
日差しがだんだんと暖かくなり、春本番はすぐそこ。これからの季節に主役となるのが、トラッドの定番・ネイビーブレザーです。多彩な着こなしを楽しめる万能アイテムですが、それだけに新鮮さをいかに演出するかが大切。そこでスタイリスト四方さんに、2026年的にブレザーを着る3つのポイントを解説いただきました。
Point 1|ブレザーを“ダブル”にするだけで印象が一変
アウター:ダブルブレザー/アールズコート ¥75,900(BRITISH MADE)トップス:ドレスシャツ/ロンドン ¥19,800(BRITISH MADE)
パンツ:ドレスワイドパンツ/セントアイヴス ¥39,600(BRITISH MADE)
シューズ:HUDSON / ハドソン ¥94,600(JOSEPH CHEANEY)
「ベーシックなブレザーをコーディネートでアップデートする方法もありますが、最も簡単に変化をつけられるのは、ブレザー自体を新調すること。ほんの少しの差のように感じても、実際着てみると使い勝手や印象がかなり変わるのを実感できるはずです。なかでも端的に新鮮さを演出したいなら、ダブルブレストのブレザーがおすすめ。手持ちのアイテムと合わせるだけでも、ガラリと違った見え方になります。今日は少しだけ遊びを入れて、ワイドシルエットのオフィサーパンツ『セントアイヴス』を合わせてみました。ダブルブレザーはシングルよりボリューム感があるので、太めのパンツとも好相性ですね」

ブリティッシュメイド初のダブルブレザーが誕生
継続展開しているブレザー「テムズ」から派生したダブルブレスト「アールズコート」が今季デビュー。肩パッドを排除してナチュラルな“なで肩”を描くショルダーライン、薄く柔らかい芯地を使用した軽快な仕立て、タイトすぎずユルすぎないシルエットといった基本設計はテムズを踏襲。タイドアップからTシャツまで、さまざまなスタイルで活用できる一着に仕上げました。
低い位置で緩やかにラペルロール
ボタンを外したとき、ラペルのロール位置が第二ボタンよりもやや下にくるように設計。カクッとした表情ではなく、緩やかな返りを意識することで独特のリラックス感を表現。
前振り袖でフィット感を軽やかに
肩・袖ともに前方へカーブさせることで、肩先がジャケットの内側に当たらずストレスのない着心地に。日本人体型にフィットしやすいよう作り込んでいます。アイテムを見る
Point 2|リネンブレザーなら、さりげないこなれ感が漂います
アウター:シングルブレザー / テムズ(リネン) ¥59,400(BRITISH MADE)トップス:プルオーバーシャツブルゾン/ワイト ¥22,000(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(ウール) ¥36,300(BRITISH MADE)
シューズ:HOWARD R / ハワード ¥94,600(JOSEPH CHEANEY)
「シングルブレザーを新調してアップデートを図るなら、素材に変化をつけてみるのもいいですね。紺ブレというと春夏ならホップサック、通年用ならサージ、秋冬ならフランネルと季節ごとに定番があって、それらを着分けていくのも楽しいのですが、ヒネリを入れるならネイビーリネンはいかがでしょう。室内ではウールと同じように見えますが、写真でわかるとおり太陽に照らされると素材感がグッと引き立ってきます。たとえばこのように、ブルーのシャンブレーシャツ、ネイビーのミリタリーパンツと青系で全身を統一しても、素材感の違いで奥行きのあるコーディネートになりますね」

柔らかに味出ししたリネン製「テムズ」
定番の「テムズ」にネイビーのリネン100%素材を載せた新作。裾に向かってわずかに広がるAラインに、スポーティな春夏素材がいっそうの軽快感をプラスしています。こちらの生地は染色を行なったあとに叩きほぐす仕上げを施すことで、着込んだような味わいを表現。肌触りもふんわりソフトになっています。
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Point 3|定番紺ブレは、オフホワイトのパンツで今どきに
アウター:シングルブレザー/テムズ ¥74,800(BRITISH MADE)トップス:パックTシャツ/マーゲイト ¥13,200(BRITISH MADE)※3月入荷予定
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(コットンドリル) ¥29,700(BRITISH MADE)
「お馴染みの定番ブレザーをスタイリングで新鮮に見せたいなら、オフホワイトのパンツを合わせるのがいいですね。まっ白ではなくオフホワイトというところがポイントです。紺×白の場合パキッとしたコントラストの強い印象になりますが、オフホワイトならマイルドな雰囲気に。これが近頃主流になっているナチュラルトーンの潮流とマッチし、今どきに見えるというわけです。足元も黒靴ではなくブラウンのローファーを合わせ、柔らかい色使いを意識しました」

ロングセラーの定番ブレザー「テムズ」
今季も継続展開する「テムズ」。四方さんがスタイリストとしての経験に基づき、ドレスアップもカジュアルダウンもしやすいよう細部まで計算を行き渡らせた一着です。なで肩のナチュラルショルダー、Aラインのシルエット、低いゴージラインが特徴的。加えて袖丈をやや短めに設定することで、カジュアルなスタイリングに合う軽快感を高めました。
希少な英国羊毛で織り上げたホップサック
英国に生息するチェビオット種の羊毛を採用。生後初めて刈り採られた毛のみを用いることで、上品な素材感を表現できる梳毛糸に仕上げています。織りはブレザーの定番ホップサック。ざっくりとした風合いで春夏にぴったりです。アイテムを見る
■ 四方章敬さん
「LEON」「MEN’S EX」「Men’s Precious」「THE RAKE JAPAN」など、ラグジュアリーメンズファッション誌で活躍中の四方章敬さん。イギリスの洋服に詳しいだけでなく、洋服が持つディテールとその背景を熟知、現代のファッションにまで精通するスタイリストです。
■ BRITISH MADE ORIGINAL WEAR COLLECTION
[キーワードはモダンブリティッシュ]
「イギリスにルーツを持つアイテムを現代のライフスタイルに合うよう再構築する」をテーマに、オリジナルウェアを展開。クラシックの良さを生かしつつ時代に合わせてモディファイすることで、モダンブリティッシュなアイテムを提案していきます。メンズアイテムはスタイリスト四方章敬が監修。
Instagram:https://www.instagram.com/bm_britishmade_clothing/
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Text by Hiromitsu Kosone / 小曽根広光