BM RECORDS TOKYOへようこそ いま自宅で楽しむUKミュージック9月号

2020.09.11

ニュー・オーダー、ジョン・レノン、クイーン+アダム・ランバートの新作をご紹介。

日本はようやく暑さが落ち着いてきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。4月のSTAY HOME期間にUKミュージックのトピックを3つお届けしましたが、今回はその9月版をお届けします。

まずはニュー・オーダー。2012年に再結成をした彼らの5年ぶりとなる新曲「Be a Rebel」が9月8日に配信リリースされました。
コロナ禍を受けて今年3月に予定されていた来日公演を延期した彼らからの新曲は、人々の調和についての問題提起から〈反逆者になろう 破壊者ではなく〉と歌われています。昨今の社会情勢を反映した、彼ららしいリリックに気持ちがアガります。

彼らの代表曲と言えば、やはりこちら。「ブルー・マンデー」です。
10月には1983年発表のアルバム『権力の美学』のボックスセットのリリースされるニュー・オーダー。ライブはお預けになってしまっていましたが、今後のリリースも期待できそうです。

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次はまさしくライブ盤のトピックです。
クイーン+アダム・ランバートによる初のライブ盤『ライブ・アラウンド・ザ・ワールド』が10月2日にCD/CD+DVD/CD+Blu-ray/アナログ盤にてリリースされます。
2009年のテレビ初共演からツアーを共にしている彼らも、2020年夏に予定されていた英欧ツアーを来年に延期しています。今回の『ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド』は、彼らがこれまで世界中で行ってきたライブのハイライト集。延べ200公演以上の中からの選りすぐりには、初音源化/映像化のマテリアルも含まれており、2014年サマーソニック来日時の、「ナウ・アイム・ヒア」、「地獄へ道連れ」、「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」も収録されるそうです。
ロックダウン前に行われた最新ライヴの一つであるオーストラリア・シドニーで開催された森林火災復興支援チャリティ・コンサート<ファイア・ファイト・オーストラリア>の模様も大きなポイント。映画『ボヘミアン・ラプソディ』でもフィーチャーされていた1985年のライヴ・エイド出演時と同じセットをフルで再現したステージの模様は必見必聴です。

ちなみにこちらはその85年のライヴ・エイドにおける、生前のフレディの勇姿を含むオリジナル・クイーンの勇姿。
私はたまたまコロナ禍前、最後に観た洋楽のライブがクイーン+アダム・ランバートのさいたまスーパーアリーナ来日公演でした。チケット代は高かったけど(苦笑)納得のクオリティでした。アダムのボーカルスタイル/ライブの演出双方に香るミュージカルっぽさも嫌じゃなかったし、何より、こんな言い方もなんですが、フレディの存在を最大限にリスペクトしつつ、ファンへの気遣いも十分に圧巻のボーカルを聴かせるアダムの“背負い込む”姿勢に深く感動を覚えたものです。

クイーン+アダム・ランバートがこれまでにリリースした唯一の楽曲、すなわちロックダウン・ヴァージョンの 「伝説のチャンピオン」(ニュー・ロックダウン・バージョン)は、YouTubeでの公開から最初の1ヶ月間で400万回近い再生回数を記録し、全収益は『WHO(世界保健機関)のための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金』に送られています。
来年にはツアーの再開を予定している彼らの名曲パフォーマンス、いまは自宅で楽しみましょう。

最後にご紹介するのはジョン・レノンのベスト盤『ギミ・サム・トゥルース』です。
ジョンについては以前にも10月9日よりソニーミュージック六本木ミュージアムにて開催される「DOUBLE FANTASY – John & Yoko」(ダブル・ファンタジー ジョン・アンド・ヨーコ)東京展についてご紹介しました。

このベスト盤では、オノ・ヨーコがエクゼクティヴ・プロデューサーを、息子のショーン・レノンがプロデュースを担当。二人が選曲した36曲をグラミー賞受賞エンジニアのポール・ヒックスがリミックス。ビートルズ以降のジョンのキャリアが、クリアな音質で楽しめる一枚となる模様です。
タイトルの“ギミ・サム・トゥルース”とは、同名の代表曲(邦題:「真実が欲しい」。本作にも収録)を冠したものです。政治家の欺瞞や、偽善、戦争などを激しく非難した曲のタイトルには、今の時代へのメッセージが込められているのではないでしょうか。

以上、ニュー・オーダーは配信リンクを、クイーン+アダム・ランバート、ジョン・レノンの詳細については、下記の公式リンクをご覧ください。

コロナ禍を受けて、様々なアーティストが各々のアクションを見せています。そうしたリリースを今後もまとめてご紹介できる機会を設けようと思いっています。ぜひチェックしてみてください。それではまた!

▶︎ クイーン+アダム・ランバート『ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド』
▶︎ ジョン・レノン『ギミ・サム・トゥルース』

Text by Uchida Masaki


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内田 正樹

内田 正樹

エディター、ライター、ディレクター。雑誌SWITCH編集長を経てフリーランスに。音楽をはじめファッション、映画、演劇ほか様々な分野におけるインタビュー、オフィシャルライティングや、パンフレットや宣伝制作の編集/テキスト/コピーライティングなどに携わる。不定期でテレビ/ラジオ出演や、イベント/web番組のMCも務めている。近年の主な執筆媒体は音楽ナタリー、Yahoo!ニュース特集、共同通信社(文化欄)、SWITCH、サンデー毎日、encoreほか。編著書に『東京事変 チャンネルガイド』、『椎名林檎 音楽家のカルテ』がある。

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