重厚な見た目ながら品の良さを備えた「CAIRNGORM 2R(ケンゴン)」。 ジョセフ チーニーを代表するモデルの一つで、そのクラシックで英国的なデザインと、耐久性のあるグッドイヤーウェルト構造により、イギリスのみならず日本でも絶大な支持を得ています。 ラスト(木型)は、イギリスでは“ミリタリーラスト”と呼ばれている「4436」。英国軍靴に使用されていた背景を持ち、日本で展開されているモデルの木型の中でもっとも歴史が古く、75年以上前から存在すると言われています。ノーズが短く丸みを帯びた愛嬌のあるフォルムに、外羽根式でダブルのツインステッチがミリタリーシューズらしい風格に。 機能面も申し分なく、アッパーの縫い付けに伝統的な製法“ヴェルトショーン仕様”を採用。アッパーとウェルトの隙間から雨水が染み込み、小石や土ほこりなどが侵入するのを軽減する役割があります。 日常使いから、カジュアルなビジネスシーンまでお使いいただける頼りがいのある1足。雨の日でも滑りにくく、作りも極めて丈夫なので、天候を問わず長く愛用いただけます。 ◆この商品の特徴 ・外羽根式 ・ミリタリーシューズ ・75年以上前に制作された歴史のある木型「LAST4436」 ・希少なヴェルトショーン製法 ・ホコリや雨水を防ぐベローズタン ・ダブルのツインステッチ ・ノーズが短めでボリュームのあるラウンドトゥ ・締め付け感がなくリラックスして履ける広めのウィズ ・悪路をものともしないコマンドソール カラーバリエーション BURGUNDY BLACK ALMOND ※製造時期により靴の内側の表記が「CAIRNGORM 2C」となっている場合がございます。商品の仕様に違いはございませんので、ご安心くださいませ。(2R=ラバーソール、2C=コマンドソールを意味しており、どちらも同じラバーソールとなります) ◆そもそも、ミリタリーシューズとは? その名のとおり、軍靴を由来とするミリタリーシューズ。デザイン上の大きな特徴となるのは、丸みを帯びたトウと全体的にボリュームのあるがっしりしたシェイプ。これはもともと、戦線に赴く兵士たちへ安定した品質の物資を大量に供給することが求められた戦時下において、さまざまな足の形にフィットする合理的な形状として考案されたものでした。 しかし、後年になると素朴でありながら独特な味わいがあり、男らしさを感じさせるデザインがファッションアイテムとしても注目されるようになります。過酷な戦地を踏破するために採用された頑丈な作り、そしてミリタリーシューズならではのディテールも機能美として愛好されてきました。 実はジョセフ チーニーも、英国軍への供給実績をもつブランド。当時、軍に採用されたラスト(木型)とデザインを踏襲して現在ラインナップするのが、「ケンゴン 2R」です。タフな作りもさることながら、ミリタリーシューズならではの独特なディテールが随所に見受けられます。 ◆今や希少な「ヴェルトショーン製法」 「ケンゴン2R」の大きな特徴となっているのが「ヴェルトショーン製法」と呼ばれる仕立て。本格靴の主流であるグッドイヤー製法と似ていますが、こちらはソールの上を覆うようにアッパーの革を縫い付けているのがポイントです。 グッドイヤーの場合、アッパーがウェルト(アッパーとソールを繋ぐための細い帯状の革)の内側に潜り込む形になるため、この隙間から雨水や細かいホコリが靴の中に入ってきてしまいますが、隙間のないヴェルトショーンではこれを防ぐことができるというわけです。 悪路の多いミリタリーシーンで重宝されてきた作りですが、非常に手間がかかるため、今では歴史ある英国靴メーカーでもヴェルトショーン製法を行っているところはごくわずか。機能性に加えて、デザインのアクセントとしても効いています。 (上画像:ライニングを釣り込み、そしてアッパーを釣り込む前の状態。この状態からウェルトにアッパーを被せてスライスしていく) アッパーを全体に適切なテンションを掛ける為の意匠など熟練の職人技、そして専用のマシーンを必要とするため生産できる数も非常に限られる手の込んだ仕様は、まさに質実剛健さを体現した英国的ディテールの代表格。その中でもチーニーは今も尚ヴェルトショーンで作り上げることが出来る数少ないノーザンプトンのシューメーカーの1つだと言われています。 ◆ホコリや雨水を防ぐ「ベローズタン」 一見わかりにくいのですが、シューレースを外すとさらなるミリタリーディテールが。足の甲を覆う “ベロ”が羽根の部分と繋がっていることがわかります。これは「ベローズタン」と呼ばれる仕様で、トレッキングシューズなど登山靴とも共通する作りです。ベロと羽根の間からホコリや雨が入ってくるのを防ぐためのもので、上のヴェルトショーン製法と合わせて悪路対策を目的として採用されています。外からは見えないディテールだけに、これを省略しているミリタリー風シューズも多い中、「ケンゴン 2R」では革の裁断や縫製にひと手間増えるのもいとわず“本物”の仕様にこだわっています。 ◆75年以上前に制作された歴史のある木型「LAST4436」と、悪路をものともしない「コマンドソール」 英国軍に提供していたこともあり、本国ではミリタリーラストとも呼ばれているラスト(木型)。日本国内展開では最も古い75年以上前に制作された歴史のあるラストです。丸くて無骨なフォルムながらもどこか愛嬌のある表情。短いノーズのラウンドトゥに広めのウィズ、やや小ぶりのヒールカップがフィット感を高めます。 ソールには、さまざまなバリエーションが存在するラバーソールの中でも、極めて高いグリップ力と安定性を誇る「コマンドソール」を採用。険しい山道やぬかるみ、砂利道など、コンディションの悪い地面用に開発され、タウンユースでも快適さを発揮し、雨上がりやゴツゴツした石畳などを歩いても疲れにくいのが特徴です。サイドから見てもわかるほどくっきりとした凹凸が刻まれがっちりと厚みがあるため、タフで男らしい印象を演出してくれるのも魅力。 ◆ケンゴン 2Rのサイズの選び方 ブリティッシュメイド オンラインショップでは、一年を通して多くのお客さまから「革靴のサイズ選び」に関するお問い合わせをいただきます。お近くに店舗がある場合は、そちらで実際に足を通していただくのが一番ですが、遠方にお住まいの方や、外出が難しい方にとって、革靴のサイズ選びはなかなか難題のようです。 そこで今回は、ジョセフ チーニーの「ケンゴン 2R」をご検討中のお客さまに向けて、自宅にいながらぴったりな靴のサイズを見つける4ステップをご案内いたします。 記事を読む ◆より長くご愛用いただくために CHEANEY 4436LASTシューツリー ¥23,100(税込) 高級素材のメープルを使用した、ケンゴン専用のダブルチューブ式シューツリー。 シューツリーは、靴を大切に長くご愛用いただくための必須アイテム。愛用の靴をムレや型崩れから守ってくれる他、靴磨きの際にも入れておくと形が維持されるので磨きやすくなります。 ◆プロの靴磨き職人による靴磨きの全工程を伝授 “How to 靴磨き”をテーマに、プロの靴磨き職人による靴磨きの全工程一発撮りを有料配信。シューレースを解く工程から、鏡面磨きまでノーカットでご覧いただけます。*詳細はこちらから。 エイジングギャラリー/スタッフが履くジョセフ チーニーのCAIRNGORM 2R(ケンゴン 2R) [STAFF STORIES] ファッションの世界を駆け抜けて、今惚れ込むのはジョセフ チーニーのプレーントゥ ジョセフ チーニーの名作「ケンゴン」のバリエーションを徹底比較! ジョセフ チーニー / JOSEPH CHEANEY 1886年、英国の高品質な靴作りの地域として有名なノーザンプトン州にて、「B.Riley社」の工場長として働いていたジョセフ・チーニーが創業したシューメーカー。 レザーカッティングから最終仕上げのポリッシングまで、靴の生産における全ての工程をノーザンプトン州の自社工場で行い、多くのシューメーカーが生産の一部を外注工場に移行している中、頑なに”Purely Made in England”を継承し続けています。 ジョセフ チーニーの靴は、創業当初より伝統的なグッドイヤーウェルト製法を採用しています。靴のアッパーとソールの間に長いベルト状のウェルト(細革)を縫い込ませるこの製法は、耐久性を高め、長く履き続ける上で欠かせないソールの交換を可能としています。 「いいものを長く大切に使い続ける」という英国のライフスタイルを体現しているブランドです。
残り1点です。
ただいま在庫がございません。
ご自宅でできる、足のサイズの測り方はこちらから。