2018.02.05

初開催!日本一の靴磨き職人を決定する“靴磨き日本選手権大会2018”イベントレポート[前編]

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2018年1月27日(土)に銀座三越にて行なわれた“靴磨き日本選手権大会2018”。 この大会は2017年5月にロンドンで行われた“ワールドチャンピオンシップオブシューシャイニング”を優勝した靴磨きの世界チャンピオンである“ブリフトアッシュ/Brift H”の長谷川裕也さんの発案で様々な企業の協力の下、行なわれたイベントです。 長谷川さんをはじめ、多くの靴関係者が一堂に会するこちらのイベントを取材しました。

靴磨き日本選手権大会概要

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大会の意義は日本の靴磨き文化の発展と発信。 会場は銀座三越店5F特設会場。 運営、協賛は三越伊勢丹グループ、コロンブス、R&D、スコッチグレイン。 大会出場者は靴磨きを仕事とする、プロのシューシャイナー12名。 12名のうち半数は協賛企業の推薦者、もう半数はBrift H青山店にて行なわれた予選を勝ち抜いた長谷川さんの推薦者で構成されています。 出場者12名は3試合に分かれて準決勝を戦い、各試合を勝ち抜いた3名により、決勝戦が行なわれ、栄えある第1位が決定します。 制限時間は20分、出場者全員が同じ両靴を指定された道具の中から選んだものを使用して靴磨きを行ないます。(*磨き布のみご自身の物をご使用可能) 審査員は男の靴雑誌『LAST(ラスト)』の編集長や銀座三越紳士靴バイヤー等、靴の専門家7名によって構成されており、光沢感・全体のバランス・所作の3項目に審査員独自の視点を加え、審査員一人当たり16点満点で評価しトータル点数が高い方の勝利となります。

ブリティッシュメイド注目の出場者3名をご紹介

ここからは取材を行なったスタッフの独断と偏見で注目する3名をご紹介します。 注目の3名には靴磨きに関する簡単なインタビューも行いました。 まず1人目は大阪の靴磨き店“ザウェイシングスゴー/THE WAY THINGS GO”のオーナーである石見豪さん。ご存知の方も多いかと思いますが、石見さんにはブリティッシュメイドのイベントに過去2度ご出演頂いているだけでなく、「靴磨きのプロに聞く、道具の選び方と使い方」のコンテンツにも出演頂いており、ブリティッシュメイド大注目の靴磨き職人です。
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ー 靴磨き職人になったきっかけとは?
「独立だけ決めていて、飽きない、一生懸命続けられる仕事を探していた所、 タイミングよく2011年12月に関西初の靴磨き専門店が出来たことを知りました。 それをきっかけに職業として靴磨きを意識するようになりました。」

ー 靴磨き職人暦を改めて教えてください。
「2012年9月に出張靴磨きをスタート。 その8か月前に修行で路上もスタートしたので、修行を含めると丸6年、出張を創業とすると6年目になります。」

ー 今まで磨いた足数はいくつでしょう?
「今回にあたり、受注件数と磨きの割合を確認したところ約3万足。思ったより多く磨いてました。」

ー 普段愛用しているクリーム&ワックスは?
「サフィールとブリフトアッシュオリジナルクリームです。」
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いつもながらVゾーンの作り方が秀逸です。

次に紹介するのは名古屋の靴磨き店“ガクプラス/GAKUPLUS”の佐藤我久さん。 以前ブリティッシュメイド銀座店で靴磨きサービスを行なっていた“Mason & Smith”のJOHN氏と交流があることから密かに注目し続けていた靴磨き職人です。
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ー 靴磨き職人になったきっかけとは?
「靴が大好きで始めました!」

ー 靴磨き職人暦を改めて教えてください。
「3年です!」

ー 今まで磨いた足数はいくつでしょう?
「何足ですかね‥‥何万足かと思います!」

ー 普段愛用しているクリーム&ワックスは?
「ブートブラックのアーティストバレット1本です!」
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出場者の中で一番目立っていました。

