
冬は英国スタイルの魅力を味わうベストシーズン。ブリティッシュメイドにもこの時季にぴったりなアイテムが続々と入荷しています。いずれもスタイリスト四方さんがディレクションを手がけ、ベーシックでありながら旬な着こなしも楽しめるよう工夫を凝らした力作。その活用例をご本人に提案いただきました。
Style 01|モノトーンスタイルで、ツイードコートをモダンに
アウター:リバーシブルコート / デボン ¥132,000(BRITISH MADE)シャツ:デニムシャツ / リバプール ¥29,700(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ / ポーツマス(フランネル) ¥36,300(BRITISH MADE)
シューズ:【別注】ハドソン(ラバーソール/カーフ) ¥94,600(BRITISH MADE)
「今年もいよいよコートが活躍する季節。ブリティッシュムードを楽しむなら、ツイードのステンカラーは外せないところです。ここでぜひ意識していただきたいのが、どこかに今どきなアップデート感を取り入れること。トラッド色の強いコートのため、コッテリ固めると古めかしく見えてしまうからです。たとえばこのように、モノトーンでまとめればグッとモダンな印象に。大柄のチェックコートですが、色数を絞ることですっきり見えるのもポイントですね。シャツはデニム、パンツはフランネルと、様々な素材を取り入れて服装に奥行きも演出しました」
Style 02|王道ブリティッシュスタイルは、インナーにヒネリを
アウター:リバーシブルコート / デボン ¥132,000(BRITISH MADE)ジャケット:シングルジャケット / テムズ(ツイード) ¥83,600(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ / ポーツマス(コットンドリル) ¥29,700(BRITISH MADE)
「ブラウンのヘリンボーンツイードコートにツイードジャケット、ベージュパンツを合わせて、王道のブリティッシュスタイルを楽しむのもいいですね。昔ならシャツ&ネクタイやシェトランドニットなどを合わせるところですが、スウェットを選んでアップデート感を表現しました。ブラウン〜ベージュ系で統一しつつ、インナーの白で軽やかな抜けを作っているところもポイントです。ちなみにこのコート、ツイードの裏にコットンを張ったリバーシブル仕様。2WAYで着られることはもちろん、このようにボタンを開けて羽織ると襟元から裏面がチラッと覗いていいアクセントになるんです」
【Key Item】1着で2通りの顔を楽しめるリバーシブルコート
1980年代のヴィンテージコートをイメージした「デボン」。小ぶりな襟と一枚袖のラグランスリーブ、ふんわりと広がるAラインシルエットが特徴で、丸みを帯びた優美なショルダーラインを描き出します。芯地を最小限にとどめることで、軽く柔らかな着姿を演出するのも特徴です。ツイード/コットンのリバーシブル仕立てで、今季はブラウンヘリンボーン/ベージュと白黒千鳥格子/ブラックの2種類を展開。どちらも表裏でガラリと違う顔つきを楽しめます。
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Style 03|ネイビーワントーンで、ミリタリースタイルを都会的に
アウター:フライトジャケット / リーミング ¥48,400(BRITISH MADE)トップス:スウェットシャツ / レスター ¥20,900(BRITISH MADE)
パンツ:カーゴパンツ / バース ¥36,300(BRITISH MADE)
シューズ:【別注】ハドソン(ラバーソール/カーフ) ¥94,600(BRITISH MADE)
「MK4タイプのフライトジャケットにカーゴパンツを合わせて、ブリティッシュミリタリーをテーマにスタイリングしました。全身をネイビーで統一することにより、骨太でありながら街にも馴染むスタイリッシュさを演出しています。ちなみにパンツは今季の新モデル『バース』。ブリティッシュカーゴをモチーフにしつつ現代的なアレンジもプラスしました。シルエットの調整に加え、特徴的な裾のドローコードをあえて排してシンプルに作っています。このように、細部が今どきにモディファイされたアイテムを選ぶこともミリタリースタイルに洗練を加える秘訣ですね」
【Key Item】スーパー100’sウールでリッチに仕上げたRAFブルソン
