カシミアストールを自宅でクリーニング! | BRITISH MADE Staff blog

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カシミアストールを自宅でクリーニング!

皆様こんにちは。

ここ最近は自宅での生活が続き、リフレッシュの時間、プライベートの時間を作る事は健康な心を維持する上でとても重要だと感じております。

私はこのような生活が続く中意識している事は毎日の起床就寝時間を一定に保つ事、全身のストレッチを毎日時間をかけて行う事、朝昼晩の料理を毎日作る事、晴れている日は自宅内で愛鳥と日光浴をする事をルーティーンとし1日のリズムを整えるようにしております。

また、最近は快晴が続き洗濯日和ということで滞っていたシーズンオフの洋服を洗濯をしてからしまう「しまい洗い」作業を繰り返しております。

そこで今回は最近洗濯した洋服の中から、自宅でできるカシミヤストールの洗い方を簡単にご紹介させていただきます。

 

その前に

 

シーズンオフの洋服を収納する際、なぜ洗濯がオススメされているかご存知でしょうか。

理由は防虫、防臭、防カビ、防黄ばみ。洋服を清潔に保ち、ダメージを与えない為です。私自身も経験がありますがニットなどに小さな穴が穴が空く虫食いは嫌ですよね。。。本題の前に簡単に虫食いのご説明を。

そもそも、衣類害虫の発生原因は様々で屋外に干した洗濯物、窓から侵入し衣類に卵を産み付け、卵が孵化、幼虫が成虫になる為、衣類をエサに成長するサイクルです。基本的にはどのような環境にも衣類害虫はいると覚悟したほうが良さそうですね。また、衣類害虫が活動しやすい3つの条件は、丁度今頃の時期にあたる気温15~25度で衣類害虫が活発になり、30度〜は活動が鈍くなるようです。湿度は60%以上のジメジメした場所を好み、風通しの悪いクローゼット、押入れ、梅雨時期の室内などが該当すると思います。そして衣類害虫は繊維やたんぱく質を栄養源としており、繊維の中でもウール、カシミヤ、シルクなどのやわらかい動物性繊維を最も好み、綿、麻などの植物性繊維も食べてしまいます。さらに、ポリエステルなどの化学繊維でも食べこぼしや皮脂などで汚れていると、食べられる可能性があります。これが虫食いの原因です。
少しでも虫食いのリスクを下げるためには洋服の収納前に、防虫、衣類の汚れを落としをする「しまい洗い」は必須なのです。

 

それでは本題のカシミヤストールの洗い方をご紹介致します。

 

 

今年購入したジョンストンズのガージーストールを洗っていきます。着用頻度はあまり多くないですが基本的には1回の着用でもしまい洗いをオススメします。

 

 

 

こちらはクリーニング前の質感です。着用回数は少ないですが、カシミヤ特有のふんわりとした起毛感が気持ち少なくなっている状態です。

 

 

洗濯準備をしていきます。事前準備としては洗濯ネットを用意し、できるだけネットの大きさに合わせて畳むことで、ネット内で余分な隙間をなくし毛玉の原因となる摩擦を軽減できます。押し洗いでの洗濯をしていきますが洗濯ネットを使用することで押し洗い時の手からの摩擦も軽減できます。

 

 

 

洗剤はこちらの中性洗剤を使用します。おしゃれ着用洗剤として購入できるもののほとんどが中性洗剤です。中性洗剤は衣類への負担が少なくカシミヤやシルクなどのデリケートなお洗濯にも適しています。

 

 

実際に洗っていきます。洗面台でも十分洗う事ができます。

ポイントは水は常温、揉み込まず優しく押し洗いをすること、できるだけ短時間で完了させる事です。温水を使用すると縮みの原因になります。また強く揉み込んでしまうと摩擦が生じ毛玉の原因となります。また、カシミヤ繊維の表面には天然の油脂が含まれており、洗濯によって洗い流されていくことによって特有のぬめりや風合いが徐々に失われる可能性があるため長時間のお手入れは避けていただければと思います。ひどい汚れがある場合にはデリケートクリーニングで実績のある専門店に一度相談をしてみるのが良いと思います。

流れとしては押し洗いを数回(水に汚れが出てきたら水を交換。2~3回で十分です。)→すすぎ→洗濯機で1分脱水(今回は洗濯機を使用しておりますが、乾いたタオルで挟み込み、タオルドライで優しく脱水を行うとより負担は少ないと思います)

 

 

脱水後、乾燥をさせていきます。直射日光による変色を防ぎ、水分の重みによる型崩れ防止の為、日陰での平干しを行います。がしかし、平干し用のハンガーがない!という方もいると思います。私もストールに対応する平干し用ハンガーがない為、このような方法で干してみました。数本の大き目のハンガーを使用し重みを分散させる方法でも干すことができます。30~1時間置きにストールとハンガーの接地ポイントをずらす工夫などすれば負荷のかかる箇所も分散させることができると思います。

 

 

 

こちらが乾燥完了後の仕上がりです。最初の写真と比べると多少ではありますが起毛が復活しました。実際の手触りでいうとやはり洗濯後の方がふんわりとした感触が明らかに感じ取れ本来のカシミヤ特有の風合いに戻ったと思います。カシミヤは購入時より使用していく段階で繊維が起き上がり空気を取り込む量が増え、よりふっくらしていきます。余分な汚れを落とし、その機能を少しでも保つ為にもケアの一環としてクリーニングをしてみてください。

 

簡単ではありましたがいかがでしたでしょうか。

今だからできることとして、また息抜きの一つのアイディアとして参考にして頂けば幸いです。

 

 

銀座店 遠山