2021年春夏 ドレイクス最新スタイリングを考察!|Drake’s銀座店 Naka | BRITISH MADE Staff blog

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2021年春夏 ドレイクス最新スタイリングを考察!|Drake’s銀座店 Naka

ドレイクス2021年春夏コレクションは、私たちにスタイリングの新しい可能性を提示してくれました。スポーティなスニーカーを用いたまるでアイビーリーガーの日常を切り取ったようなルックから始まり、5ポケットデニムパンツの着こなしのバリエーション、ドレイクスらしいサマーツィードを用いたジャケットのスタイリングなどなど。今季もドレイクスは止まることなく時代の先端へ私たちを導いてくれています。

本日のブログでは、私が考える2021年春夏コレクションにおける注目のアイテムや着こなしのポイントをご紹介していきたいと思います。ポイントとなるのは以下の3つです。

1. アイビーリーガーらしいスポーティなアイテムを取り入れる。

2. 5ポケットデニムパンツは色落ち具合で遊ぶ。

3. サマーツィードジャケットで春夏らしい生地感を楽しむ。

これらのポイントを今季のルックをご覧いただきながら皆様に私なりの考察を行っていきたいと思います。それでは早速始めていきたいと思いますので皆様お付き合いください!

 

1. アイビーリーガーらしいスポーティなアイテムを取り入れる。

Drake’s – Taupe Glen Check Linen-Silk Jacket ¥156,200(税込)

Drake’s – Bleach Wash 14.2oz Japanese Selvedge Denim Five-Pocket Jeans ¥46,200(税込)

Drake’s – Multi-Colour Fair Isle Knit Sleeveless V-Neck Jumper ¥49.500(税込)

Drake’s – Blue Oxford Cotton Button Down Oxford Shirt ¥27,500(税込)

こちらは2月に公開された『COLLECTION ONE, 2021』において最も印象深いスタイリングでした。これまでドレイクスではスニーカーを使用したスタイリングは行ってきませんでした。しかし、アイビースタイルが根底にあるドレイクスはさらに彼らの日常生活に入り込んでいきます。履きこんで色落ちしたようなデニムには、サマーツィードのジャケットとコットンカシミヤの贅沢なフェアアイルセーターを合わせています。サッカーボールまで使い、休み時間、もしくは放課後に友人たちとボールを蹴って遊んでいる瞬間を切り取ったような臨場感のある写真でした。

初めてルックブックに登場したこのスニーカーはなんと日本製のようです。スポーティでクラシックなスニーカーを用い、これまで以上にコンフォータブルでリラックスしたムードを作りだしたこのスタイリングは、久しぶりにこのようなスニーカーをジャケットスタイルで使ってみようかという気にさせてくれました。

 

Drake’s – White Oxford Cotton Cloth Button-Down Shirt ¥27,500(税込)

ここ数年、ドレイクスが提案しているスウェットシャツの新作です。こちらもとても印象に残っています。(残念ながら銀座店では取り扱いがありませんが…)ここでポイントとなるのはエレガントなジャケットのインナーとして使用している点です。ダブルのジャケットであればインナーにはシャツやセーター等を合わせたくなるのですが、ここではセーターの代わりにスウェットをインしています。エレガントなジャケットとスポーティなスウェットのコントラストが面白く、色や柄使いも抑えることでひとつひとつのアイテムの生地感が浮かび上がりとても清潔感があるスタイルのように見えてきます。

まさかとは思いましたが、腰ポケットに赤のレジメンタルタイを小さく挿しています。この小さくも印象的な『赤』の使い方はまるでイギリスの画家 コンスタブルの絵画を彷彿とし、イギリスらしい色使いを取り入れたスタイリングが出来上がっています。

 

写真左 Drake’s – Taupe and Green Houndstooth Linen-Silk Jacket ¥156,200(税込)

ロッカーで撮られたこの写真もスポーツに勤しむアイビーリーガーをイメージさせます。気の抜けたような座り方で、一人は靴さえ履いておらずソックスも脱げそうです。それらがとてもリラックスした雰囲気でこの2人に惹かれませんか。このルックでは使われていませんがイニシャルの入ったレタードトレーナーなどを着用していたとしたら、さらに学生気分を味わうことができたかもしれません。このルックを見たときに、スウェットシャツはセーターには出せない特別な雰囲気を作り出すことができることをよく感じることができました。

 

写真左 Drake’s – Taupe and Green Houndstooth Linen-Silk Jacket ¥156,200(税込)

