用途に合わせたタイの選び方[前編] | Drake’s 銀座店 Nakaより | BRITISH MADE Staff blog

BLOG

用途に合わせたタイの選び方[前編] | Drake’s 銀座店 Nakaより

皆さまこんにちは!ドレイクス銀座店のNakaです。皆様には大変申し訳ないのですが、コロナウイルス感染防止策の一環として銀座店を含め、3月28日(土)、29日(日)は都内にある店舗全て(青山店、丸の内店、新宿店)が臨時休業となっております。万が一お出かけの際はご注意くださいませ。

新型コロナウイルス感染防止に向けた営業時間変更のご案内

さて本日は当店にて取り扱っている無地のタイの使い分けをご紹介していきたいと思います。当店にもたくさんのお客様が50オンスタイやグレナディンタイなどの定番のタイをご覧にいらっしゃいます。同じ無地ではありますが、それら生地感の違うタイをどのようなシチュエーション、スタイリングで使い分けたら良いのか、そういった話をいつもよくさせていただいています。例えば、同じネイビーソリッドのタイをTPO毎に上手に分けて使いまわすことができたら、とても粋だと思いませんか。

今回のブログは前編、後編に分けて作成していきます。前編では簡単にバリエーションの紹介を、後編では実際にジャケットに合わせながら見ていきたいと思います。今後、もし皆様が困った場合にこちらをご覧いただき、あなたが考えているシチュエーションにぴったりなソリッドタイを見つけてみてください。もちろん、男性への贈り物をお考えになっている女性の方にも参考になるはずです。それでは前編を始めていきましょう!まずは下の写真の7本のタイをご覧ください。

(左から)
Drake’s – Satin Silk Tie¥25,000(税抜)
Drake’s – 50oz Royal Twill Printed Silk Tie ¥23,000(税抜)
Drake’s – Solid Super Repp Woven Silk Tie ¥25,000(税抜)
Drake’s – Fine Woven Grenadine Tie ¥23,000(税抜)
Drake’s – Large Knot Grenadine Tie ¥23,000(税抜)
Drake’s – Silk Tussah Tie ¥21,000(税抜)
Drake’s – Knitted Silk Solid Colour Tie ¥20,000(税抜)

同じネイビーのタイですが、多少の色の違いはあれど質感がそれぞれ違います。左のサテンタイから右に行くに従ってカジュアルな雰囲気が増してきます。ニットタイがカジュアルな装いというのは言うまでもないでしょう。

生地の質感が分かるように、寄りで写真を撮ってみました。タイの並びは変えていませんのでご安心ください。

サテンタイは表面の凹凸感が少なく、左から3番目のスーパーレップタイから凹凸感が強くなっていきます。左から4番目、5番目は同じグレナディンタイですが、両者には織りの細かさの違いがあります。その奥のタッサータイ、ニットタイは遠目から見ても生地感が分かるくらいの生地になります。それらの質感の違いをまずは認識し、使用するTPOや合わせるコーディネートを考えながら選んでいきましょう。

ではこれからタイの生地に分けつつ細かくお話をしていきます。

(左から)
Drake’s – Satin Silk Tie¥25,000(税抜)
Drake’s – 50oz Royal Twill Printed Silk Tie ¥23,000(税抜)

最もドレッシーなのはこの2本で、基本的にはスーツスタイルが好ましいでしょう。特に左のサテン生地はどの生地よりもフラットで均一な見栄えで、タキシードの衿などにも使用されます。美しい艶と滑らかな手触りが特徴で、実際に身に着けるとその艶と佇まいから重厚感のある印象になるでしょう。夜のパーティや食事会などやや華やかなシーンに最適です。

また、50オンスタイも近いイメージですが、斜文織の斜めに線が入っているような生地となります。サテンに比べると光沢感は抑えられ、張りも強くなります。こちらはサテンタイに対して、よりビジネスシーンに最適な生地感です。スーツスタイルに50オンスタイを巻くだけでどんなスタイルも引き締まりますし、かといって華やか過ぎる雰囲気はありませんのでビジネスシーンの定番として使用することができるでしょう。50オンスタイに関してはジャケパンスタイルでも使用できますが、ネイビージャケットにポプリンやブロードのシャツ、ウールのスラックスを合わせるなど、きちっとしたスタイリングに合わせることが望ましいです。パンツはチノパンやジーンズでは少々タイとの生地感に強く差ができすぎますし、シャツもオックスフォードなどの凹凸感の強い生地だと同様に合わせが難しいように感じます。

(左から)
Drake’s – Solid Super Repp Woven Silk Tie ¥25,000(税抜)
Drake’s – Fine Woven Grenadine Tie ¥23,000(税抜)
Drake’s – Large Knot Grenadine Tie ¥23,000(税抜)

