素材別、アウターの選び方と着こなし術 | 男性編 | BRITISH MADE

素材別、アウターの選び方と着こなし術 | 男性編

2016.10.30

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そろそろアウターが活躍する季節。デザインやカラーなどで選びがちだが、素材選択も重要なところ。特に秋冬は選べる素材のバリエーションが増え、着用シーンに合わせたコーディネートで見栄えも大きく変わる。今シーズンは素材選びにこだわって、スタイリッシュなアウタースタイルにチャレンジしてみよう。

防寒はもちろん、見た目や着こなしにも影響を与える素材選び。そこでドレスからカジュアルまで旬なスタイリングを得意とする四方章敬さんに、素材をベースにしたアウターの選び方やおすすめのコーディネートを指南してもらった。「デザインやカラーで遊びが少ない男性服では、素材選びは楽しみのひとつ。季節ごとに適した素材がさまざまにあり、特に英国はその宝庫。シーンに合わせた素材選びをして、お洒落な着こなしができるようになれば、より大人のスタイリングにランクアップできます」

キルティングは英国的王道のドレススタイルでキメる

20161030_outer_01 Outer:DENSTON 2S、Shirt:Drake’s、Tie:50oz SILK TIE、Shoes:REGENT、Glove:MENS LEATHER GLOVE
ラベンハムを象徴する、冬の定番素材のキルティング。「ドレス寄りに今季アップデートした『デンストン2S』のこちらはポリエステル素材なので、ビジネスにもカジュアルにも合わせやすいですが、特に紡毛感のあるフランネルとの相性は抜群。トレンドのグレンチェックスーツで英国的な王道スタイルをキメましょう(四方)」。キルティングのツルッとした素材感には、シルクタイの美しい光沢感を合わせるのがポイントだ。

20161030_outer_02 キルティング
2枚の布の間に綿や芯地を入れ、ミシンや手差しでステッチをかけて仕上げたもの。ラベンハムのポリエステル素材は「ラブンスター」と呼ばれ、マットな風合いで強度が高く、撥水加工も施されている。

雨の日も安心のベンタイルは遊び心をプラス

20161030_outer_03 Outer:SB4 Unlined Ventile、Shoes:HUDSON、Umbrella:STICK UMBRELLA
防水性・防寒性に優れたコットン梳毛素材のベンタイルは、さらっとした見た目が特徴。「ベーシックなステンカラーコートなので、3シーズン着用できる梳毛のジャケット&パンツスタイルがしっくりハマリます。インナーも素材感を揃えてハイゲージニットですっきりとさせ、色目が沈みがちになる季節なので、ホワイトのタートルニットで明るめな表情に。足元は表革のローファーで傘も迷彩柄と、オフィスでも使えるスタイルに小物で遊びを加えています(四方)」

20161030_outer_04 ベンタイル
1930年代に英国空軍パイロットの耐水服素材として開発されたベンタイル。超高密度のコットン100%素材で、快適な着心地でありながら、防寒・防水に優れた高機能性をあわせ持っている。

ワックスコットンに洗練さを加えた大人のアウトドアスタイル

20161030_outer_05 Outer: Cottenham Jacket、Knit:Guernsey WOOLLENS、Scarf:Drake’s、Shoes:PENNINE 2R
アウトドアシーンの定番、ワックスコットンを使用したプライベートホワイト V.C.のコッテンハムジャケット。「ローゲージニットや紡毛系パンツ、マフラーやグレインレザーの革靴など、ざっくりとした素材感で統一しました。リアルなアウトドアスタイルにするのではなく、小物の味付けで大人っぽく洒脱に着こなすのがポイントです。重量感のあるアウターは重くなりがちなので、パープルカラーを挿すことで軽やかさを演出しています(四方)」

20161030_outer_06 ワックスコットン
船の帆に由来を持つワックスコットンは、高い撥水性と防汚性を持ち、同時に防寒性を兼ね備える。厳しい気候の中で実用面から生まれ、今では英国のカントリースタイルを代表する素材の一つとなっている。

メルトンのG1ジャケットでドライブを軽快に!

20161030_outer_07 Outer:Private White V.C.、Knit:JOHN SMEDLEY、Scarf:Drake’s、Shoes:MIRFIELD
カジュアルシーンに欠かせない、スタイリッシュで保温性も高いパイロットボンバージャケット。「地厚なハンドメイドのメルトン素材のボンバージャケットには、ハイゲージのクルーネックニットをインナーに合わせてバランスを取っています。濃いネイビーカラーなので、ボトムは色落ちしたデニムが好相性。足元は落ち着いたカーフレザーのスニーカーで、上品でシックなドライブスタイルに。首元にはスカーフを巻くことで軽やかさを演出できます(四方)」

20161030_outer_08メルトン
縮絨加工した厚手の紡毛織物で、表面の毛羽を剪毛しフェルトのように仕上げたもの。柔軟で地合いが密なので保温性に富んでおり、手触りがソフトで重厚感のある見た目が特徴。

モールスキンの優しい顔つきでリラックスした休日を!

20161030_outer_09 Outer:MoleSkin Bomber、Shirt&Tie:Drake’s、Cardigan:JOHN SMEDLEY、Shoes:RYDER、Bag:Glenroyal
ミリタリーなMA-1をモールスキンの上品な素材感とスリムなシルエットで、ドレスな雰囲気に仕上げたジャケット。「モールスキンの表面感に合わせて、紡毛系のタイやスエードシューズで素材のトーンを揃えています。ドネガルツイードのパンツやウールタイを合わせて、休日でも上品さを忘れないアダルトな着こなしに。インナーのニットを華やかな赤のカーディガンにすることで、リラックスしたスタイルが完成します(四方)」

20161030_outer_10 モールスキン
“モグラの毛皮”を意味するモールスキンは、太番手の綿糸を綾織りにして生地両面を起毛させ、織り上げたもの。しっかりした地厚な生地でありながら、手触りが柔らかく滑らかで、保温性も高い。

素材別のアウターの着こなし、いかがでしたでしょうか? 「着用シーンに合った素材を使ったアウターを選び、その素材感に合わせたコーディネートを心がけるのが基本。あえて異素材同士を組み合わせる上級テクもありますが、まずは素材の見え方を合わせた着こなしを守るのが正攻法です」と四方さんはアドバイス。「キルティング」「ベンタイル」「ワックスコットン」「メルトン」「モールスキン」、それぞれの素材の特徴や個性を覚えて、今年の冬はアウターを軸としたお洒落を楽しんでいただきたい。


Text by Yasuhiro Okuyama / 奥山泰広(POW-DER)
Photo by K.Suzuki / 鈴木克典


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四方章敬さん

実力派の若手として多方面から支持されるスタイリスト。「LEON」「Mens’ EX」「Safari」など人気男性ファッション誌を数多く手掛ける。クラシックの基本を踏まえつつ、モダンなエスプリを効かせたコーディネイトにファンも多い。スーツなどのドレススタイルからカジュアルモードな装いまで、幅広い守備範囲も持ち味。

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