イギリスとメガネ | BRITISH MADE Staff blog

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イギリスとメガネ

皆様こんにちは、いつもBRITISH MADEのスタッフブログをご覧頂き誠に有難うございます。

気温も高くなり、夏の到来を感じます。

夏といえば、サングラスやメガネが私は必需品になります。

今回はイギリスとメガネについて少しだけ、お話を。

イギリスのメガネブランドといえば、CUTLER AND GROSS(カトラー・アンド・グロス)やOLIVER GOLDSMITH(オリバーゴールドスミス)やSAVILE ROW(サヴィル ロウ)などが有名です。

例えば、丸メガネでお馴染みのジョンレノンが着けていたメガネの一つがSAVILE ROWですし、最近ですとキングスマンの映画に出ているコリン・ファースのメガネはCUTLER AND GROSSです。

さて皆様は、AlghaWorks(アルガ・ワークス)という名前をご存知でしょうか。

Algha Worksは1932年に始まった工房です。

40年代に入るとイギリスのNHS(国営医療保険制度)が誕生し、 メガネ業界に対しデザインや素材の品質、価格などの規制を課しました。

Algha Worksは50年代〜70年代初期まで、NHSから安定的な大量受注を受け、 400種類以上のメガネを生産していました。

国民に無償提供していたメガネですが、支給品といいながらも一人一人にあったメガネを作っているのですから、凄いですよね。

不確かですが、この時のメガネでジョンレノンが使用していたものもあったはずです。

80年代に入ると、大きな転換期を迎えます。 イギリス政府が、NHSからのメガネの無償提供を廃止しました。

経営のほとんどをイギリス政府の政策に頼っていたため、経営状態が悪くなり 伝統的な工房を保護する意味も込めて、アメリカンオプチカル社 に買収されました。

アメリカンオプチカル社から、1988年にAlgha Worksの技術の結晶を ブランド化して売り出すということで、”SAVIRE ROW(サヴィル ロウ)” が誕生しました。

1996年にアメリカンオプチカル社も、経営状態が悪くなり、Algha Worksを 手放すことになりました。

その際に歴史のある工房を救おうと今度はイギリス の眼鏡の会社が、本国へと買い戻しました。

そんな歴史ある伝統的な工房が作り出す技術は素晴らしく、私自身もその魅力に魅せられて収集しています。

特にROLLED GOLDと呼ばれる 伝統的な製法があるのですが、24金の輝きを保持した状態で作成されるのでメッキ加工とは見た目の美しさが全然違います。また、耐久性もあるので安定感もあります。

大量生産ではなくハンドメイドの少量生産にこだわった、本物のクラシックなメガネであり世界に愛されるメガネであると私は思っています。

これを期に興味をもって頂ければ幸いです。

ラシック名古屋店 大橋