BRITISH MADE

著名人と創るグレンロイヤル 「“ユーザー視点で作る眼鏡ケース”が生まれるまで。 blinc ディレクター 荒岡俊行さん 」[第1回]

2019.06.07

各ジャンルで活躍する3名の著名人とグレンロイヤルのアイテムを共同開発する企画がスタートしました。今回は眼鏡店「blinc、blinc vase」のバイヤー兼ディレクターである荒岡俊行さんに製作意図をインタビュー。別注のコンセプトから修正点といった裏側の話までをご紹介します。

Meeting Day 01.

ー今回はよろしくお願いします。まず始めに、グレンロイヤルの第1印象を聞かせてください。

「このブランドロゴが印象的に残っています。いつだったかはハッキリと覚えていないのですが何かの雑誌で見たそのブランドロゴがキッカケでした。自分自身もグレンロイヤルのブックカバーは10数年から使用しています。誕生日プレゼントでもらいました。使ってみるとブライドルレザーの手触りが凄く良い。それがグレンロイヤルの第1印象でした。」

1940年から続く『荒岡眼鏡』の三代目である荒岡俊行さん。大学卒業後、メーカーに就職。その後ニューヨークで眼鏡の修行をし、帰国後の2001年にアイウエアショップ『blinc(ブリンク)』を外苑前にオープンをスタート。2008年には『blinc vase(ブリンク ベース)』をオープン。

ーそんなグレンロイヤルと今回一緒にものづくりを行なうこととなりましたが、どういったものを作る予定ですか?

「ずばり長く使えるモノです。デザインや色も含めて使い勝手の良いもの。自分がプレゼントしたら喜んでもらえる眼鏡屋だからこそ作ることのできる“ユーザー視点で作る眼鏡ケース”を目指しました。以前より眼鏡ケースの多くは、眼鏡屋さんの意見が反映されていないのでは?と感じていました。色々な眼鏡ケースは置いてあるのに本当にユーザーの視点で作られているものが少なく感じていました。その他にも実際に流行や用途にあった眼鏡ケースを作ってみたいと思ったからというのもあります。」

青山、外苑前の交差点すぐに位置するblincの店内にはサヴィル ロウやオリバー・ゴールドスミスといった英国発ブランドから世界中のアイウエアが多数並ぶ圧巻のラインアップ。アフターフォローサービスも手厚い。

ー具体的な形のイメージをお聞かせください。

「1つは薄くて眼鏡を出し入れしやすい眼鏡ケースです。レザーの質感を活かせるような、シンプルなデザインにしつつ世代問わずギフトにも贈れるものが理想です。例えば普段老眼鏡をかけている父親にプレゼントになればいいなと。」

今回の別注モデルのベースとなった、ブライドルレザーを使用したシンプルな眼鏡ケース(グレンロイヤルのアーカイブコレクションから)

「そしてもう1つはレンズの大きいアイウエアでも収納できる眼鏡ケースを目指したいです。レンズを保護する眼鏡ケースの必要最低限の機能は持ち合わせつつ、持ち運びにも向いたものにできればと思います。」

もう1つの別注モデルのベースであるアーカイブモデル。クラシックなフラップ付きの眼鏡ケース。

ー今回のアイテムはどんな方に持ってもらいたいですか?

「年齢層に関しては幅広い年代の方に手にしてもらえればと思います。ただ、各年代によって美意識は異なる概念を持っているとも思います。ですから、どんな人にも受け入れてもらえるように極力シンプルに仕上げたいと思います。」

Meeting Day 02.

初回打ち合わせの後日、製作されたサンプルを持って再度インタビューへ伺いました。アーカイブと今回上がってきたファーストサンプルを並べて比較してみました。


左が今回のファーストサンプル、右がアーカイブモデル。持ち運びやすさを重視したフラットな眼鏡ケース。アーカイブモデルと比べて、やや大きめに設定することで今の眼鏡もしっかりと収納できるものとなっています。内側のライニングを排し、極力シンプルにすることで購入しやすい価格帯も実現したいという荒岡さんの思いが反映されています。


左がアーカイブモデル、右がファーストサンプル。フラップタイプの眼鏡ケースはアーカイブモデルよりも控えめなサイズ感に仕上がりました。コンパクトながら大きなサングラスも入る仕様が特徴です。内側の鼻あてパッドを排することでフラットな仕上がりに。シンプルで薄いといった機能性を持ち合わせながら、柔らかなライニングでレンズを保護する眼鏡ケース本来の機能性はそのままです。こちらも購入しやすい価格帯を考慮。

ーサンプルをご覧になって、いかがでしょう?


「予想以上に良い仕上がりですね!眼鏡を包むものなので外だけでなく内側も重視したのがしっかりと反映されています。打ち合わせをしていく中で、フラットな眼鏡ケースの方は偶然にも眼鏡置きにも活用できるという新たな用途が発見できたこともポジティブな要因です。眼鏡ケースが兼用となっているものって滅多に無いんですよ。そしてフラップ付きの眼鏡ケースも大きなサングラスが入るサイズ感でいて、コンパクトで持ち運びやすいミニマルさが良いですね。テンプルを出して収納できるデザインも気に入っています。」

ー具体的に何か改善点はございますか?

「こうして実際に手にとってみて思いましたが…眼鏡ケースのスナップボタンは1つでもいいかもしれませんね。上のボタンは留めた際に、眼鏡に干渉するのが気になります。スナップボタンでの調整ができなくなるので、レザーフラップ自体をもう1cm伸ばしてみるのはどうでしょう。それなら大きな眼鏡やサングラスもすんなり入るのではと思いました。そして残すスナップボタンの位置ですが、あと5mmほど下げられますか?そうすることでよりストレスなくボタンを留められると思います。」


「フラットな眼鏡ケースは眼鏡置きとしても活用できそうなことがわかったので、眼鏡をディスプレイした際より綺麗に見えるように逆面には横向きでグレンロイヤルのロゴを付けたいですね。個人的にブランドロゴが第1印象で残っているので置いたロゴで主張できるようにしたいなと思います。そして今ある面のロゴは1cmほど上に微調整したいと思います。あとは曲線があると開きやすくシワ感も抑えられて見え方も綺麗になると思います。ユニセックスな雰囲気も出て、幅広い世代に使ってもらえるのではと思いました。」


「カラー展開は定番で使いやすいダークブルーと、エイジングがしやすいオックスフォードタン、そしてボトルグリーン。グリーンのカラーが実は大好きなんですよ。(笑) なのでメインがステッチカラーもグリーンに統一してもらえると嬉しいです。しかし、こちらはどのレザーにも馴染むようにハンターグリーンのステッチカラーでお願いしたいです。眼鏡ケースのライニングもトーン違いのグリーンにできると良いですね。」

次回はいよいよ完成された“ユーザー視点で作られた眼鏡ケース”のお披露目。荒岡さんのお眼鏡にはかなうのでしょうか?第2回はこちらからご覧ください。

眼鏡を通して生活が豊かに、楽しくなる眼鏡屋さん「blinc」


blinc
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