《スタッフの偏愛品》ローファーと、そのまわりの話 Vol. 12 | BRITISH MADE

《スタッフの偏愛品》ローファーと、そのまわりの話 Vol. 12

2026.06.17

BRITISH MADE スタッフ 偏愛品
スタッフが愛用する一品と、その偏愛ストーリーをお届けする連載「スタッフの偏愛品」。今回は、“Mr. マドラス” こと藤井が登場。仕事の日も休日も関係なく、20年以上革靴を履き続けてきた彼が、色違いで何足も所有する〈ジョセフ チーニー〉のコインローファー、ハドソンについて語ります。
スタッフ藤井
スタッフ 藤井
現在は渋谷店勤務。スクランブルスクエアでマドラスチェックを見かけたら、高確率で僕です。

ローファー愛というより……

—– 藤井さんといえば、ローファー。ローファーといえば藤井さんです。

ローファーというか、チーニーの「ハドソン」をほぼ毎日、履いてますね。

—– 昔から好きなアイテムだったんですか。

いや、実はそんなこともなくて。以前は〈チャーチ〉のフルブローグやセミブローグなどを気に入って履いていました。ただ、夏場は少し足元が重く感じてきて、かといってスニーカーほどカジュアルにはしたくない。そんな時に選んだのが「ハドソン」でした。

—– そこから気づけば、4足へ。

そうですね(笑)。ジャケットにもスラックスにも合いますし、カジュアルな服装でも使える。自分の中では、いつの間にか一番“足元のバランスが取りやすい靴”=ハドソンになってました。なので、ローファーが好きというよりは、結果的にこればかり履くようになっていった感じです。

左から購入順。ハドソン(エスプレッソ、モカ、ブラック)、同ラストのハワード(バーガンディ)。

—– 一番古いので何年くらい履いてますか?

一番長いもので、2O年近くになりますかね。一度オールソールしていますし、他のモデルもヒール交換やつま先の修理をしながら履いています。

左の2足なんて、もはや僕にしか違いがわからないレベルなんですけど、履き分けていて(笑)、ぜんぶ現役です。


好きなものだけが、残っていく

—– 最近はどんなコーディネートが気分でしょうか。

チェックシャツにブレザー、ボトムスはオフィサーパンツを合わせて、ネクタイをするスタイルが多いですね。休みの日もジャケットこそ着ないものの、ローファーもシャツもほぼ同じような格好をしてます。

—– マドラスチェックも藤井さんらしいイメージがあります。

昔から無地よりも、一枚で着ても動きが出るものの方が好きで、マドラスチェックに限らずギンガムや柄物が好きでしたね。今でも妻に笑われますけど、薔薇柄のシャツとか着てた時代もありました(笑)

マドラスチェックが自分の中でしっくりくるようになったのは、「Drake’s」の影響も大きいですね。ああいうカジュアルな雰囲気でジャケットを合わせるスタイルが好きですし、シャツとネクタイの色合わせは参考にしています。

—– マドラスチェックのシャツってあまり見ないですよね。

流行ってもないですからね。

—– ファッションの情報は、どこで探してますか?

探さない。買い換えたいと思ったらそれを買いにいくだけです。

—– 色やサイズ感など、同じアイテムでもトレンドに影響を受けることはないですか。

まったく(笑)。BMくらいの“ゆとり”のあるサイジングは着るけど、流行のオーバーサイズってまた別じゃないですか。あれは着ていて落ち着かないですね。

—– 今日はグリーンの靴下ですね。ローファーに合わせる靴下は、なにか意識して選ばれていますか?

持っているのはチャコールグレー、ライトグレー、ブラウン、グリーン、パープルの5色で、全部〈パンセレラ〉です。季節によってコットンとウールを使い分けていますが、この5色があればドレスでもカジュアルでも困ることはありません。

なかでも年間を通してよく履くのがグリーンですね。足元に少し変化が出ますし、意外と合わせやすいので一足あると便利ですよ。


ストレスなく履ける、「5203ラスト」

—– 他のローファーと比べて、ハドソンならではの魅力はどこだと思いますか?

木型ですね。ハドソンに採用されている「5203ラスト」は、横幅と踵のバランスがすごく良いと思っています。ローファーって紐靴と違ってサイズ調整ができないので、足との相性がかなり大事なんです。同じチーニーでも木型が変わればフィット感は全然違います。

—– 履き慣らしも比較的楽ですか。

ハドソンの特徴として、甲を押さえるヴァンプ部分が比較的深めなので、足の抑えが効きやすいんです。そのおかげでホールド感もありますし、最初からストレスなく履きやすいローファーだと思います。


良い靴とは、無理をしない靴

—– これまで多くの革靴を履いてこられたと思いますが、靴選びで大切にしていることはありますか?

自分に負担がかからないことですね。

今愛用している革靴も、3年くらいのものから20年選手までありますが、どれも足の形に合っていて気持ちよく履けるものばかりです。欲しいデザインがあっても、「足が痛くなりそうだな」とか「長時間履くのは難しそうだな」と感じた木型は購入を避けています。

—– 店頭で少し試し履きしただけでは、なかなか分からない気もします。

そう思われる方も多いんですが、そんなことはないですよ。

足を入れて2〜3分くらいすると、最初は縮まっていた足が少し開いてきます。その時に当たる場所や窮屈に感じる部分があれば、長時間履いた時にも痛みが出る可能性があります。

逆に、それを感じない靴もあるんです。それは「自分の足に合っている」ということなんだと思います。

無理して購入しても、使っている中で身体的な痛みは苦痛でしかありませんし、いずれ履かなくなってしまいます。長く履き続けてこそ、初めて愛着もわいてくると思います。

だから、靴選びは無理をせずに行ってください。

同じチーニーのローファーでも、ハドソンとは木型の異なるモデルも展開しています。合う靴や木型を探したいという方は、ぜひ店頭で試してみてください。渋谷店でもお待ちしています。

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Photo by Yuya Kawajiri

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