最後は台湾からの刺客、“オークルーム/OAK ROOM”のSteve Hung(スティーブ・ハン)さん。 OAK ROOMは高級紳士靴を扱うセレクトショップであり、ドレイクスの取り扱いも台湾随一です。オークルームには以前訪れたことがあり、靴に関するサービスの高さとスタッフの靴磨きに対する強いこだわりを知っていた為、事前に長谷川さんにその実力をヒアリングしたところ、彼はダークホースだと‥‥。
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ー 靴磨き職人になったきっかけとは?
「オークルームで働くようになり、アフターケアの重要性に気付き、自ら日本に修行しに行きたいとオーナーに頼み、ブリフトアッシュに修行したのがきっかけです。」

ー 靴磨き職人暦を改めて教えてください。
「3年です。」

ー 今まで磨いた足数はいくつでしょう?
「約2000足です。」

ー 普段愛用しているクリーム&ワックスは?
「クリームはブリフトアッシュ、ワックスはサフィールのものが定番でオススメです。」
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戦に備え、しっかりと自分の足元も仕上げていました。

準決勝戦

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実技が始まる前に各選手まずは道具選び。協賛企業であるコロンブス、R&D社の様々な靴磨き道具の中から選んでいきます。
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出場者の方々は事前にこの2社の道具を使い、練習してきたとのことでしたが、選ぶ道具は千差万別。使う人により正解が変わる。こういったところが靴磨きの面白い部分だと改めて感じました。
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そしてスタートした準決勝。すでに開始前から多くの人でごった返していた会場の熱気が一段と増していくのを肌で感じます。 20分という時間は両足をシューシャインするには非常に短時間の為、選んだ道具を巧みに使い、素早い手順で靴磨きを進めていきます。 磨き布のみ自身のものが使用可能というルールの為、自身の考え方によって持ってくる素材や数も異なり、出場者全員が相当研究してこの日を迎えられたことが容易に想像できます。 4人が同時に靴磨きをする上に道具も違えば磨き方も異なる為、見ている側もあっという間の20分です。各職人の技を見逃すまいと動画、写真撮影をする観衆の多さも印象的でした。
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出場者への道具の選定理由や磨きの解説など真面目な話が大半の中に時折クスッとさせる軽快なトークで会場を楽しませていたのがブリフトアッシュの長谷川さん(写真左)と銀座三越の田代さん(写真右)でした。
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そのような調子であっという間に準決勝は2試合目、3試合目と進んでいきます。 そして、激戦の末、決勝進出者が決定します。

注目の決勝進出者まず一人目は‥‥。
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山地惣介さん。ブリフトアッシュの靴磨き職人です。

そして2試合目の勝者は‥‥。
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ブリティッシュメイド注目選手の一人、石見豪さんです。 この2試合目に参戦していたもう一人の注目選手スティーブさんは惜しくも準決勝敗退です。

最後の3試合目を制したのは‥‥。
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“イーズシューシャイン/Y’s Shoeshine”の杉村祐太さん。 この3試合目には佐藤さんも参戦しておりましたが、残念ながら準決勝で散るという結果になりました。 しかし、12名全てのシューシャイナーが会場を盛り上げていたことは言うまでも無く、オーディエンスも会場にあふれるほどの数でまさに「靴磨きの祭典」という言葉がふさわしいこの大会はいよいよ決勝戦に向かいます。
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気になる決勝戦の模様と優勝者インタビューは後編にてお届けします!

靴磨き関連記事はこちらから
→紳士の基本は手入れにこそアリ。濡れた革靴のメンテナンス方法。/ 長谷川裕也さん
→靴磨きのプロに聞く、道具の選び方と使い方/ 石見豪さん
→革靴・レザーアイテムを長く大切に使い続けるための、お手入れ・メンテナンス方法をまとめて紹介

取材協力:銀座三越
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/ginza/index.html

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