![映画 ゴヤの名画と優しい泥棒](https://www.british-made.jp/wp-content/uploads/2022/02/britishmade_stories_goya1.jpg)
前置きが長くなったが、今回紹介する映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』は1960年代前半のニューカッスルを舞台とし、実際に起きた事件を映画化した作品だ。加えて、『キング・オブ・シーヴス』、『ベロニカとの記憶』、『家族の庭』など、このコラムで何度も紹介している超常連英国人俳優ジム・ブロードベントが主演だ。先述したシアラーがそうであったように、間もなく73歳を迎えても衰えることを知らず第一線で活躍しているジム・ブロードベントの最新作に注目いただきたい。
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本作は2021年9月22日に亡くなった英国人監督ロジャー・ミッシェル最後の長編映画作品である。代表作は名前を聞いて知らぬ者はいない『ノッティングヒルの恋人』だが、本作や『ブラックバード 家族が家族であるうちに』など、晩年にかけてこれまでと違った作風が増えていく中での訃報は非常に残念で仕方ない。10代のころからビデオが擦り切れるほど鑑賞した『ノッティングヒルの恋人』はDVD、Blu-rayとフォーマットを変えて手元に残っており、年に一度は必ず鑑賞する映画の一つだ。ロジャー・ミッシェルに哀悼の意を表す。
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『ゴヤの名画と優しい泥棒』Photo&Text by Shogo Hesaka
https://happinet-phantom.com/goya-movie/
2022年2月25日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:ロジャー・ミッシェル『ノッティングヒルの恋人』『ウィークエンドはパリで』
出演:ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィオン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グード
2020年|イギリス映画|英語|95分|原題:THE DUKE|シネマスコープ|5.1ch
日本語字幕:松浦美奈
後援:ブリティッシュ・カウンシル
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
©PATHEPRODUCTIONS LIMITED 2020
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部坂 尚吾
1985年山口県宇部市生まれ、広島県東広島市育ち。松竹京都撮影所、テレビ朝日にて番組制作に携わった後、2011年よりスタイリストとして活動を始める。2015年江東衣裳を設立。映画、CM、雑誌、俳優のスタイリングを主に担い、各種媒体の企画、製作、ディレクション、執筆等も行っている。山下達郎と読売ジャイアンツの熱狂的なファン。毎月第三土曜日KRYラジオ「どよーDA!」に出演中。
江東衣裳
http://www.koto-clothing.com