初心者キャンパーがお届けするキャンプとイギリスの意外な関係

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初心者キャンパーがお届けするキャンプとイギリスの意外な関係

皆さま、こんにちは。

本日のブログは博多店で店長をしております近藤がお届けいたします。

本日のブログのテーマはズバリ“キャンプ”!

というのも、先日ずっと行きたかった初めてのファミリーキャンプを体験しまして、実際にやってみたことで改めてその魅力にドップリと浸かっております。屋外で宿泊するという行為そのものが非日常的で面白いのですが、何よりも自然の中で過ごしている感覚を常に感じられ、非常に癒されました。

熊本県にある四季の里旭志というキャンプ場に行ったのですが、なんと当日は他の宿泊客がおらず、貸し切り状態だったため、周りを気にせずに存分に初キャンプを楽しむことができました。

 

山の上から見える綺麗な景色が非常に印象的なキャンプ場でしたので、もし皆さまも九州でキャンプをされる際は、ぜひ検討してみてください!

今回、季節やキャンプ用品の選定と購入、はたまた前日に子供が熱を出すなどのトラブルも含め、実際にキャンプに行くまでに実に1年近い準備期間があったのですが、その中で色々と学んでいくうちに、自分がブリティッシュメイドのスタッフとして関わっているイギリスと、キャンプの面白い関係性を知ることができました。本日は日ごろあまり触れることのない、キャンプの歴史についてお届けできればと思います。

まず最初に、レジャーとしてのキャンプを生み出したのはイギリスだということを皆さんご存じでしたでしょうか?

 

19世紀後半に産業革命によって工業生産力が向上し、労働者の収入が増えたことに加えて労働時間も短縮されていきました。生活にゆとりのできた労働者たちは、余暇に自然を求めて街から離れ、サイクリングやカヌーなど様々レジャーに興じていきます。その時の宿泊手段として生まれたのがレジャーとしてのキャンプであり、訓練などではない現在の余暇を楽しむためのキャンプはこうして確立されていきました。
(参照元:http://museum.world.coocan.jp/european_booth/index.html

 

また、この時代に生まれたレジャーのひとつとして、現在ブリティッシュメイドでも取り扱いがスタートした、Caledoor/カレドアーの着想源となっているランブリングも生まれました。

いかに当時の労働者たちが自然を求めていたのかよくわかりますね。私も今回キャンプに行った帰りは、体は疲れているのに気持ちは穏やかでとても心地よい感覚だったことを覚えています。子供たちも帰りの車ですでに「また行きたい!」と言っていたので、子供たちにも自然は良い影響を与えてくれたのだと思っています。自然の中で過ごすことでストレスレベルが下がることも多くの研究で言われているので、当時の方々は科学的に見ても正しいリフレッシュの方法を選択されてたのだといえます。

 

話をキャンプの歴史に戻します。当時の移動手段としては「ホースキャラバニング」と呼ばれるキャラバン(木製の大型4輪車)を馬で引くものが主流でした。自動車が普及していない19世紀後半では、馬車以外の道路通行が制限されていたという背景もあり、この方法が取られたのだといわれています。

 

このホースキャラバニングを用いたキャンプが現在のオートキャンプの起源だと言われているようです。

その後、1910年以降に自動車の爆発的な普及とともにホースキャラバニングは衰退していくのですが、代わりにトラックを改造してキャラバンを引くなど、現在のキャンピングカー(トレーラー)に近い車がこの時誕生しています。ちなみにアメリカとイギリスではキャンピングカーの仕様も異なるようで、馬で引くことをルーツとしているイギリスのキャンピングカーは軽量なモデルが多いのだそう。

 

私自身今回のキャンプには自家用車であるコンパクトカーで行ったのですが、欲しいを先行して購入したキャンプ用品たちの積載に非常に苦労しました……。そんなギュウギュウの私たちを横目に悠々と通り過ぎていくキャンピングカーを見たとき、すぐさまスマホでキャンピングカーを検索したのはいうまでもありません。

また、今のようにネットで情報交換ができない時代、当時のキャンパーたちは親睦や情報交換などのためのキャンピングクラブを結成しており、1932年に世界のキャンパーが言語、民族、国家の違いを越えて集まり、国際的なレベルで健全なキャンプの普及、安全や環境保護などに関する意識の向上を目的としたFICC(現在の国際キャンピング・キャラバニング&モーターキャラバン連盟)が設立されました。

 

FICCは32カ国、約56の団体が加盟する世界最大の国際キャンプ組織として、現在でも活動を続けており、日本にも「日本オートキャンプ協会」というものが存在しますので、気になられた方はぜひ検索してみてください。
(引用元:https://www.autocamp.or.jp/

 

今回はイギリスでレジャーとしてキャンプが親しまれるまでの歴史的な背景をお伝えしました。それによって分かったのはキャンプの魅力は今も昔も変わらず、“日常から解放されて自然と非日常を楽しむ”というところではないかと思います。そう考えると、なぜ今の時代にキャンプがこれだけのブームを見せているのかも分かるような気がしますね。

 

私もこのブログを書きながら、次はどんなキャンプをしようかと考えると、色々なアイデアが止まらなくなってきました!そんな中私がみつけた憧れのキャンプ動画を最後にご紹介したいと思います。

 

 

 

こちらは日本生まれで現在イギリスに暮らすタニアさんの「おいしいは嬉しい/ Village home」に投稿されているキャンプ動画。時間の流れがゆっくりで、お子さまへの深い愛情を感じる何とも自然体な空気感がとても素敵な動画となっております。

 

以前ブリティッシュメイドのPOP UPで販売していたようなベルテントやシャンデリアも登場しています。私もまた家族とこういった時間を過ごしたいなと思いました。また、あとで気づいたのですが、なんとタニアさんの旦那さまは、あの有名なジャミロクワイのキーボードである音楽家、マット・ジョンソン氏というのにも驚きました。10代の時、衝撃を受けたあのグループとこういった形で再会できたのもまた面白い体験でした。

 

タニアさんは他にもイギリスで“質素、ときどき贅沢な暮らし”をテーマに様々な動画をあげておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

 

また、キャンプに興味がある方は、博多店にお越しの際、ぜひ私まで声をかけていただけますと非常に嬉しく思います。先輩キャンパーの方々からもお話を通して色々とレクチャーをいただければこんなに嬉しいことはありません。これからキャンプを始めてみたいという方もぜひお話ししましょう!

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

博多店 近藤

 

BRITISH MADE 博多店
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