2015.12.16

London Yarns 宝石箱を覗いたら

もうどこを見ても街はすっかりクリスマスの装いで、心躍る反面、クリスマスプレゼントの準備がまだできていないので、ちょっと焦ってきています。 イギリスでは日本のお年玉と同じくらい、クリスマスプレゼントは重要なのです。
直前に慌てて買った心無いものを送りたくはないし、かといってクリスマス商戦でごった返している繁華街に行くのもちょっと…。そんな時の救世主が、この時期にあちこちで開かれているスタジオオープンというイベントです。

スタジオオープンとは、手作りをする方々や画家の方々が日ごろアトリエとして使用している場所が一般に開放され、作り手の方々と会えたり、製作の過程を見たり、作品を購入することもできるというイベントです。
私が行ってきたのは「Made in Clerkenwell」という、Crarft Centralという団体が企画しているイベントです。

Craft Centralとはものづくりをする人たちを支援する団体で、格安でアトリエを提供し、作り手同士が情報交換できたり、展覧会などのイベントを企画したりして、作家さんたちがプロとして活躍できるまでを後押ししています。

この団体の拠点となっているのは、イベントの名前にもあるClerkenwellという地域です。Clerkenwell周辺、特にHatton Gardenという場所は、中世からジュエリー産業が盛んで、今でも宝飾店や工房、材料屋さんなどが軒を連ねています。
ダイヤモンド売買の中心地でもあり、今年の4月には360億円相当のダイヤモンド盗難事件が起こり、別の意味で注目を集めました。

そんな背景からなのか、Craft Centralに所属している作家さんもジュエリーを作り方々が多いように思います。会場となっているCraft Centralの建物の中のたくさんの小さなアトリエはまるで宝石箱のようで、次の部屋には何があるのだろうとワクワクします。

ここからは(私のお得意の)写真で会場の様子をお楽しみください。


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博物館の外観。前庭が広いので、犬のお散歩に来る人もよく見かけます。

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イベントの企画主任の方の一押しの作家さんの作品。日本人の方の作品で、無印良品のクリスマスカードなどのデザインも手掛けていらっしゃったそう。

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同じお部屋で展示されていた日本人の方の作る陶器。写真ではわかりづらいですが、ドットは描かれているのではなく、ひとつひとつ手でぶつぶつと付けられています。

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マッチ箱に入ったピンブローチがクリスマスプレゼントによさそう。

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工房の様子も見られます。

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布に手書きで模様が描かれています。日本にもファンがいらっしゃるそう。

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イライラした時などに手で触って心を落ち着かせるというコンセプトのアクセサリーとそれを製作されている方。

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イギリスの植物や動物をデザインに使った時計。この時期だけクリスマスツリーの飾りにもなるコースターも作っているそう。

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手彫りのスプーンやバターナイフなどを作っている方。

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カラフルな模様が目を惹いたマフラー。デザインして、色を選んで、機械編みで編み、水に通してフエルト化…とひとつ作るのに1週間ほどかかると話してくれました。

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私が前から気になっていた作品。どれも素敵で、お気に入りを見つけるのが大変!

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部屋に入る前から視線を感じたほどパワフルなお人形たち。お部屋に入って、男性の方が作っているとわかり、さらにびっくり!


ユニークなものを見たり、買えたりすることもですが、なんといってもこのイベントの一番の魅力は作り手の方々と触れ合えるということではないでしょうか。作品が産まれた過程や苦労話、作り方などを聞くのはとても楽しいものです。私も作り手の一人として、色々と勉強させていただきました。

イギリスには、Craft Centralだけではなく、同じような団体がいくつもあり、製作から販売、やがてビジネス展開へと作り手の方々を支援していく体制が整っている気がします。
今回私がお話しさせていただいた方々の作品もいつかもっと大きな世界へ出ていくのかなと思いながら、会場を後にしました。


Text&Photo by Amesbury Kae


plofile
アムスベリー 加恵

アムスベリー加恵

ロンドン留学中にヴィンテージウエアを販売する「Old Hat」ロンドン店でアルバイトをしたことをきっかけに、紳士服に興味を持ち始める。職人の技を身近に見る機会にも恵まれ、英国のクラフツマンシップにも刺激を受ける。カレッジを卒業後、いったん帰国。結婚を機に2012年10月に再渡英、現在ロンドン在住。
夫に作ったニットタイが好評で、夫の友人たちから注文が相次ぎ、2013年11月にオーダーメイドの手編みニットタイを販売する「Bee’s Knees Ties」を立ち上げる。

Bee’s Knees Ties
ロンドンを拠点に、オーダーメイドの手編みのニットタイを制作、販売しています。
色はもちろん、ステッチや結び目の大きさ、長さや太さなど、お客様のお好みをおうかがいお伺いしてから、1本1本、手で編みあげます。素材にもこだわり、大量生産の糸にはない魅力を持つ糸を探し求め、何度も試作を繰り返した後に、品質が良く、ユニークで、長く愛用していただける糸だけを採用しています。手編みならではの親しみやすい風合いが、スーツだけではなく、ニットウエアやツイードにもよく合い、日常の色々なシーンでお使いいただけます。
ロンドンではサヴィル・ロウのテーラー「L G Wilkinson」にてお取り扱いいただいております。
facebook.com/bees.knees.ties

現在、BRITISH MADE青山本店にてオーダーを承っております。また実際にいくつかお手にとって店頭にてご覧頂けます。詳細はお気軽に店頭スタッフまでお訪ね下さい。

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