
※前編では「ソールの特徴を知る」と「グッドイヤーウェルト製法とウェルトの種類」をご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
ソール交換のタイミング





革靴を長持ちさせるために

反り返り防止とシワ伸ばしの効果を十分に得るため、しっかりテンションがかかるサイズを。ただし、テンションが過剰だと靴が変形してしまい、フィット感を損なう。靴のフォルムを崩さず、きれいな状態に戻る張り具合が理想。

水濡れ時に摩擦は厳禁。表面の水分を軽くふき取る程度に。ソールが乾くよう、シューキーパーを入れてから、浮かせて休ませると良い。急激な温度と油分、水分の変化は、型崩れやひび割れ、硬化などを引き起こす。自然乾燥で対処するのが正解。

ミトンやスエード用ブラシなどに加え、アウトソールクリームも欲しい。レザーソールが硬化するのを防ぎ、防水効果まで望める。悪臭除去や防カビにはシューフレッシュを。
■適材適所のブラシ使い
ホコリを落とす際は毛の細い馬。クリームの塗り込みはコシが強い豚毛で。仕上げの磨きに柔らかい山羊毛など、目的に応じてブラシを使い分けると◎。
Text by S.Kanai / 金井 幸男