BRITISH MADE TOURS|創業50周年を迎えたLAVENHAMの工場を訪問しました | BRITISH MADE Staff blog

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BRITISH MADE TOURS|創業50周年を迎えたLAVENHAMの工場を訪問しました

いつもブリティッシュメイドのブログをご覧いただきありがとうございます。銀座店尾山です。

 

ブリティッシュメイドが企画するBRITISH MADE TOURS を皆様ご存知でしょうか?「ブリティッシュプロダクトのルーツと魅力を知る」というテーマの元、10月中旬に第2回目を開催し、今回は8日間でイギリスの3つの街と3つの工場を訪問しました。イギリスの永く愛用できるモノをお届けするブリティッシュメイドだからこそ企画できる、観光だけではない英国の暮らし・モノへの向き合いかたなどライフスタイルに着目した、他とは一味異なるこのツアーの魅力を皆様へ知っていただけたらと思います。

 

ツアー第2回目で初めて訪問したラベンハム工場の見学レポートをお届けします。私自身ずっと大好きなブランドだったので非常に楽しみにしていました。

ラベンハムは今年創業50周年を迎えたキルティングメーカー。ラベンハムという名は創業地の名前からきていて、現地ではラベナムという愛称で親しまれています。

まず私たちを迎えいれてくれたのがオーナーのニッキーさん。

最初にラベンハムの遍歴について説明してくださました。いまや英国アウターブランドを代表するラベンハムも、最初は街の生協が運営する小さなお店での販売から始まったそうです。ここまで人気のあるメーカーに成長するには並大抵の努力ではなかっただろうなと思いました。

ラベンハムのキルティングは、元々エリザベス女王が乗っている馬のために作られたホースブランケットが由来なのですが、女王のお写真も応接間に飾られていました。

 

まずはホースラグを作る部屋。今でもオーダーがあるそうです…!英国の気候に合わせて作られたキルティングだからこそ今でも馬が快適に過ごせるのでしょう。創業から50年間同じデザインが選ばれるということはすごいことです。

次に工場の1階にあるのが商品と生地の管理庫です。私たちが普段目にするラブンスターというポリエステルの定番素材から、様々なショップさんの別注に対応できるものすごい種類と数の生地が並びます。


今、英国では”Ethical Fashion”(エシカルファッション)という考え方が広く支持されており、ラベンハムでもペットボトルなどを再利用した素材を使用した新しい生地の開発をしているところだそう。課題も多く難しい点が多いそうですが「モノを生産する側としてエシカルな考え方を支持するのは当たり前のこと」とニッキーさんは語っていました。

 

次にあるのがキルティングルーム。3台のキルティングマシーンが稼働し、1センチの幅に19のステッチが施され、1週間で最大3000メートルキルティングできるそうです。糸のテンションは人が調整し、仕上がったキルティング生地の検品も人が行っていました。

思っていた以上に柔らかい中綿がしっかり入っていました。だから温かいんですね。

マシーンにはそれぞれ名前がつけられていて、さすがキルティングブランドの要的な存在で大切に扱われていました。

 

 

次がカッティングルーム。キルティング生地に合わせて手動と機械で裁断するものを分けていて、今回は機械のほうを動かしていただきました。約25枚の生地を重ね、PCでプログラミングした型に合わせマシーンがカッティングしていきます。

セッティングや検品に2名のスタッフが常駐し見守るそうで、1回のカッティングで約100着分のパーツが作れるそうです。ものすごいスピードで機械が動いてあっという間にパーツごとに裁断されました。

全行程の中で一番ハイテクな雰囲気の溢れる部屋で、長い歴史の中で変化しながらも大きく成長したラベンハムの今が見えた気がしました。

最後がソーイングルームです。大きな体育館ほどの工場内には、生産ラインが3つあり、モデルごとの難易度に応じて振り分けているそうです。働いている方の9割以上が女性でした。

チーフのキャロラインさんが一つずつの工程を丁寧にガイドしてくださいました。パーツとパーツをつなぎ合わせるのは全て人の手だということに改めて驚きました。

皆さん和やかな雰囲気のなか楽しそうに働かれていました。ラベンハムの温かみ溢れるデザインと雰囲気の起源はそこなのかもしれません。

 

ファイナルインスペクションでは指示書と照らし合わせ最終の検品を行います。直すべきパーツがあれば細かくても一つずつ直すそうです。ここだけでなく各セクションの最後に必ず検品する人がいました。時間と労力がかかる部分だと思いますが、その質にこそにラベンハムはこだわっています。

工場見学のあとはスタッフの皆さんとランチをしました。私はキャロラインさんと同じテーブルでしたが、キャロラインさんはお母さま(今は引退されたそうです)と娘さんと3世代ラベンハムで働いているそう!毎週金曜日の午後は工場全体がお休みになっていて、家族の時間を大切にできることがラベンハムで長くみんなで働ける理由だと言っていました。

働くみなさんの笑顔がなにより印象的で、とても居心地のよい工場でした。みなさんの眼差しは温かくも真剣で、そこには50年の歴史のなかでキルティングに誇りを持ち、守りながらもより快適で着心地を追及するメーカーとしての姿勢を感じます。私たち消費者だけでなく、地域に根差すメーカーとして作り手からも愛されているメーカーだからこそ50年選ばれ続けてきた歴史があるわけで、そういうメーカーが創るものはきっとこれからも永く続いていくんだろうと思いました。

いよいよラベンハムが活躍してくれるシーズンに入りました!皆様のお手元にあるラベンハムもこの工場から1着ずつ大切に作られたものです。時々この工場に思いをはせていただきながらご愛用いただければ幸いです。

 

今シーズンのラベンハム商品を見たいなという方はこちらからどうぞ!

■2019AW LAVENHAMラインナップ

英国らしいエシカルなマインドの溢れるブリティッシュメイド別注モデル(MENS/LADIES)が私のオススメです。

 

次回のブリティッシュメイドツアーズブログは一緒に同行した名古屋店岩倉のレポートです。
お楽しみに!

 

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