BLOG

たんとタータン、タータン展!

みなさまこんにちは!

今年はエルニーニョと言われながらも、さすがに洋服へはぬくもりが欲しい季節になってきましたね。

 

先日、神戸のタータン展に行ってまいりましたが、イギリスに興味がある方にはぜひともオススメしたいこの企画展。
今回は個人的な趣味と偏見のもと、タータンについて少しばかりご紹介したいと思います。

タータンはスコットランドのハイランド(高地)地方の男性が身にまとっていた、“プレード” という一枚布の羊毛が発祥。

デザインが生み出された歴史的背景により、以下のようなカテゴリー分けもされています。

 

≪ミリタリータータン≫

スコットランドとイングランドは長い戦争の果て、1707年に和平を結びグレート・ブリテン王国が誕生。
とはいえ人間すぐには仲良くなれないところ、スコットランド出身の王様が全体の統治者となることでなんとか治まっておりました。

しかし17世紀後半、スコットランド王家の血を引く王様が追い出される事件がが起こってしまいます。これにはスコットランド、中でもハイランド地方が大激怒。以後60年にもわたり反乱が続く事態になりました。

この時、タータンをまとって戦った(敵味方を区別する意味もありました)ハイランド戦士の制圧によほど苦労したのでしょう、
1746年政府は衣類禁止法なるものを施行。タータンの着用に対し、初犯は禁錮6か月、再犯は7年の海外流刑という厳罰が課されました。
唯一タータンの着用を許されたのは、グレート・ブリテン王国軍として海外の戦地へ赴いたハイランド部隊の兵士のみ。

この法律をはじめとする政府のハイランド地方に対する徹底した弾圧により、タータンを含むハイランドの文化は断絶の危機に陥ります。

 

ところが、タータンを纏いフランスやカナダの戦地へ行った彼らの色鮮やかな装いは、現地で注目の的になりました。

 

「きゃー!やばい!!超カッコいい!!!」
「めっちゃオシャレやん!!あの柄はなに・・・!?」

 

と現地の女性たちが当時言っていたかは定かではありませんが、タータンをファションとして洋服へ取り入れ始め、爆発的な人気への火付け役になりました。

これにより、35年間も続いた禁止法により多くのタータンが廃れた中、僅かながらにも生き残り且つ世界に広まったテキスタイルもありました。

ミリタリータータンの代表格でもある“ブラックウォッチ”。このデザインは今でも多くのアイデアの源泉となっています。

 

 

≪クランタータン≫
日本の家紋のような意味合いを持つタータン。しかし意外にも、戦と共に根付いた日本とは違い、19世紀まで氏族を表すためにタータンを持っていたところは少なかったようです。

クランタータンを所持するきっかけは1822年、グレート・ブリテン国王としてはなんと初!のジョージ4世によるスコットランド訪問でした。
来訪時の歓迎式典で一族ごとに揃いのタータンを着用する事になったのですが、自分の氏族を表すタータンが受け継がれていない、そもそも作られていないといったクランも多く、この時をきっかけに様々なクランタータンが誕生したそうです。

 

実は青山店の片隅に、主なクランタータンのポスターが飾ってあります。

 

≪コーポレートタータン≫

最近では、会社の想いを伝えるツールとして利用されるようにもなっています。タータンの文化保全は70年ほど前から民間協会により行われていましたが、
2008年よりスコットランドタータン登記所として国の管理下となっています。

ブリティッシュメイドでも、5周年を記念してデザインされたオリジナルタータンが店内で使われています。
ぜひお立ち寄りの際はご覧になってください!

 

(ひとつひとつの配色に意味が込められています。詳しくは5周年のトピックスへ)

 

さて、このタータン展は12/8より東京・三鷹市美術ギャラリーでも開催されます(その後全国各地でも!)。
ご興味のある方はぜひ足を運ばれてみてくださいませ。

そして帰りにブリティッシュメイドへお立ち寄りいただくのも、また一興ですよ!
店頭にてお待ちしております。

 

青山店 安藤