RAF(Royal Air Force・英国王立空軍)に採用されていたMK4フライトジャケットをモチーフとする「リーミング」。前立てを中心からずらしたアシンメトリーなデザインと、ショート&ワイドな独特のシルエットが特徴です。テーラードウェアのようなアイロンワークを取り入れ、上質な立体美も表現しました。今季は高級スーツなどにも用いられるスーパー100’sウール版が登場。高級感ある光沢と豊かなドレープが上品な装いに貢献します。
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Style 04|英国ニットは“ニュアンスカラー”で旬に
アウター:フライトジャケット / リーミング ¥48,400(BRITISH MADE)トップス:ラグランセーター / ブリストル ¥39,600(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(ベルトループ付き / ウール) ¥35,200(BRITISH MADE)
シューズ:ケンゴン ¥99,000(BRITISH MADE)
「冬のブリティッシュスタイルにはニットも欠かせません。なかでもざっくりと素朴なミドル〜ローゲージ系が英国らしいところですが、今季のブリティッシュメイドではちょっとしたヒネリを加えてみました。ベースは定番的なフィッシャーマンニットですが、ブルーとグリーンが混ざったようなニュアンスカラーに仕上げているのが特徴です。こういう色み、ハイゲージ系では珍しくないですが、ざっくりニットで探すと意外に見つからないんですよね。ちょっとした違いですが、シンプルに合わせても断然新鮮に見えますよ」
Style 05|ナチュラルトーンに、ネップニットでメリハリを
トップス:ラグランセーター / ブリストル ¥39,600(BRITISH MADE)パンツ:オフィサーパンツ / ポーツマス(コットンドリル) ¥29,700(BRITISH MADE)
シューズ:ケンゴン ¥99,000(BRITISH MADE)
「ここ5年ほどですっかり定番化した、冬のナチュラルトーン。全身をオフ白〜ライトベージュの明るい色みで統一するスタイリングで、ノーブルな上品さを演出できるのが魅力です。が、時折聞くのが“全身淡色だとノッペリとした印象に見えてしまう……”というお悩み。そこでおすすめしたいのが、ネップ入りのニットを取り入れたコーディネートです。遠目には無地ですが、ブラウンや黒の糸が全体に混じっているため立体的に見えるのがポイント。同系色でまとめても、メリハリの効いた印象になるんです」
【Key Item】これ1枚で旬に見える英国製フィッシャーマンニット
英国のニットメーカーに製作を依頼した「ブリストル」。スコットランドの伝統的なフィッシャーマンニットをベースにしつつ、袖をラグランスリーブにすることで力の抜けた印象も演出しています。ざっくりとした素朴なウール素材ですが、ニュアンスカラーやナチュラルトーンのネップなど現代的な色みに仕上げることで新鮮さも発揮。さらりとシンプルに着るだけで旬なスタイリングを演出できます。
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■ 四方章敬さん
「LEON」「MEN’S EX」「Men’s Precious」「THE RAKE JAPAN」など、ラグジュアリーメンズファッション誌で活躍中の四方章敬さん。イギリスの洋服に詳しいだけでなく、洋服が持つディテールとその背景を熟知、現代のファッションにまで精通するスタイリストです。
■ BRITISH MADE ORIGINAL WEAR COLLECTION
[キーワードはモダンブリティッシュ]
「イギリスにルーツを持つアイテムを現代のライフスタイルに合うよう再構築する」をテーマに、オリジナルウェアを展開。クラシックの良さを生かしつつ時代に合わせてモディファイすることで、モダンブリティッシュなアイテムを提案していきます。メンズアイテムはスタイリスト四方章敬が監修。
Instagram:https://www.instagram.com/bm_britishmade_clothing/
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Text by Hiromitsu Kosone / 小曽根広光


