イギリスの春の花

4月1日撮影東京の桜

先週末は、桜が満開ですばらしい休日でしたね。個人的には、桜のピンク色に、若葉の緑が混じり始めた頃が美しいと感じます。

ブリティッシュメイド青山本店前に咲くハナニラ

ブリティッシュメイド青山本店前に咲く黄色い花

ブリティッシュメイド青山本店の店先でも春の花が咲いています。この小さなガーデンには、イギリスにゆかりのある植物がたくさん植えてあり、バラをはじめ、マクギネス真美さんのコラムで紹介している水仙（3月）やエルダーフラワー（5月末〜6月頃）を見ることができます。今は、ハナニラと、このちっちゃな黄色い花がキレイです。

私は、2010年から2014年まで4年間、イギリスに留学していました。2010年4月にロンドンに渡航したので、長い長い冬から目覚めたロンドンが、世にも美しい世界になっていくのを目の当たりにし、あの国に恋に落ちたのを覚えています。当時のアルバムを振り返ると、たくさんの花の写真を撮っていることに気づきましたので、今日は、イギリスで4月頃に見られる、春の花をご紹介したいと思います。

まず、イギリスに春を告げる花「ラッパ水仙」。英国詩人のワーズワースが詩の中で「銀河に輝く星々のようだ」と表現した花です。水仙を見て、冬の終わりを知るイギリスの人々の気持ちを想像すると、見かけるたびに嬉しくなってしまいます。

この写真は、ノースロンドンに位置するハムステッドで見つけた「ミモザ」。古いレンガ塀の向こう側からこぼれんばかりに咲き乱れる黄色い花に、春の勢いを感じます。余談ですが、私はミモザという花を知るより前に、ミモザサラダというのを先に知って、お気に入りで食べていました。ミモザサラダの由来になっている花がこんなにキレイだとは知りませんでした（笑）

こちらは、街中で突如、目の前に現れ、あまりの美しさに立ち止まってしまった「マグノリア」。日本ではモクレンという名前で有名ですが、日本のモクレンより花びらが肉厚な気がします。花脈が透けて見えて、なんとも妖艶でした。

こちらは「ムスカリ」というブドウの房のような形をした花。5月になると、多くの家のガーデンにはラベンダーが咲き始めますが、ムスカリしかり、ラベンダーしかり、ブルーの花は、建材であるレンガとのコントラストが本当に美しいと感じます。ガーデニングでは、チューリップなどと合わせて植え、花の色のコントラストを楽しんだりするそうです。