写真右 Drake’s – Bleach Wash 14.2oz Japanese Selvedge Denim Five-Pocket Jeans ¥46,200(税込)

ジャケットのインナーにしているオーバーシャツもとても気になるところですが(この場合、アンダーシャツと言い換えたくなってしまいます。)、注目していただきたいのはスエードのローファーに合わせたアイビーソックスです。こちらもこれまでドレイクスでは使ってこなかったアイテムのひとつです。先ほどまでのスニーカーを使用したスタイルではこのソックスのラインを見せることはありませんでしたが、少しきっちりと見えるローファーを履いた瞬間にソックスのラインを見せるようになりました。スニーカーでは見せず、ローファーでは見せるという足し引きの感覚がとてもドレイクスらしいセンスです。ソックスのラインに使われているオレンジも、上着の色の同系色であり、同時にインナーのシャツとは全く違うカラーのため、色使いがとても美しく映えています。

クラシックなスタイルのスニーカー、スウェットシャツ、ラインの入ったアイビーソックス。いつものスタイリングにどれかひとつでも取り入れると今季のドレイクスらしいスタイリングが出来上がります。欲張って3つ全部取り入れてはいけません。最大2つまでなど、ルールを決めてトライしてみましょう。

 

2. 5ポケットデニムパンツは色落ち具合で遊ぶ。

デニムの盛り上がりは昨年末頃より加速しています。ドレイクスだけでなく、他のメーカーでも本当によく見かけるようになりました。個人的には、昨年末にドレイクスとコラボレーションをさせていただいたAime Leon DoreのSS21 UniformⅡのルックなどがドレイクスと肩を並べてカッコ良く見えましたが、これはまた別のお話です。話を戻しますが、このルックで注目をすべきポイントは裾が切りっぱなしになっているということです。これまでドレイクスでは、このようなダメージ加工のようなスタイルには手を出してきませんでした。今季もドレイクスの男性モデルのどのルックを見てもパンツの裾は綺麗に上がっています。しかしこの女性モデルの裾だけが切りっぱなしとなっておりとても印象深いスタイルです。

個人的なイメージですが、裾が綺麗に上がっているスタイルはアイビーリーガーのような優等生のスタイルのイメージで、裾が切れっぱなしのようなスタイルはどちらかと言うと不良(言い方が悪いかもしれませんが…。)のようなスタイルな気がします。よって、アイビーが根底にあるドレイクスではダメージ加工を施したようなスタイルはこれまで提案してこなかったのだと思います。がしかし、今シーズン初めて目にすることとなりました。この切りっぱなしのデニムスタイルは今後私たちが取り入れるべきスタイルとして検討をしても良いのではないでしょうか。

 

写真左 Drake’s – Bleach Wash 14.2oz Japanese Selvedge Denim Five-Pocket Jeans ¥46,200(税込)

Drake’s – White Fine Cotton Two-Pocket Work Shirt ¥42,900(税込)

写真右 Drake’s – Stone Wash 14.2oz Japanese Selvedge Denim Five-Pocket Jeans ¥46,200(税込)

デニムの色に注目してください。男性は少し色落ちし、女性は随分明るく色落ちをしています。デニムは色の濃さで楽しみましょうというメッセージが伝わってくるようです。銀座店も含め、ドレイクスではブルーデニムを3色取り扱っており、それぞれ色落ちの具合で分かれています。このルックを見たときに、その日のスタイリングによって着用するデニムの色落ち具合を変えられたら楽しいだろうと気づかされました。私はしっかりと色落ちしたジーンズとほぼ濃い色の2色程度しかもっていないため、上写真の男性が履いているデニムのような中間色を揃えたくなりました。

次にデニムの色落ち具合による、スタイリングの色使いを見てみましょう。

 

写真右 Drake’s – Stone Wash 14.2oz Japanese Selvedge Denim Five-Pocket Jeans ¥46,200(税込)

ここでは濃いブラウンのジャケットに中間色のデニムを合わせています。重要なのは、その他のアイテムとの色のトーンを合わせることです。また、上写真のデニムのように少々色落ちし、部分的に白っぽくなっているようなデニムを合わせるとスタイリングの印象がとても優しく柔らかな印象に仕上がります。おそらくこのブラウンのジャケットにワンウォッシュ程度の濃い色のデニムを合わせてしまうとあまりに折り目正しいような、街中でよく見る雰囲気に仕上がっていたのでしょう。しかしこの繊細な色落ちのデニムを合わせたことでなかなか出すことができない柔らかな雰囲気が生まれています。

