自分のルーツ “英国靴と僕” | BRITISH MADE Staff blog

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自分のルーツ “英国靴と僕”

3月も終わり、間もなく4月。

今の職場に入社して早くも9回目の4月を迎えます。

長かったようで、あっという間のような・・・。

よくある話ではありますが、印象としてはこれが一番しっくりきます。

 

土曜日のブログはいつもと少し内容を変えて、

各スタッフにまつわる【イギリス】をテーマに毎週お届けしておりますが、

いざ自分になると…。

普段からもっと日々、自分とイギリスを考えておかなければと反省しつつも

今回は私がイギリスに興味を持ったきっかけをお話したいと思います。

 

きっかけはよくある話ですが一足の革靴を手に入れた事からでした。

今を遡ること15,6年前、友人の結婚式に呼ばれたのですが、

そういった行事に参加したことなど学生上がりの自分には全くなく、

スーツは何とか持っていたのですが、当日履いていく靴が無いという事に気づき、

慌てて雑誌でお店を探して原宿の某靴専門店へ向かいました。

若輩者&靴初心者という事で何もわからず、スタッフの方に何もも相談しないまま、

セールになっていたブラウンのセミブローグを購入。

My First English Shoes

※今となってはなぜ黒のストレートチップじゃなかったのか謎ですが…。

靴の製造国や磨き方・保管方法などを全く知らないまま購入した初めての革靴でしたが、

いたく気に入ってしまい、結婚式だけでなく、かなりの頻度で履いていたところ

ところどころに傷みが出てきてしまいました。

 

このままだとさすがにマズいと感じ、遅まきながら靴について調べてみたところ、

購入した靴が英国製のグッドイヤー製法の靴で修理も可能だという事、

また修理の前段階として普段からのお手入れが非常に重要だという事も同時に知り、

急いで靴を修理屋さんへ持ち込み、ケアグッズも同時に手に入れました。

 

修理から戻ってきた靴はあまりにもかわいそうな状態だったのか、

修理屋さんが丁寧にケアまでしてくれていたようで、なんだか購入したての時よりも

グッと、ググッと、グググッと魅力的に見え、実際に履いてみると

その格好の良さに惚れ惚れさせられました。

 

そこから、のめり込む様に靴の世界へ足を踏み入れ、

その後、いろいろな国の靴を試してみましたが、

最初の一足が英国靴だった事が大いに影響しているようで、

手にする靴は英国靴ばかりでした。

 

英国靴の真面目というか融通がきかないというか、どっちにしても無骨で堅物な雰囲気ながらも

履きこむほどに最初の堅さが程よく和らぎ、飾らない魅力を醸し出してくる英国靴の

見事なまでのギャップにいつの間にか心を掴まれてしまっていたようです。

English Shoes

今、振り返って考えてみると、こんな些細な出来事を通じ、革靴に興味を持ったことが、

自分が英国に興味を持つきっかけとなり、

ついには仕事にまでしてしまった大きな要因だったと気が付きました。

 

おそらくみな様にもさまざまな拘りをお持ちかと思います。

自分がなぜそのことに拘りを持つようになったのか思い返してみると、

忘れていた事やそのことにまつわる思い出などがふと頭に浮かんでくるはずです。

ゆっくりと過ごせる週末の時間をこんなことを思い返すことに使ってみるのはいかがでしょうか。

自分の拘りや愛着のあるモノがより一層魅力的に感じられるかもしれませんし、

思わず今の自分のルーツにも気が付くきっかけになるかもしれませんよ。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

ブリティッシュメイドでお待ちしております。