こちらは先ほどのサテンタイや50オンスタイよりは生地の凹凸感が強くなり、生地の織り方を楽しめるようになってきます。左はスーパーレップ生地ですが、50オンス生地によく間違えられます。見分け方は、50オンス生地は斜文織のためタイに対してに垂直よりやや斜めに線が入って見え、スーパーレップ生地は平織りのためタイに対して斜め45度に線が入って見えることです。

基本的に50オンスタイとスーパーレップタイはほぼ同じようなシチュエーションで使用することができますが、ここでは使用用途を分けていきましょう。スーパーレップ生地はその名の通り、50オンス生地に比べ凹凸感が強く出ています。生地の張り感も、50オンス生地に比べ抑えられ柔らかなしっとりとした質感となっています。50オンス生地のようなフラットに近い見え方に対して、スーパーレップ生地はやや凹凸感が強い生地感の為、あまり気取らない堅実な印象を与えることができるでしょう。アメトラやアイビーでもよく使用される生地感でもあり、フランネルやツィード、コーデュロイ、コットン、リネンなどの個性のある生地との相性も良くなってきます。

右隣の2本のグレナディンタイにも言えることですが、タイは生地に凹凸感が出てくるとそのような生地に特徴のあるシャツやジャケットと合わせたくなってきます。例えば、このスーパーレップやグレナディンの生地にオックスフォードのボタンダウンシャツ、フランネルのスーツ。ジャケパンスタイルでも様々な質感の生地のジャケットとも相性が良くなりますし、50オンスタイと違いパンツにチノやジーンズを合わせてもこなれた雰囲気になります。

上の3つのタイはイメージ的には似たような用途で使えますが、スーパーレップは少し堅実な印象でグレナディンはやや垢抜けたようなファッショナブルな印象になります。特にグレナディンは2つの織りの粗さに分かれますが、左の細かいほうがスーツスタイルに合わせやすく、右の粗いほうが質感を楽しむことができ様々なジャケパンスタイルとも相性が良くなるでしょう。

Drake’s – Silk Tussah Tie ¥21,000(税抜)

これはシルク100%ですが、ネップ感(毛玉感)を強く残した生地を使用しスーツでもジャケットでも使用することができます。しかし、ここで重要なことは、スタイリングを組む時にこのタイの生地感に負けないようなスーツやジャケットを選ぶことです。例えば、春夏ならコットンやリネン素材、ウールでもホップサックのようなざっくりとした粗い織りのものなど、秋冬ならばコーデュロイやツィード、フランネル等のジャケットに合わせるとしっくりとくるでしょう。この生地感に負けないスーツやジャケットをお持ちであれば、必ず重宝することになる、そんなネクタイです。タイに光沢感もあまりないため、ジャケットも光沢があるものはあまり合わせることができません。普段から個性豊かな生地のスーツやジャケットをお召しになっている方はこちらをお選びください。

Drake’s – Knitted Silk Solid Colour Tie ¥20,000(税抜)

ニットタイは基本的にはジャケパンに合わせます。もちろんスーツにも合わせることができますが、TPOをよく考えつつスーツの生地感との相性を見ながら合わせると良いでしょう。タイの中でも最もカジュアルなスタイルのため、上のシルクタッサータイのような感覚で使用します。しかし、やはり違うのはこの剣先のデザインです。三角に尖ったかたちではないため、見るからにカジュアルな装いでありスーツで使用することは少し避けたほうが良いように思います。もし、スーツにこのようなカジュアルな装いを求めるのであれば上のグレナディンタイをオススメさせていただきます。しかし、このニットタイ自体がとても良い抜け感が出るため、必ず1本は用意しておきたいタイのひとつです。

いかがでしたでしょうか。同じ無地のタイでもそれぞれがここまで使用の用途やイメージが違うため、お客様自身の使用するイメージをもとにオススメさせていただいています。次回はこれらのタイを実際に合わせながら、具体的にどういった生地のジャケット、シャツで合わせていくべきかについてご案内していきたいと思います。

今週末は不要な外出を避けるべきかとは思いますが、暖かくなり春ものも見たい気持ちが出てきているかと思います。このWEBサイトでも購入はいただけますし、各店からの通販対応も行っていますのでもし気になる商品があればこちらのオンラインショップをご覧いただくか、直接お近くの店舗へお電話ください。

また、社会に落ち着きが戻り、楽しくお買い物ができるようになることを楽しみにしております。それまでは皆様もお身体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

Drake’s銀座店 Naka

 

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Navy and Brown Houndstooth Wool-Cotton Jacket #drakes #drakesginza #ドレイクス #ginzasix

Takahiro Nakagawa(@naka1127)がシェアした投稿 – 2020年 3月月24日午前3時46分PDT

 

Drake’s 銀座店 / BRITISH MADE
〒104-0061
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 5F
TEL:03-6263-9955
Email:ginza@drakes.com
営業時間:11:00-19:00 ※現在短縮営業時間にて営業しています。