 

Drake’s – Olive Cotton-Nylon D-43 ‘Sport’ Jacket ¥115,500(税込)

Drake’s – Bleach Wash 14.2oz Japanese Selvedge Denim Five-Pocket Jeans ¥46,200(税込)

Drake’s – Multi-Colour Fair Isle Knit Sleeveless V-Neck Jumper ¥49.500(税込)

Drake’s – Blue Oxford Cotton Button Down Oxford Shirt ¥27,500(税込)

こちらは先ほどとは真逆のスタイルです。チラ見するベストにジャケット、ミリタリージャケットすべてが明るめの色のため、デニムも同様に明るいブリーチウォッシュのものを選択しています。やはり、それぞれのアイテムの色のトーンを上手く合わせていくと全体の雰囲気に統一感が生まれるようです。

皆様もデニムを履かれるかと思いますが色の濃さを大まかに分けると何色お持ちでしょうか。理想を言えば、同じようなシルエットのもので濃色、薄色、それらの中間色の計3パターンをお持ちになると私たちのスタイリングの幅は一気に広がることでしょう。

 

3. サマーツィードジャケットで春夏らしい生地感を楽しむ。

写真左 Drake’s – Taupe and Green Houndstooth Linen-Silk Jacket ¥156,200(税込)

写真右 Drake’s – Bleach Wash 14.2oz Japanese Selvedge Denim Five-Pocket Jeans ¥46,200(税込)

今季のドレイクスは生地の凝ったジャケットを多数用意しています。リネンやシルク、コットンが混紡された生地が中心となっており、柄もハウンドトゥースやグレンチェック、ヘリンボーンなどの伝統的な柄物が中心となっています。春夏のこのような生地のジャケットは、とても贅沢ですし誰もが楽しめるわけではありません。しかし、これらのスタイルこそがドレイクス本来のスタイルでしょうから、ぜひ皆様にも今季取り入れていただきたいと思います。上写真のスタイルでは、2ポケットオーバーシャツをインナーとして使用しているようです。ツィードジャケットとは2ポケットフラップ付きのオーバーシャツのようなボタンも大きめのシャツが良く合うようです。これまで取り扱っていたアイテムも、このように少し工夫をするだけで全く違う雰囲気に見え新鮮です。

 

Drake’s – Blue Oxford Cotton Button Down Oxford Shirt ¥27,500(税込)

特に注目をしたいのが、ブラウン系のツィードジャケットです。例えば銀座店で取り扱いはありませんが、このブラウンのヘリンボーンなどとても綺麗でしたので、皆様には特にご覧いただきたいと思います。気楽に腰にサマーセーターを巻くのも良いアクセントとなっています。今季はこのようなブラウン系のサマーツィードを身にまとい、デニムパンツやコットンパンツなどで伝統的なスタイルに挑戦をしてみましょう。

 

最後に少し気になった新しいテクニックを2点ご紹介いたします。

時々ドレイクスで見られる、同系色を使ったグラデーションのスタイリングです。いつもだと、スカーフは首に巻くか、上着のポケットに押し込むかの2択なのですが、パンツのポケットに挿しています。これだけ色目をまとめたスタイルですから、腰のスカーフの鮮やかさに非常に目が行きます。これは私も取り入れてみたいスタイルです。インナーもTシャツにしており、軽快な印象にまとまっていました。

 

こちらは、リネンのクラシックなスーツにスニーカーを合わせたスタイルです。アイテムはスーツ、シャツ、スニーカーのたった3点なのですが、とてもカッコよく思いました。一番最初に触れたスニーカーの使い方の一部だと思いますが、伝統的なスーツにオーセンティックなスニーカーの合わせは私も挑戦してみたいものです。

さて皆様、共感する部分は少しでもありましたか。現在、ドレイクスの本国サイトを見るとリネン素材を使ったボーダーTシャツを見ることができ、ドレイクス流のフレンチスタイルの提案も確認することができます。このようにドレイクスのひとつひとつのスタイリングの提案は、私たちにもすぐに真似ができそうなものばかりです。今回のブログをお読みになってくださった方は、どれかひとつでも挑戦されてみてはいかがでしょうか。

それでは皆様、お身体にお気をつけて良い休日をお過ごしください。

 

Drake’s 銀座店
〒104-0061
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Email:ginza@drakes.com
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