人との繋がり、可能性を広げる。京都の「革靴をはいた猫」 | 京都店 | BRITISH MADE Staff blog

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人との繋がり、可能性を広げる。京都の「革靴をはいた猫」 | 京都店

ブリティッシュメイドで取り扱いしているジョセフ チーニーやチャーチはもちろん、多くの有名革靴ブランドを輩出しているイギリス。革靴を語る上で避けて通れないですよね。ブリティッシュメイドでも革靴を求めてご来店される方が多くいらっしゃり、お客さまと好きな革靴のブランド談などをすることもあります。

 

革靴についてお客さまとお話している中で、お手入れに不安や、手間を感じられている方が意外と多くいらっしゃいます。たしかに、決して安くはない革靴を自分がケアすることで変にしてしまうのではと不安だったり、革靴をたくさん所有しているせいでケアに時間が掛かり疲れるなどの理由でケアをしなくなってしまったり。そういった理由でなかなか手をつけられないと聞くことがあります。

 

ブリティッシュメイドでは、各店にてシューケアサービスを実施しておりますが、お客さまのご要望に応じて、ご自宅のお近くなどで靴磨き職人や、シューケアサービスを実施しているお店をご紹介することもございます。そこで今回は、京都店でご紹介させていただいているお店の一つ、「革靴をはいた猫」というお店をご紹介いたします。 

革靴をはいた猫 大丸京都店
住所:京都市下京区四条通高倉西入立売西町79番地 大丸京都店5F 
TEL:075-288-6715
営業時間:10:00〜19:00
営業日:施設に準ずる
WEBサイト:https://kawaneko39.com/about/

皆さまから「革猫」と呼ばれ親しまれている、靴磨き・修理のお店です。靴磨きメニューはシューシャイン、鏡面仕上げはもちろん、お急ぎの方用の約10分のケアから、「オールイン」という高級コースまで。お客さま一人ひとりに寄り添った、パーソナルなメニューをご提案してくれます。また、革靴以外にもバッグやお財布、ベルト、スニーカーなどのケア、修理も実施されています。店舗でのお受付以外にも、出張・宅配サービスも実施されていますので、詳しくはホームページをご覧ください。

 

上記の大丸京都店と、革靴をはいた猫 御池店の2店舗で営業されており、靴磨き、修理職人が在籍されています。大丸京都店は今年の3月にオープンしたばかり。ブリティッシュメイド京都店も4月オープンですので、今後革靴を通じて一緒に京都を盛り上げていきたいですね。

革靴をはいた猫 御池店
住所:京都市中京区御池御幸町西入ル 亀屋町370-1 サンルミ御池1F
TEL:090-8387-8143
営業時間:月水金 13:00-19:00 土日祝:11:00-19:00
営業日:月、水、金、土、日

靴磨き・修理の他にも幅広く活動されています。お客さまや企業さま向けに靴磨きワークショップなどを実施されたり、企業との連携で、革靴・靴磨きを通じて「障害者雇用における新たな挑戦のサポート」などにも尽力されています。靴をきっかけとした人との繋がりや関係性を広げ、様々な方との交流で社会貢献もされています。そういった取り組みの中でも、興味深いプロジェクトがありました。

「手放す貢献プロジェクト」です。

「手放す貢献プロジェクト」とは、サイズが合わなかったり、好みが変わり履かなくなった靴、履くことはないが思い入れがあり、なかなか手放せないなどといったお客さまの靴を寄付していただき、靴磨き職人の育成に活用するというものです。靴磨き技術の習得や向上にはたくさんの靴が必要です。寄付いただいたシューズを修理し磨きをかけ、誠心誠意、手を加えることで新品の靴とはまた違った魅力を纏い、蘇ります。蘇った靴はまだまだ履くことができるため、次の持ち主へ繋げることができます。お客さまの思い出の一足が、誰かの運命の一足となるように、御池店、大丸京都店、オンラインショップにて、それらの靴も販売されています。このプロジェクトを開始してから、今までに約2000足の靴を日本各地のお客さまから寄付いただいているそうです!


プロジェクトを通じて、靴磨きを軸とした様々な活動で、若者が仲間に出会い、⾃分の⼈⽣を切り拓いていく機会の提供も。

 

プロジェクトの名前にもなっている「手放す貢献」。「手放す」は一見ネガティブな印象ですが、「貢献(誰かのために)」ができるのであれば、手放すことへの気持ちもずっと晴れやかに、前向きになれる気がして、私の印象に強く残りました。「ものを大切に使ってもらいたい、永く使ってもらいたい」というお客さまの気持ちから寄付に繋がり、それを磨きや修理技術向上として活用し、より良い状態にして次の持ち主へ。靴を寄付いただくお客さまと職人の繋がり、靴磨き・修理から生まれる職人同士の繋がり、蘇った靴の販売でまた別のお客さまとの繋がり。靴を通じて生まれるいくつもの繋がりにより、その先の可能性の広がりを一層感じられるプロジェクトだなと思いました。

 

ブリティッシュメイドとしても「使い続ける喜び」という考え方を提案し、革靴や革小物のケアと修理をご案内させていただいております。「手放す貢献プロジェクト」は、イギリスの「ものを捨てずに修理しながら永く使う」という考え方にも通じるプロジェクトだと感じました。寄付される方は「誰かに大切に、永く履いてほしい」という気持ちがあってのことだと思いますし、本当に使わないのであれば、きっと処分されると思います。
寄付から生まれる「手放す喜び」、蘇った靴を使うことから生まれる「使い続ける喜び」。皆さまもご興味があれば、ぜひ参加してみてください。

 

以上、「革靴をはいた猫」のご紹介でした。
私たちも「革靴」を通じて繋がり、お話をさせていただく中で、今回のブログ掲載をさせていただくこととなりました。靴を通じて、今後ももっと多くの人との関係性を深め、京都のみならず、たくさんの方に喜んでいただけるような取り組みやサービスを実施できればと思います。

 

京都店 松永

 

BRITISH MADE 京都店
〒600-8005 
京都府京都市下京区四条通富小路東入立売東町23‐2  2階
TEL : 075-606-5801
営業時間:12:00~20:00
定休日:毎週火曜日