イーストロンドンで最も話題のベイカリー『Millhouse Shop 』 | BRITISH MADE

Food For Thought イーストロンドンで最も話題のベイカリー『Millhouse Shop by E5 Bakehouse』

2016.09.13

イーストロンドンで最も美味しいベイカリーと言えば、十中八九『E5 BAKEHOUSE』の名前が出るだろう。
2011年にオフィスワークに疲れたベン氏が近所のピザ屋のウッドオーブンを借りて独自のパン作りをし、イーストロンドンの家屋にデリバリー配達をする所から始め、ロンドンフィールド駅の高架下アーチを拠点にし、国内からサステイナブルで忘れられていた品種のオーガニックな小麦を直接仕入れ、製粉してベイクする。早朝からオープンし、焼きたてのパンと珈琲の匂いが何とも心地よく気持ち嬉しくさせる所である。筆者も仕事前に毎朝と言って良い程通う場所である。
サワードウを主体に、Hackney Wild, Multigrain等すでにイーストロンドンの食卓の糧とも言えるパンを作っているパン好きならば一度は試して欲しいベイカリーである。

今回紹介するのは、イーストロンドンで最も費用対効果、パフォーマンス度が高いE5 BAKEHOUSEの横隣にある彼等がプロデュースする『MILLHOUSE SHOP』である。

20160913_IMG_4840 国鉄高架下の風情のあるアーチ型をしたカフェ
20160913_IMG_4833 木製製粉器を常設した奥行きのある内観
朝食はシリアル形式の穀物を主体に、昼食メニューは黒板に書かれた通り日替わりで必ずスープとトーストのコンボがあり、いたってシンプル。この値段でこのクオリティーの昼食が取れる場所は皆無と言っても良い。名前が“ショップ”というぐらいなので、 様々な独自プロデュース/彼等が信頼するローカルプロデュースの保存食品からチーズ、乳製品、薫製肉、クラフトビールから陶器までと幅広く拘りの食材が揃う。
20160913_IMG_4848_2 左:英サフォーク地方で作られている北欧デザイン陶器 右:シリアルカウンター
20160913_IMG_4837_2 左:チーズ、乳製品、薫製肉ブース 右:製粉されたE5 BAKEHOUSEの小麦とお土産に喜ばれる自家製のジャム
20160913_IMG_4841 いたってシンプルで手頃なメニュー
全ての電気は、再生可能エネルギー源を使用し、生分解性パッケージ。生ゴミはコンポストし、イーストロンドン内のローカルカフェやレストランにパンを毎日デリバリーする。
そんなテレビにも取り上げられるぐらい話題のベイカリー/カフェは、大都市ロンドンの現社会の縮図が垣間見れるベイカリーへの情熱によりローカルによるローカルの為に存在するオアシス的存在である。ベイカリーのビデオも是非見てみてください。

20160913_IMG_4856 心温まるトマト&バジルスープとチーズオニオントースティー
20160913_IMG_4857 安定感のあるブロッコリーとスティルトンチーズスープとチーズオニオントースティー
MILLHOUSE SHOP BY E5 BAKEHOUSE
住所: 396 Mentmore Terrace, London, E8 3PH, UK
TEL: +44 (0)208 9869600
最寄り駅:最寄り駅:LONDON FIELDS駅下徒歩1分 or HACKNEY CENTRAL駅から徒歩10分
URL:http://e5bakehouse.com/shop/

Text&Photo by Tatsuo Hino

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日野 達雄

日野達雄

英国在住歴19年のメディア/ファッションコンサルタント。
英スタイル雑誌の出身で英/日の雑誌にも寄稿をするライターでありながら、音楽、ファッション、フード、写真と様々なジャンルでのコンサルティング業務に携わる。

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