GWはケンゴン履いて華厳の滝へGO!! | BRITISH MADE Staff blog

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GWはケンゴン履いて華厳の滝へGO!!

皆様こんにちは。

このタイトルにビビッときた方はもうご存知だと思いますが、ケンゴンがついに「アニ散歩」デビューしました。

そこで本日は改めてケンゴンの魅力を紹介したいと思います。

JOSEPH CHEANEY ー CAIRNGORM 2R ¥76,680

ケンゴンを語る上でまず触れるべき点はヴェルトショーン製法です。

ヴェルトショーン製法は、見た目はステッチダウンに似ていますが、構造は大きく異なります。グッドイヤーウェルト製法と同じようにリブが付いているので、隙間を埋めるためにインソールとアウトソールの間にコルクが敷き詰めてあり、シャンクも入っているのでステッチダウン製法の革靴と比べて、履き心地が良く、長く履きこんだ際にオールソール交換も可能です。さらにウェルトの上にアッパーが乗っており、アッパー、ウェルト、アウトソールを出し縫いで止めている為、防水性が非常に高いのも特徴です。

一度ライニングとアッパーを一緒に釣り込んだ後、アッパーのみ戻し、革にシワ等入らぬ様、またライニングとアッパーがしっかりと密着するように丁寧にウェルトの上にアッパーを乗せるという工程が追加される為、生産に非常に手間がかかる上、熟練した職人技術と特殊な機械も必要になるので生産数が限られています。

また、ベローズタンも注目すべきディティールです。タンが両サイドの羽根に縫い付けられている為、羽根部分から靴の中に雨が入ってこない構造になっています。因みにチャーチのシャノンにも同様のディティールが組み込まれています。

アッパーにはウェインハイマー社のグレインレザーを使用。撥水性があり、やや大きめで独特のシボ感が男心をくすぐります。ウェインハイマー社は名タンナーとして名を馳せた「カール・フロイデンベルグ」の伝統と技術を継承したタンナーです。

アウトソールはイッツシェイド社のコマンドソールになっており、さらにダブルソールの為、非常にタフです。イッツシェイド社のホームページによると1940年には英国軍にも採用されていたという由緒正しきソールです。
因みにイッツシェイドはローマ字で「ITSHIDE」と書くのですが、ケンゴンのソールに記載されたその文字を見たときにアニキがボソッと「ぱっと見、いしだ(ISHIDA)に見えるよね」と言ったとか言わなかったとか…。

それではタイトルに戻り、最後は「華厳の滝」の写真でお別れとさせて頂きます。

※はっきりと覚えていませんがいつかの冬です。

お付き合い頂きありがとうございました。

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