2016.05.12

BM RECORDS TOKYOへようこそ vol.13 トピックだらけの洋楽シーン

夢の大人フェス! レディオヘッド! ローゼズ!

なんだかとんでもないフェスが発表されました。会場はイギリスではなくアメリカですが、10月7〜9日および14〜16日に行われる、その名も「Desert Trip」は、コーチェラ・フェスティバルの主催者として知られるGoldenvoiceが米カリフォルニア州インディオのエンパイア・ポロ・フィールドで開催する一大フェスです。

初日がザ・ローリング・ストーンズとボブ・ディラン、2日目にポール・マッカートニーとニール・ヤング、そして3日目にロジャー・ウォーターズとザ・フー(※この三日分のメニューを二週に渡って開催)という、ロックのレジェンドが集う夢の大人フェスです。もう「奇跡かよ」と(笑)。ちなみに私の友人はこの発表を見て「この世の果てじゃん」という名言を吐いたので、私はこのフェスを勝手に「この世の果てフェス」と呼んでいます(笑)。キャパは7万人規模とみられているようですが、1日199ドル~で、3日通し399ドルというチケット、初週分はすでにとっととソールドアウトした模様です。

Desert Trip announced! Stones, Dylan, Macca & more!
これ、予告映像からしてほとんどロックの教科書状態だもんな。
うーん、これは観たい、なんとかしたい(泣)。

さて、悲しい訃報続きだった洋楽シーンですが、ここにきてケンドリック・ラマーやドレイク、ビヨンセといった大御所がリリースを連発。いずれも素晴らしい作品で、正直ちょっと耳が追いついていません。なかでもUKシーンにおけるビッグリリースといえばレディオヘッド、5年振り9作目の新作「A Moon Shaped Pool」でしょう。iTunesほかダウンロード限定で突如リリースされた本作、CDなどのいわゆるフィジカルパッケージは6月17日にリリースされる模様です。

radiohead
全11曲。過去に発表(演奏)された曲と新曲で構成された胎動のようなビート、深淵なアレンジ、繊細なヴォーカルが耳から全身に浸透して聴く者の心を強く捉える、ちょっと恐ろしくなるほど美しいアルバムです。先行シングルとなったアルバムの1曲目「Burn The Witch」のMVがこちら。かわいい人形たちのビデオと思うととんでもない。かなりおっそろしい展開です。

Radiohead – Burn The Witch
またアルバム2曲目の「Daydreaming」のMVは映画「マグノリア」、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソンが監督を務めています。

Radiohead – Daydreaming
静謐かつ強靭な躍動とでも言えばいいのでしょうか。ラストの「true Love Waits」まで、底の見えない不安と途方もない慈しみと眩いほどの美しさがひたすら染み入る一枚です。なお彼らは今年のサマーソニックに出演が決定しています。

そして再結成を果たすも、ドラマーのレニの骨折によって惜しくも来日公演が中止となってしまったザ・ストーン・ローゼズ。彼らもまた(このブログを書いている時点で)新曲のリリースが間近とされています。(追記:5/12、新曲が配信リリースされました。その名もなんと「All For One」‼︎)そして5/14(土)からは映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』が渋谷HUMAXシネマにて2週間限定で劇場公開されます。
こちらは初期の貴重な未公開映像や再結成後初となったパフォーマンスの模様が収められている模様です。

映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』予告編
あまりに密度の濃いトピックが立て続けに届く2016年。「もう5月」か「まだ5月」か、感じ方は人によって様々だとは思いますが、悲しいニュースの一方で、折り返し手前にしてすでに豊作に恵まれた年と言えるのではないでしょうか。皆さんも気になるアーティストの動向をぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。それではまた!

Text by Uchida Masaki


plofile
内田 正樹

内田 正樹

エディター、ライター、ディレクター。雑誌SWITCH編集長を経てフリーランスに。音楽、ファッション、演劇、映画、フードと様々な分野におけるインタビューや編集制作全般に携わる。編著書に『椎名林檎 音楽家のカルテ』がある。サンデー毎日で「恋する音楽」を連載中。NTT DOCOMO『dヒッツ』にてプレイリストを月2回提供中。テレビ朝日の配信チャンネル「LoGiRL」ではシンガーのハナエとともに毎週木曜日の生番組にレギュラー出演中。

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