2022年にデビューしたブリティッシュメイドのテーラードジャケット「テムズ」に新作が登場!今季はツイード素材に一層注力したラインナップが揃います。
英国を象徴するアイテムであり、メンズウェアの永久定番として時代を超えて愛されてきたツイードジャケット。モノトーン系から多色使いまで多彩なバリエーションが存在しますが、「スタイリストの視点から、“今、一番使えるツイードジャケット”を目指して素材を厳選しました」と、本作のディレクションを手がけた四方章敬さんは話します。その全容を、着こなしの実例とともにご紹介しましょう。
英国を象徴するアイテムであり、メンズウェアの永久定番として時代を超えて愛されてきたツイードジャケット。モノトーン系から多色使いまで多彩なバリエーションが存在しますが、「スタイリストの視点から、“今、一番使えるツイードジャケット”を目指して素材を厳選しました」と、本作のディレクションを手がけた四方章敬さんは話します。その全容を、着こなしの実例とともにご紹介しましょう。
汎用性の高さを追求したモダンブリティッシュジャケット「テムズ」とは?
テーラードウェアにかけてはスタイリストの中でも随一の知見をもち、個人的にもスーツやジャケットを愛好する四方さん。今まで数えきれないほどの服を目にしてきたなかで、“こんな一着があったらいいのに”という理想が次第に見えてきたそう。そのイメージを形にしたのが本作「テムズ」です。
「あくまでクラシックをベースとしつつリラックス感も備え、ネクタイからTシャツまでマッチするジャケットが理想でした。そこで取り入れたのが、緩やかなAライン。肩の傾斜を強めにして“なで肩”のラインを描き、裾がわずかに広がるシルエットにデザインしました。これによってリラックス感が高まり、カジュアルにも合わせやすくなるというわけです。テーラードのセオリーからすると少々型破りなのですが、実は1920年代の英国ジャケットも同じような形をしていました。なので、ブリティッシュメイドのコンセプトにもマッチするかなと考えたんです」と四方さんは説明します。
2020年のデビュー時はブレザーからスタートしましたが、今季はツイード素材を載せた新作3型を投入。
「ひとくちにツイードといっても色柄のバリエーションは無限にあるため、素材選びにはかなり迷いました。テーマにしたのは、“旬と汎用性のベストバランス”。今季のトレンドとして注目されているツイードですが、なかにはクセが強く合わせにくいものもあります。スタイリストとしての経験を活かして、時代性がありつつも着こなしやすい3柄を厳選しました」
と四方さん。その詳細を見ていきましょう。
New Fabric 1|ジャパニーズツイードをフィーチャーしたヘリンボーンジャケット
ジャケットとしてはやや太幅のヘリンボーンが程よく主張するグレージャケット。無地感覚で使えるため合わせるアイテムの幅が広く、ツイードジャケットに慣れていない方にもおすすめの一着です。素材は日本が誇る毛織物の名産地・尾州のメーカーからセレクト。英国生地にも通じる質実剛健さが魅力で、しっかりウェイトのあるオーセンティックなツイードです。とはいえ仕立てが非常に軽いため、着心地はあくまで快適。窮屈感なく着こなせます。
How to Style|モノトーン合わせでモダンに着こなす
ジャケット:テムズ(ヘリンボーン)¥63,800(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(ベルトループ付) ¥33,000(BRITISH MADE)
シューズ:ALAN CR/アラン ¥56,100(JOSEPH CHEANEY)
New Fabric 2|英国「MOON」から選んだ、旬の淡色ツイード
ツイードの名門として知られる英国のファブリックメーカー「MOON」からも素材をピックアップ。これぞブリティッシュツイード!という、ドライな手触りに惹かれます。耐久性にも優れ、着込むほど味わいが出てくるのも魅力。5年、10年の時を経て、いっそう美しく育つ一着です。柄はクラシックなガンクラブチェックですが、ライトブラウンやベージュを主体とした、淡めの色使いで構成されているのがポイント。これにより今どき感がグッと高まります。
How to Style|ベージュトーンで軽やかにまとめて
ジャケット:テムズ(チェック)¥69,300(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(アジャスター付) ¥26,400(BRITISH MADE)
シューズ:ハドソン/HUDSON ¥92,400(JOSEPH CHEANEY)
New Fabric 3|トラッドムード満点なクラシックツイード
上のようなモダン系ツイードが打ち出されている一方、昔ながらのカントリーテイストが色濃く香るクラシックツイードも再び新鮮。引き続き熱を帯びているトラッドスタイルを表現するうえで、主役級の活躍を見せてくれるはずです。こちらも素材の作り手は英国のMOON。歴史あるメーカーが手がけたファブリックだけに、オーセンティックの魅力が光ります。紅葉のシーズンを迎えるこれからの時期にぴったりな一着です。
How to Style|トラッドな一着こそ、クリーンに着こなす
ジャケット:テムズ(チェック)¥69,300(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(アジャスター付) ¥26,400(BRITISH MADE)
シューズ:CAIRNGORM 2R/ケンゴン ¥ 97,900(JOSEPH CHEANEY)
定番展開のブレザー、四方さんは今季どう着こなす?
ブレザー:テムズ(シングルブレザー)¥73,700
(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(アジャスター付) ¥26,400(BRITISH MADE)
シューズ:HOWARD R/ハワード ¥92,400(JOSEPH CHEANEY)
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(アジャスター付) ¥26,400(BRITISH MADE)
シューズ:HOWARD R/ハワード ¥92,400(JOSEPH CHEANEY)
『テムズ』の原点であるブレザーも引き続き展開。シャリっとしたドライタッチなウールで仕立てた一着は、季節を問わず登板できます。
「今季はブリティッシュメイドの英国製フェアアイルニットを合わせて、よりトラッドなアクセントを効かせたいですね。ベーシックなネイビーブレザーだけに、このような色柄インナーも難なくマッチします。一着ワードローブに備えておくと、なにかと便利に活用できると思いますよ」(四方さん)
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■ 四方章敬さん
■ BRITISH MADE ORIGINAL WEAR COLLECTION