太さなど、お客様のお好みをおうかがいお伺いしてから、1本1本、手で編みあげます。素材にもこだわり、大量生産の糸にはない魅力を持つ糸を探し求め、何度も試作を繰り返した後に、品質が良く、ユニークで、長く愛用していただける糸だけを採用しています。手編みならではの親しみやすい風合いが、スーツだけではなく、ニットウエアやツイードにもよく合い、日常の色々なシーンでお使いいただけます。
ロンドンではサヴィル・ロウのテーラー「L G Wilkinson」にてお取り扱いいただいております。
facebook.com/bees.knees.ties

現在、BRITISH MADE青山本店にてオーダーを承っております。また実際にいくつかお手にとって店頭にてご覧頂けます。詳細はお気軽に店頭スタッフまでお訪ね下さい。

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